トコジラミ対策に優れたダスキン,清掃業だけではない事業内容は?

この記事は,私が勉強のために調べた事や今までの知識をアウトプットした内容です。

投資を始めたい方や少額投資を考えてる方などに適した内容で書いているつもりです。

上級者やもっと詳しく知りたい方は、この記事以外も参考にしてください

ダスキンは、大阪府吹田市に本社を置く日本の企業です。清掃業務を中心に、外食産業なども展開しています。

ダスキンは、1963年に「株式会社サニクリーン」として設立、その後、1964年に「株式会社ダスキン」に社名を変更しました。

ダスキンの企業理念は、「きれいを通して、豊かな社会と生活を創造する」です。

この理念のもと、清掃業務を通じて、人々の健康と快適な生活に貢献しています。

2023年12月7日現在、ダスキンの代表取締役社長は山村輝治氏です。

清掃事業として有名な企業ですが、ミスタードーナツなどを傘下に持つフードサービスも優れている企業と思われ、株主優待や配当利回りも良いですが、少子高齢化による人材不足や原材料費などの費用増による業績停滞リスクのある銘柄と考えます。

ダスキンの事業内容

クリーンサービス事業(清掃・衛生用品のレンタルと販売:1823拠点)、ケアサービス事業(掃除、家事代行、害虫獣駆除など:合計約2828拠点)、シニアケア事業(介護用品・福祉用品のレンタルと販売、高齢者の暮らしの手伝いなど:合計282拠点)、その他の訪問事業のサービス(ユニフォームのリース販売、イベント品レンタル、健康商品、化粧品など:合計約816拠点)を提供し、海外でも2地域(台湾、中国(上海)に25拠点)を展開しています。(売上高比率:59.7%)

外食産業では、ミスタードーナツ(1016店)、モスド(1店)、かつアンドかつ(16店)、ナポリの食卓(22店)など1055店を展開しており、海外でもミスタードーナツを5地域(タイ、フィリピン、台湾、インドネシア、シンガポールに11494拠点)やビックアップル(海外ドーナツブランド)を2地域(マレーシア、カンボジアに92拠点)を有しています。(売上高比率:32.7%)

従業員数(連結):3792名(男性:61.4%、女性:38.6%(女性管理職比率:14.3%))

特許は、国内で147件と海外で5件の知的財産保有数を誇っています。

サステナビリティな活動にも力を入れており、外食産業などの食品ロスを極力なくす活動を行っており、どうしても残るものに関しては、飼料などに活用し、調理オイルのリサイクルも行っており、レンタルの循環システムも優れており、環境負荷の少ない社会づくりに貢献しています。(再商品化率:97.6%)

また、人財を大切にしており、育成や働き方改革を強化し、ダイバーシティ&インクルージョンの推進、リスキリングやDX推進に取り組んでおり、社外取締役を全体の33%とする取締役会によりコーポレートガバナンスに優れた態勢を整えていると思われます。

ダスキンの強み

1. 持続可能なフランチャイズシステム

  • 理念共有: 加盟店と理念を共有し、運命共同体として共に歩んできた、唯一のフランチャイズチェーンです。
  • 目標共有: 本部と加盟店が、お客様が安心して笑顔あふれる暮らしを実現するという目標を共有しています。

2. 安全・安心を支える体制

  • 品質保証体制: 商品・サービスの開発段階から市場導入後まで、徹底した品質保証体制を整備しています。
  • 安全性重視: 商品・サービスの安全性・安心性を最優先に考え、開発を進めています。

3. 長年培われたブランド力

  • 信頼感: 長年の歴史の中で築き上げてきたダスキンブランドに対する高い信頼感があります。
  • 顧客基盤: 幅広い顧客層に支持されており、安定した顧客基盤を有しています。

4. 多様なサービス展開

  • レンタルサービス: モップや空気清浄機など、多様なレンタルサービスを提供しています。
  • 人材派遣: 人材派遣サービスも展開しており、事業領域を拡大しています。

5. 衛生分野における専門性

  • 専門知識: 衛生に関する深い知識とノウハウを持ち、高品質なサービスを提供しています。
  • 商品開発力: 衛生に関する新たな商品・サービスを開発し、市場に提供しています。

6. コロナ禍における対応力

  • 事業転換: コロナ禍においても、事業を転換し、新たな成長機会を模索しています。
  • 社会貢献: 感染拡大防止に向けた取り組みを積極的に行っています。

トコジラミ駆除の特許

ダスキンは、2018年6月に「トコジラミ駆除方法」に関するものを取得してます。

この特許は、ドライアイスを噴射して高濃度の二酸化炭素を充満させることで、トコジラミを駆除する方法に関するものです。

トコジラミは、薬剤に抵抗性を持つ個体も増えており、従来の駆除方法では完全に駆除できないケースも少なくありません。

この特許技術は、薬剤を使用せずにトコジラミを駆除できるため、薬剤に抵抗性を持つトコジラミにも有効です。

また、熱に弱い物品や薬剤を避けたい物品にも使用できるため、幅広い環境でトコジラミを駆除することができます。

ダスキンでは、この特許技術を応用した「トコジラミ駆除サービス」を提供しています。

ダスキンの「トコジラミ駆除サービス」は、以下の特徴があります。

  • 薬剤を使用せずに駆除するため、薬剤に抵抗性を持つトコジラミにも有効
  • 熱に弱い物品や薬剤を避けたい物品にも使用できる
  • 専門のスタッフが現地調査を行い、徹底した駆除を行う

このサービスは、トコジラミの被害に悩んでいる方々に、安心してご利用いただけるサービスです。

この特許は、アメリカ、カナダ、メキシコ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、台湾、シンガポール、中国、香港、インドネシア、タイ、ベトナム、マレーシア、フィリピン、インドの18カ国で取得しています。

日本では特許第6352000号として登録されています。

ダスキンは、この特許技術を世界中で普及させることで、トコジラミの被害を抑制することに貢献したいと考えています。

ダスキンの課題

ダスキンの課題としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 競合他社との競争激化

ダスキンは、トコジラミ駆除の分野で国内トップのシェアを有していますが、競合他社もトコジラミに関する技術やサービスを開発しており、競争が激化しています。

ダスキンは、これらの競合他社に先駆けて、新たな技術やサービスを開発していくことで、競争力を維持していく必要があります。

  • 海外事業の拡大

ダスキンは、近年、海外事業の拡大を進めていますが、海外市場では、現地の文化や習慣の違いなどから事業展開が難しいという課題があります。

ダスキンは、これらの課題を克服し、海外事業を拡大していく必要があります。

  • 少子高齢化による労働力不足

ダスキンは、訪問販売型のビジネスモデルを採用しており、人材が重要な経営資源となっています。

しかし、少子高齢化により、労働力不足が深刻化しており、人材確保が課題となっています。

ダスキンは、人材確保に向けた取り組みを強化していく必要があります。

  • デジタル化への対応

近年、デジタル化の進展により、ビジネス環境が大きく変化しています。

ダスキンは、デジタル化のトレンドに対応し、新たなビジネスモデルの開発や、既存ビジネスの効率化を進めていく必要があります。

ダスキンは、これらの課題を克服し、持続的な成長を実現していくことが重要です。

競合している会社

  • アメリカの害虫駆除会社であるアラド・コーポレーション

高温・高湿度の環境でトコジラミを駆除する技術に関する特許やトコジラミの餌となる生物を利用する技術に関する特許

  • フランスの害虫駆除会社であるアロマテック・インターナショナル

ナフタレンやベンゼンなどの有機化合物を使用してトコジラミを駆除する技術に関する特許

これらの企業と競い合いをしており、アラド・コーポレーションがトコジラミ対策では少しリードしているとも言われています。

ダスキンの株価指標(株価、PBR、PERなど)

2024年9月17日

  • 株価:3865円
  • PBR:1.21倍
  • PER:18.33倍
  • ROA:2.29%
  • ROE:2.99%
  • 時価総額:約1944億円
  • 発行株価数:約5000万株
  • 売上高(前期比):約1787億円(4.8%)来期予想:約1890億円
  • 営業利益(前期比):約50億円(-41.1%) 来期予想:約107億円
  • 配当利回り:3.26% 配当性向:105.3% DOE:3.14% 今期は12円増配の1株100円(記念配当:20円があるため、配当性向が高いと考えます。)となっており、来期予想は26円増配の1株126円の予想です。
  • 株主優待:ダスキン商品のサービス券

3年未満100株以上1000円,3年以上で1500円。3年未満300株以上2000円,3年以上で2500円。

5年チャート

引用元:SBI証券 https://site1.sbisec.co.jp/ETGat

今期の業績は、訪販サービスにおいてインボイス制度などの費用や売上高も下がっている事もあり、低調となっており、フードサービス事業は堅調となっていますが、全体的に増収減益となっていますが、来期予想は、訪販サービスの営業利益が回復する予想から増収増益となる予想です。

PBR、PERは標準から割安となっており、ROAとROEが少し低いのは、業務特性と思われ、サービス業が主体している事が関係している可能性があります。

様子を見ながら買うことを検討する方は、機を見て少しずつ購入で良いかと思います。

成長株といえますが,来期の業績次第といったところだと思います。

私の分析なので、購入の判断は,ご自身の判断で,許容リスクを考え,他のサイトも参考にして、余裕資金を持ってお願いします。

価格変動リスクなどのためにドルコスト平均法の購入方法があります。

詳しくは下の記事で↓

許容リスクを考えて慎重に検討し、ほかのサイトなども参考にしながら、投資判断を行うことをおすすめします。

この記事はbradの質問を参考にし、作成しました、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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