2023年11月17日以降、各銀行の長期金利は、0.01%~0.03%上昇しました。
まだ小さなものですが、私たちの生活に以下のような影響を与える可能性があります。
この記事は,私が勉強のために調べた事や今までの知識をアウトプットした内容です。
投資を始めたい方や経済の知識を深めたい方などに適した内容で書いているつもりです。
上級者やもっと詳しく知りたい方は、この記事以外も参考にしてください。
住宅ローンの影響。
変動金利型住宅ローンの金利は、長期金利に連動して変動します。
そのため、長期金利が上昇すると変動金利型住宅ローンの金利も上昇する可能性があります。
例えば、借入額が3,000万円、借入期間が35年、金利が年1%の変動金利型住宅ローンを借り入れている場合、毎月の返済額は約10万円となります。
長期金利が0.01%上昇すると金利は年1.01%となり、毎月の返済額は約10万100円となります。
企業の融資コストの増加
企業は、設備投資や運転資金の調達のために銀行から融資を受けています。
- 融資コスト
長期金利が上昇すると企業の融資コストが増加し、企業活動が抑制される可能性があります。
- 借入コスト
長期金利が上昇すると企業の借入コストが高くなり、企業が借り入れる際に支払う利息の割合が高くなるためです。
借入コストが高くなると企業の利益が圧迫され、財務状況が悪化する可能性があります。
- 景気後退のリスク
長期金利の上昇は、景気後退のリスクを高める可能性があり、長期金利が上昇すると金融引き締めが実施される可能性が高くなるためです。
金融引き締めは、景気を冷やす効果がありますが、景気後退を招くリスクもあります。
景気後退になると企業の業績が悪化し、株価が下がる可能性があります。
株価の下落
長期金利が上昇すると将来の配当や利益の見通しが悪化すると判断され、株価が下落する可能性があります。
これは,長期金利の上昇により上昇前の債券の価格が下がり、投資家はより金利の高い債券に手を出すために価格の下がった債権を損切りや株価を売却で、全体的な株価下落となるという事です。
これは絶対ではありませんが,このような傾向があるという事です。
円安の進行
長期金利が上昇すると円の魅力が低下し、円安が進行する可能性があります。
先程の債券や株価の関係で、外国人投資家も利回りの良いものに買い直すため,株を売ったりして円の需要が減少し、円安につながります。
円安になると
- 輸入品価格の上昇
日本円で購入できるドルやユーロなどの外貨の量が増えるため、輸入品価格が上昇し、輸入品に依存している企業や家庭の負担を増やす可能性があります。
- 輸出企業の競争力低下
日本円で輸出する際に得られるドルやユーロなどの外貨の量が減るため、輸出企業の収益が減少する可能性があり、輸出企業の業績悪化や雇用情勢の悪化につながる可能性があります。
- インフレ率の上昇
輸入品価格の上昇は、国内のインフレ率の上昇につながる可能性があり、消費者の購買意欲の低下や企業の投資抑制につながる可能性があります。
- 景気減速
輸出企業の競争力低下やインフレ率の上昇は、景気減速につながる可能性があり、失業率の上昇や社会不安の拡大につながる可能性があります。
なお、長期金利の上昇は、景気回復の兆しと捉えることもできますが、上記のようなマイナスの影響も考えられます。
今後、長期金利がどのように推移するかは、国内外の経済情勢などによって不透明ですが、私たちの生活に影響を与える可能性があることには注意が必要です。
この記事はbradの質問を参考に作成しました,最後まで読んでいただきありがとうございました。
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