ホシザキ、世界トップクラスのコア技術と厨房機器の成長性とリスク

この記事は,私が勉強のために調べた事や今までの知識をアウトプットした内容です。

投資を始めたい方や少額投資を考えてる方などに適した内容で書いているつもりです。

上級者やもっと詳しく知りたい方は、この記事以外も参考にしてください。

ホシザキ株式会社(6465)は、厨房機器のリーディングカンパニーとして知られる日本の企業です。製氷機や冷蔵庫、ショーケースなど、飲食店をはじめとした様々な場所で利用される業務用厨房機器を幅広く製造・販売しています。

世界トップクラスシェアの製氷機を中心に冷却技術をコア技術に持ち、その技術を活かした製品を販売し、フードサービス機器業界No1を目指している事から成長性と安定収益が高い銘柄といえますが、リスクとして特にグローバル人材不足となっており、コロナ渦の影響も大きいと思われ、物価高に対する対応も含めて課題がある企業といえます。

ホシザキ株式会社の会社概要

  • 所在地: 愛知県豊明市栄町南館3‐16
  • 代表者: 小林 靖浩
  • 従業員数:(連結)13361名 (単体)1156名
  • 設立: 1947年2月
  • 連結子会社:国内19社 海外37社
  • 事業内容:”製氷機、冷蔵庫、食器洗浄機をはじめとする各種フードサービス機器の研究開発および製造販売”
  • 製品売上比率
    • 製氷機:21.5%(日本21.2% 米国:47.3% 欧州・アジア31.5%)キューブアイスメーカー・チップアイスメーカー・フレークアイスメーカーなどを取り扱っており、国内や海外を含めてトップクラスのシェアを誇っています。
    • 冷蔵庫:26.6%(日本51.7% 米国:7.8% 欧州・アジア40.5%)業務用冷蔵庫など、国内トップクラスのシェアを誇ります。
    • 食器清掃機:6.6%(日本56.2% 米国:43.1% 欧州・アジア0.8%)主に業務用を取り扱っており、洗浄力・洗浄スピード・節水などの環境負荷に定評があり、売上を伸ばしていると思われます。
    • ディスペンサー:8.6%(日本18.1% 米国:79.5% 欧州・アジア2.4%)パウダー茶葉タイプのティーディスペンサー(2009年)、チップアイスディスペンサー(2021年)は、グットデザイン賞を受賞しており、国内や米国のランサーを中心に製造・販売をしています。
    • そのほかの製品:9.4%(日本82.5% 米国:7.1% 欧州・アジア10.4%)
    • 保守・修理:16.5%(日本75.1% 米国:18.3% 欧州・アジア6.6%)
    • 他社仕入れ商品:10.8%(日本96.2% 米国:2.9% 欧州・アジア0.9%)

ホシザキ株式会社の強みと課題

強み

  • 厨房機器のリーディングカンパニー: 製氷機で培った冷却技術がコア技術となっている事から冷蔵ショーケース、製氷機、厨房機器など幅広い製品ラインナップを有し、高いシェアを誇っています。
  • グローバル展開: 世界150カ国以上で事業展開しており、グローバルなネットワークと実績があり、製氷機において世界トップクラスの市場シェアとなっており、海外子会社と連携して研究開発を進めており、海外でのM&Aも積極的に行っています。
  • 技術力と開発力: 長年の歴史と豊富な経験に基づいた高い技術力と顧客ニーズに応えるための積極的な研究開発体制が強みといえ、2023年度の研究開発費46億円を投入、研究開発拠点13か所を有しており、要素開発・試作・設計・生産フォローアップまで一貫した研究体制を持ち、厳しい審査に合格した商品のみ出荷される独自のシステムとなっている。
  • アフターサービス体制: 全国に広がるサービスネットワークにより、迅速かつ高品質なアフターサービスを提供し、すべての不適合データを集積・分析し、再発防止を心掛けており、今後の品質管理向上に役立てています。

課題

  • 競合の激しい市場: 厨房機器市場は競争が激しく、新興国のメーカーとの競合も激化している中、厳選なるM&A5原則(営業利益10%以上、シナジー効果の見込める企業、優秀な経営者がいる企業、売上高数十億円以上、上昇志向を持っている)を持っており、独自の技術からの商品化初とともに差別化と世界一のフードサービス機器業界No1を目指しています。
  • 部品供給の安定化: 世界的な半導体不足など、部品供給の不安定化が業績に影響を与える可能性があり、調達先の分散化や部品在庫の適正化など取締役会を中心にリスクマネジメント管理を行っており、影響を少なくする取り組みに努めています。
  • 脱炭素化への対応: 環境規制の強化に伴い、製品の省エネ化やサステナビリティへの対応が求められており、「ホシザキエコプラン」を策定し、環境マネジメントシステム推進組織体制を整えており、冷媒のノンフロン化による地球温暖化ガス(GHG)削減・自然冷媒製品による温暖化抑制効果(イソプタン、プロパン)などの活動により気候変動への対応としていると思われます。

製氷機は国内トップシェアを誇るとはいえ、競合他社のパナソニックの存在は、脅威といえ、研究開発やM&A戦略を駆使し、グローバル展開拡大などで対応しており、規模がホシザキより小さいとはいえ、フクシマガリレイは国内初の冷凍機一体型の業務用冷蔵庫を開発した実績がある事から油断ができない状況となっています。(引用元:バフェットコード機械業界国内売上高ランキング、2nd Lago)

また、グローバル人材不足も指摘されている事から人材育成は、急務な課題といえ、社員の働きがい向上とともに人権尊重を重要な要素とし、階層別研修・選抜型能力開発研修・ニーズ対応型研修などを行い、”「社員一人ひとりの成長に向けた機会づくり」「女性活躍の推進と組織風土改革」”を通じ、人材育成に努め、そのほかのサステナビリティな活動にも取り組んでいると思われ、女性役職者比率が2025年に2020年の4倍の比率とする目標(50人)や出産育児支援もその一環と思われます。

ホシザキ株式会社の株価指標(PBR,PER,ROE,ROA,配当など)

2024年10月3日

  • 株価:4998円(6465) 
  • PER:21.02倍
  • PBR:1.98倍
  • 時価総額:約7093億円
  • 発行株数:約1.4億株
  • ROA:7.40%
  • ROE:10.63%
  • 売上高(前期比):約3735億円(16.3%)来期予想:約4100億円
  • 営業利益(前期比):約435億円(55.9%)来期予想:約440億円
  • 配当利回り:1.9% 配当性向:41.9%(24/3)DOE:4.45% 今期は、95円となっており、前期に1/2株式分割をしている影響もありますが、20円の増配となっており、来期予想も同額と思われます。

5年間チャートです。

SBI証券を引用

同業界では、PER,PBRは標準から割高となっており、同業界と比べてROE、ROAは、少し高いと思われ、2022年より配当性向40%をめざしており、株式分割した事からも株主還元にも力を入れていると考えます。

今期は、飲食業界の景気回復からの設備投資などにより日本、アメリカ、アジア・欧州ともに増収増配となっており、来期予想も世界的景気停滞や物価高、そして人材不足などのリスクがありますが、増収増益の予想となっており、予想為替レートは、1ドル140円、1ユーロ151円の設定となっています。

貸借倍率:3.17倍 回転日数:4日となっており、株価上昇を予想する投資家が多く、回転日数が早い事から値動きが激しくなる可能性を秘めています。

PBR、PER、ROE、ROAの目安については

DOEは


ホシザキ株式会社のNISA銘柄としてのメリットとデメリット

メリットは、製氷機の世界トップクラスのシェアによる安定収益と海外でのM&A拡大やグローバル展開拡大による成長性があげられ、配当性向:40%以上を目安としているので、株主還元にも力を入れている事がメリットといえます。

研究開発に力を入れ、長年のノウハウを活かしたシステムにより競合他社との差別化の期待も持てます。


デメリットは、グローバル人材不足からの海外でのM&Aやグローバル展開拡大の停滞リスク、コロナ渦のような感染症による飲食店などの景気停滞による購買意欲停滞リスクが大きいリスクといえ、2023年期頃より業績が回復していると思われ、コロナ渦の影響が大きかったといえ、薬用保冷庫の参入もしている事からリスクは低減しているとはいえ、まだまだリスク回避とは言えないと考えます。

インドへの進出も積極的で、インドの人口が世界一となっており、飲食業界も活性化し、フードサービス機器が拡販すると思われ、グローバル展開拡大の一翼を担うと思われる一方で、インドの気候によりコア商品の冷却の不具合の対応も急務といえ、ニーズに応えられない場合にパナソニックなどの競合他社の躍進につながる可能性もあり、成長性が高い反面、不安材料もあると考えます。

これらのリスクを踏まえて購入を検討してみても良いかもしれませんが、最終的には、個人の判断になります。

動向を探りながらの購入や1株ずつ購入のドルコスト平均法のような、株価変動リスク低減での方法をおすすめしますが、最終判断は個人の判断でお願いします。

ドルコスト平均法については

この記事はGeminiの質問を参考に作成しました。

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引用元:ホシザキ

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