大同特殊鋼(5471):長期保有としてメリット・デメリット

この記事は,私が勉強のために調べた事や今までの知識をアウトプットした内容です。

投資を始めたい方や少額投資を考えてる方などに適した内容で書いているつもりです。

上級者やもっと詳しく知りたい方は、この記事以外も参考にしてください。

大同特殊鋼(5471)は、自動車から航空機、医療機器まで、社会を支える高機能な特殊鋼を世界に提供するメーカーです。

特殊鋼という強みを持ち、コロナ渦から回復してきている企業で、これからも業績を伸ばす可能性があり、PBR1倍を目指すことから株主還元にも力を入れると思われ、今でもは配当利回りが3%程度となかなか魅力的ですが、社会情勢悪化による不景気や短期的に費用増による業績停滞もリスクがある企業と思われます。

引用元:日本経済新聞

会社概要

会社情報

  • 会社名: 大同特殊鋼株式会社
  • 創業:1916年(大正 5年)8月19日
  • 設立: 1950年(昭和25年)2月 1日
  • 代表取締役社長: 清水 哲也
  • 従業員数: 12,422名(連結)3,283名(単独)
  • 本社: 愛知県名古屋市東区東桜一丁目1番10号

事業内容

鉄と炭素で構成されている鋼に様々な剛体元素を添付し、耐食性・耐熱性・切削性の機能を持った鋼を特殊鋼と呼んでいます。

1.特殊鋼鋼材:売上高比率37%、グループ会社数:28社

大同特殊鋼株式会社の主力事業は、特殊鋼鋼材の製造・販売で、航空機、自動車、建設機械、産業機械などの分野で使用されている。

2.機能材料・磁性材料:売上高比率38%、グループ会社数:16社

大同特殊鋼株式会社は、機能材料・磁性材料の製造・販売も行っており、半導体製造装置、医療機器、磁気記録媒体などの分野で使用される機能材料・磁性材料を製造しています。(ステンレス鋼など)

3.自動車部品・産業機械部品:売上高比率17%、グループ会社数:17社

大同特殊鋼株式会社は、自動車部品・産業機械部品の製造・販売も行っており、自動車のエンジン部品、トランスミッション部品、ステアリング部品、産業機械の軸受部品、歯車部品などを製造しています。(帯鋼、合金粉末など)

4.エンジニアリング:売上高比率3%、グループ会社数:3社

大同特殊鋼株式会社は、エンジニアリング事業も行っており、プラント設計・施工、設備改造、メンテナンスなどのサービスを提供しています。

5.流通・サービス:売上高比率4%、グループ会社数:8社

大同特殊鋼株式会社は、流通・サービス事業も行っており、特殊鋼鋼材、機能材料・磁性材料、自動車部品・産業機械部品などの販売、加工サービスなどを提供しています。

薄膜ターゲットは、工具、半導体、FPDなどに使われる材料で、チタン合金や形状記憶合金も製造しており、原材料リサイクル率90%も強みと言えます。

大同特殊鋼の強みと課題

強み

  • 高い技術力: 100年以上の歴史を持つ会社であり、特殊鋼鋼材、機能材料・磁性材料、自動車部品・産業機械部品などの分野で高い技術力と豊富な経験を有しており、大型旋回電気炉、複合精錬、丸断面垂直連続鋳造、チャンスフリー&精密圧延、コンビネーション鋳造などを独自設備としている事もあり、きめ細やかはな対応した素材を提供できていると思われる。
  • グローバルな展開: 国内外に多くの拠点を持つグローバル企業であり、海外事業も積極的に展開し、海外売上比率:27%、地域別会社数と従業員数は、アジアに26社2046名、北米に4社180名、中南米に2社181名、欧州に1社12名とし、国内は26社9522名となっています。
  • 多角化経営: 特殊鋼鋼材事業以外にも、機能材料・磁性材料事業、自動車部品・産業機械部品事業、エンジニアリング事業、流通・サービス事業など様々な事業を展開し、2026年中期経営計画では、収益基盤事業の特殊鋼鋼材をベースロード事業とし、機能材料・磁性材料事業、自動車部品・産業機械部品事業、エンジニアリング事業の利益率を上げる事業に進展させ、営業利益600億円以上を目指し、半導体製造装置用ステンレス鋼の製造能力増強を図り、先進事業としてxEV主機モーター用特殊向磁石の開発、LiB(リチウムイオン電池)負極材の事業化を推進、ネオジム磁石(永久磁石として協力で、風力発電機や電気自動車などのエコエネルギー技術を実現する中核的な材料となっています。)、軟磁性材料、高合金帯・粉末、チタン合金などを伸ばしていくと思われます。
  • 高いブランド力: 長年の実績と高い技術力により高いブランド力を有し、これまでに蓄積された高度な現場力と言え、取扱製品種類が約4000種類、自主管理活動改善件数が年間14400件となっており、高い技術力とともに維持や強化に取り組んでおり、省エネ投資やDX推進による生産性向上を図り、労務や物流コストの上昇に対する労働生産性の改善・適正マージン確保を推進するだけでなく、財務健全性として、ROEや自己資本比率の向上、ESG戦略としてのCO2排出量削減の活動、エンゲージメントスコア改善、政策保有株間式の純資産比率の削減などを主要戦略とし、高合金製品において一流のサプライヤーである認知度を高めています。

また、人的資本として自律エキスパート人材の獲得のための育成や採用、共創スタッフの獲得のための育成や採用、DE&I(ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン)が浸透した職場の実現を人材マテリアリティとして特定し、経営基盤強靱化のためのDX戦略とDX人材育成に取り組み、コーポレートガバナンスの強化(監査等委員会3人中二人が社外取締役、取締役会(13回)12人中5人が社外取締役など適正でかつ迅速で透明性の高い取り組みをしていると思われます。)を図っています。

課題

  • 競争激化: 建設業界は競争が激化しており、価格競争や人材確保などが課題となっており、鉄鋼業界国内売上高4位と1位の日本製鉄とは10倍以上の差があり、3位の神戸製鋼所との差は、5倍ですが、特殊鋼素材を強みに差別化を図っていくと思われます。
  • 少子高齢化: 少子高齢化により、労働力不足が懸念されていますが、人的資本獲得のための制度を整え、従業員の能力を最大限発揮できる機会を提供するなど職場環境形成に力を入れています。
  • インフラ老朽化: 社会インフラの老朽化が進み、今後ますます需要が高まっていくことが予想されますが、それに対応できる体制を構築することが課題となっており、材料の高いリサイクル率や生産プロセスの,カーボンニュートラルに向けたロードマップの実行に取り組んでいます。
  • 新しい技術への対応: 新しい技術の開発や進歩が著しく、常に新しい技術への対応が求められていますが、2023年度は、研究開発人材を290名、66億円を研究費とし、顧客との共同開発を163件、外部との共同開発を46件と更なる技術開発に取り組んでおり、耐熱や耐食性の改善や効率向上を図るテーマが多く、機会と脅威を自社の強みで生かす事業戦略として取り組んでいると思われ、原子力・核融合炉部材の供給、耐水素脆化用鋼の開発、炉体旋回式電気炉の供給の省エネ化、次世代下水汚泥炭化システム(超高温炭化炉)などの開発や実験に携わっており、新しい技術開発に勤しんでいます。

引用元::バフェットコードの鉄鋼業界売上高ランキング

日本製鉄についてはこちら

大同特殊鋼株式会社は、これらの強みを活かし、課題を克服することで、さらなる成長を目指しています。

大同特殊鋼の株価指標(株価、PER,PBR,ROA,ROE,配当など)

2024年11月13日

  • 株価:1191円(5471)
  • PER:9.07倍
  • PBR:0.6倍
  • 時価総額:約2626億円
  • 発行株数:約2.1億株
  • 売上高(前期比):約5785億円(‐0.1%)来期予想:約6000億円
  • 営業利益(前期比):約422億円(‐15.5%)来期予想:約480億円
  • ROE:7.87%
  • ROA:3.91%
  • 配当利回り:3.95% 配当性向:32.1% DOE:2.52% 

5年間チャートです。

SBI証券を引用

引用元:SBI証券 https://site1.sbisec.co.jp/ETGat

個人的分析ですが、貸借倍率:7.9倍、回転日数:10.2日となっており、株価上昇を予想する投資家がいると思われ、平均した回転日数と思われ、上昇の可能性があると考えられ、値動きも緩やかな可能性があると思われます。

PER,PBRは割安と思われ、ROA,ROEは標準と考えられ、ネットキャッシュ比率0.9%(個人で計算しました。)と少し自由に動かせる資産が少ないと思われますが、鉄鋼業界では、平均値が-1.2%と言われている事から優秀な値とも言え、収益性でも鉄鋼業界として平均的か優秀と私は思います。

また、営業キャッシュアウトに関しても投資や株主還元などにする事を計画としている事から業界として優良なネットキャッシュ比率を有効利用すると考えられ、割安感は出てくると思われますが、時価総額がまあまあ大きい事から株価が2倍になる可能性としては、少し厳しい可能性がありますが、全くないとは言えないでしょう。

今期は、コスト減に努めたが、費用増となっており、特殊鋼や自動車関連は増益、その他(機能材料、エンジニアリング、流通)は減益となり、増収減益となっています。

来期は、2024年末からVAR増設などで、半導体関連や医療向けの需要を高まると思われ、来期も上向きと予想しています。

大同特殊鋼のNISA銘柄としてのメリットとデメリット

メリット

特殊鋼が強みといえ、自動車関連の需要が高く、これから半導体や産業機器なども需要が高まりそうなので成長性に期待ができ、配当株としてもよいと思われ、ROEを9%以上、株主還元30%以上(およそ400億円ほど)としており、増配などにも期待が持てます。

デメリット

競争激化がリスクや人材不足リスクがあり、不祥事もあげられますが、社会情勢悪化による不景気による需要低下が大きいリスクと思われます。

自然災害によるリスクもマネジメントをしているとは言え、影響はあると考えられます。

短期的に原材料費やエネルギー費のコスト増もリスクですが、長期的には、経営戦略などで、カバーする事から長期的には影響はあまりなさそうです。

割安株とは言え、5年チャートから見て値動きが大きい印象と各種の製造業の停滞に影響が、大同特殊鋼の株価に響く可能性もあり、下がり幅が大きい場合や業績の良さから上がり幅が大きいなどのケースがあると思われ、メンタル的なリスクもあると思い、損切りの難しい銘柄と思います。


長期保有として配当株と成長性による株価上昇差益も期待できますが、短期的に費用増による業績停滞も予想され、景気悪化は大きいリスクといえます。

もともと株主還元にも力を入れていましたがさらに高めると思われ、これからに期待したいと思います。

また、DX推進に関して製造DXとしてlo T、AI活用による生産効率と品質の向上は、強みの技術をどれだけ継承できるかが、キーポイントと個人的には捉えています。

生産計画やデータ活用はほかの企業に依頼するなどもできますが、技術関連は、独自のDX化を図る必要があると個人としては考えており、成功を成し遂げた時、企業イメージや認知度アップにつながると思います。

投資は自己責任で行う必要があります。投資判断を行う前に、この記事を参考にほかのWebと合わせて十分な調査を行い、リスクを理解した上で、ご自身の判断で購入してください。

価格変動リスクなどの低減のためにドルコスト平均法のような、少額または、単位株ではなく、数株または、1株ずつ購入もよいと思います。

詳しくは下の記事で↓

引用元:大同特殊鋼

この記事はGeminiの質問を参考に作成しました。

株の購入は、ほかのwebなども参考にし,ご自身の判断で、慎重にお願いします。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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