この記事は,私が勉強のために調べた事や今までの知識をアウトプットした内容です。
投資を始めたい方や少額投資を考えてる方などに適した内容で書いているつもりです。
上級者やもっと詳しく知りたい方は、この記事以外も参考にしてください。
ブリヂストン株式会社(5108)は、日本のタイヤメーカーとして世界的に知られています。フランスのミシュラン、アメリカのグッドイヤーと共に、世界3大タイヤメーカーの一角を担っており、自動車用タイヤだけでなく、航空機用、建設車両用など、幅広い種類のタイヤを製造・販売しています。
世界3大メーカーですが、ほぼ、ミシュランとの2強ともいえるタイヤメーカーであり、収益基盤の高く、株主還元にも力を入れており、新規事業、ポートフォリオ事業の再構築、次世代タイヤやその新素材など成長性も高い銘柄といえますが、自動車産業の影響が大きく、また、天然ゴムの高騰などにより業績が左右されやすい一面もありますが、今後は、個人的思考ですが、不祥事や社会情勢悪化がない限りは、徐々に株価を上昇されると思われる銘柄といえます。
ブリヂストンの会社概要
- 本社所在地: 東京都中央区京橋3丁目1番1号
- 創設者: 石橋正二郎
- 設立: 1931年3月1日
- 従業員数:14106名
- 連結従業員数:125199名
- 主な事業:
- プレミアムタイヤ事業: コア事業であり、乗用車用、トラック・バス用、航空機用、建設車両用などを製造しています。
- ソリューション事業: 成長事業としてタイヤに関するサービスやソリューションの提供
- 化工品・多角化事業:油圧・高機能ホース・ゴムクローラ・樹脂配管・免震ゴム・空気バネ、ゴルフボールやゴルフクラブ、電動アシスト自転車や自転車など
- 探索事業: リサイクル事業、グアユール事業(グアユールは、新たな天然ゴム供給源になる機体があり植物)、ソフトロボティクス事業
- 主な製品:
- タイヤ (乗用車用、トラック・バス用、航空機用など)
- ゴルフ用品
- 化学製品
ブリヂストンの強み
- 世界シェアトップクラス: タイヤ事業において世界トップクラスのシェアを誇り、80年以上にわたり、ゴム材料に関するノウハウを持っており、事業ポートフォリオによる稼ぐ力の強化や再構築などに力を入れており、信用格付けのS&PでA、Moody’sてA2となっています。
- 独自の総合的品質管理:1960年より「デミング賞」の受賞に力を入れており、幾度も挑戦し、1968年に受賞を獲得しており、独自のTQC活動(総合品質管理活動)を「デミング・プラン」とし、基本思想の「良い品質の製品は、良い体質から生まれる」、”基本動作である「PDCA」、「5W1H(な ぜなぜ分析)」、「標準化」、「データでものを言う」、「重点管理を 行う」の5つの合言葉”の基本動作が浸透または再浸透し、グローバル全従業員が理解を深めており、経営・業務品質向上につなげていると考えます。
- 技術革新: 常に新しい技術開発に取り組み、高性能なタイヤを開発しており、研究開発費は、約4120億円ほどで、商品設計基盤技術ENLITEN(薄く、軽く、円くなどのタイヤの基本性能を徹底的に磨き、究極なカスタマイズをするサステナブル性能を追求する技術)やモノづくり変革BCMA(開発や生産のアジリティ向上だけでなく、コスト最適化と環境負荷低減を実現する基盤技術)を融合させ、価値創造を加速させ、これらの技術を「新たなプレミアム」とし、PS(乗用車用)タイヤを中心に拡販・シェアアップを目指しており、PSタイヤのプレミアム比率を26年度までに70%とする予定と思われます。
- グローバル展開: 世界中に生産拠点や販売網を持ち、グローバルな事業展開を行っており(事業展開は150カ国以上)、サステナブルなグローバルモータースポーツ活動と連動したブランド力の強化を通じてグローバル活動を拡大していると思われ、北米に対して高インチタイヤの拡販・シェアアップを継続強化しており、26年度には、高インチタイヤ比率を60%、プレミアム比率を80%まで引き上げ、欧州においても高インチタイヤのシェアアップを図っていくと考えます。
ブリヂストンは、世界初のダブルネットワークゴムを可能にする技術を他機関と連携し、開発しており、低燃費性能と耐久性能の両立するゴムとして車体の軽量化にも貢献できるタイヤの開発づくりにも取り組んでいます。
また、EV化の対応や北米のSUV需要増の対応のため、高インチタイヤの製造にも力を入れており、グローバル展開拡大も着々と行われていると考えられます。
ブリヂストンの課題
1. サステナビリティへの対応
- カーボンニュートラル: タイヤ製造におけるCO2排出量の削減や、再生可能エネルギーの活用など、カーボンニュートラル実現に向けた取り組みが急務といえます。
- サーキュラーエコノミー: タイヤのリサイクルや再生資源の活用による循環型経済の構築が求められています。
- 天然ゴムのサプライチェーン: 森林破壊や児童労働など、サプライチェーンにおける社会問題への対応が課題となっています。
サステナブルな活動は、2011年よりCO2排出削減率69%を達成、天然ゴムの持続可能なサプライチェーンの構築、AirFreeは、リサイクルしやすい素材の活用など重視した次世代タイヤでもあります。
また、BCMA、グリーン&スマート化、地道な生産性向上に加えてグローバルSCN(サプライチェーンマネジメント)物流改革し、グローバル調達では、グローバル戦略パートナーとの信頼関係構築と価値共創をベースにサプライチェーンの効率化やスケールメリットを追求と連携を深め、包括的パートナーシップを強化する事によりバリューチェーン全体でのビジネスコストダウンを目指していくと考えられ、ビジネスを連動したサステナビリティな活動を心掛けてます。
2. ビジネスモデルの転換
- ソリューション事業の成長: タイヤ販売だけでなく、車両管理システムやタイヤ点検サービスなど、ソリューション事業の拡大が求められています。
- デジタル化: IoTやAIを活用した生産管理や顧客サービスの強化が不可欠です。
- 新規事業の創出: 新たなモビリティサービスや素材開発など、既存事業にとらわれないイノベーションが求められています。
ソリューション事業を成長事業とし、DXの推進により更なる商品価値を高め、開発や効率化に努めていると思われ、AIを実装したタイヤ成型システム「EXAMATION」や製品開発におけるシミュレーション技術などデジタル力を強化しており、バリューチェーン全体でのビジネスコストダウン、EV化や自動運転への対応のためのモビリティエコシステム構築、ソフトロボティクスによる新たな挑戦など課題解決に努めています。
3. 人材育成と組織改革
- 多様な人材の活用: グローバルな事業展開を考えると、多様なバックグラウンドを持つ人材の育成と活躍が重要です。
- 組織の柔軟化: 変化の激しい時代に対応するため、組織の柔軟化と迅速な意思決定が求められます。
社外取締役を含むグローバル人材も含めた取締役によるガバナンス強化などに努めており、人権の尊重(人権デューディリジェンスの定期的開催など)に力を入れており、リスクマネジメント強化もしています。
ブリヂストンは、国内ゴム製品業界売上高ランキング1位となっており、2位の住友ゴム工場との3倍近くの差があり、世界でもタイヤメーカー売上高ランキング2022年度は、ミシュランに続く2位となっており、差がありますが、世界的なタイヤメーカーである事は間違いないと思います。(株式会社相広タイヤ業界とバフェットコードゴム製品業界を参照しています。)
ブリヂストンの株価指標(PBR,PER,ROE,ROA,配当など)
2024年11月5日
- 株価:5444円(5108)
- PER:11.09倍
- PBR:0.98倍
- 時価総額:約3.8兆円
- 発行株数:約7.1億株
- ROA:6.38%
- ROE:10.49%
- 売上高(前期比):約4.3兆円(5%)来期予想:約4.4兆円
- 営業利益(前期比):約4806億円(‐0.4%)来期予想:約4900億円
- 配当利回り:3.72% 配当性向:41.3%(24/3)DOE:4.33% 今期は、25円増配の1株200円で、来期予想は、1株210円となっており、増配となっています。
- 年間最低配当金を1株50円とし、配当性向:30%を基本方針としているようです。
5年間チャートです。
- 引用元:SBI証券https://site1.sbisec.co.jp/ETGat
同業界では、PER、PBRは標準となっており、同業界と比べてROE、ROAは、少し高いと思われ、収益性も適正と考えます。
今期は、国内や中国・アジア・太洋州で新車用は、半導体不足改善による効果もあり、本数は増加してますが、市販用は、販売本数は少なくなっていますが、売値改善や高性能・高付加価値な商品を投入するなどがあり、為替による効果も含め、増収増益ですが、米州や欧州では、本数減や費用増もあり、増収減益となっており、全体として増収減益となっています。
来期予想は、1ドル135円、1ユーロ149円と想定し、増収増益ですが、ほぼ今期と同業績と考えられ、今期と同じくここ5年ほどの中では、好業績と考えます。
貸借倍率:7.54倍 回転日数:48.4日となっており、株価上昇を予想する投資家が多く、回転日数が少し長い事から長期の株価上昇か、含み損を秘めている可能性もありますが、信用取引残としては、株価上昇の可能性を秘めていると思います。(参考程度に受け止めておいてください、必ず上がるというわけではありません。)
PBR、PER、ROE、ROAの目安については
DOEは
ブリヂストンのNISA銘柄としてのメリットとデメリット
メリットは、自己株式取得と増配を続けており、連結配当性向を40%ほどとしており、「稼ぐ力を強化」している事もあり、環境負荷低減とDXを推進した次世代タイヤAirFreeの普及とその他のサステナビリティな活動による成長性が高いといえ、グローバル拡大も期待でき、世界2位のタイヤメーカーとしての収益基盤も高い事から長期成長配当株としておすすめと考えます。
デメリットは、航空や建設車両のタイヤや他の事業の売上比率を増加させているとはいえ、自動車産業の停滞は、最も大きいリスクと思われ、為替リスクや天然ゴムの価格高騰などによる原材料費高騰による業績停滞リスクなどもあり、長期で考えるとバリューチェーン全体でのビジネスコストダウンやサステナビリティな活動の停滞もリスクと思われ、国内2位の住友ゴム工業の躍進も競争激化となり、リスクといえます。
まとめると、成長性が高く、収益基盤の良さからの配当株として優秀な反面、自動車産業の停滞リスク大であり、為替や原材料費高騰などによる業績停滞リスクもある銘柄と考えますが、今後、社会情勢悪化や不祥事がない限りは、成長を続けていき、株価も値動きはあるものの上昇傾向と思われます。
これらのリスクを踏まえて購入を検討してみても良いかもしれませんが、最終的には、個人の判断になります。
動向を探りながらの購入や1株ずつ購入のドルコスト平均法のような、株価変動リスク低減での方法をおすすめしますが、最終判断は個人の判断でお願いします。
ドルコスト平均法については↓
引用元:ブリヂストン
この記事はGeminiの質問を参考に作成しました。
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