西日本旅客鉄道(JR西日本:9021)、事業の強みとリスクは

この記事は,私が勉強のために調べた事や今までの知識をアウトプットした内容です。

投資を始めたい方や少額投資を考えてる方などに適した内容で書いているつもりです。

上級者やもっと詳しく知りたい方は、この記事以外も参考にしてください。

西日本旅客鉄道(9021)は、2府16県をエリアとする、日本の主要な鉄道事業者。新幹線、特急、近郊電車、都市交通など、幅広い列車を運行し、地域の人々の生活を支えています。

大阪・関西万博による主要事業の活性化が期待できる銘柄といえ、株主優待や配当利回りと安定した収益も期待できるので、長期保有に向いていると考えますが、大阪・関西万博不振、物価高、費用増、事故、災害のリスクがあります。

安全対策に力を入れており、災害対策もしており、安全最優先の風土を掲げている事業と考えられます。

西日本旅客鉄道の会社概要

会社情報

  • 設立:1987年4月1日
  • 本社:大阪市北区芝田二丁目4番24号
  • 代表取締役社長:長谷川 一明
  • 従業員数:44,897人(連結)、21,727人(単体)
  • 子会社数:146社(うち連結子会社60社)
  • 路線網:4,903.1キロメートル、新幹線:812.6キロメートル(2線区)、在来線:4,090.5キロメートル(49線区)
  • 駅数:1,174駅
  • 車両数:6,485両
  • 輸送人員 約16億人〔1日平均449万人、(新幹線:約6000万人 在来線:約15億人)〕

事業内容

  • モビリティ業:鉄道事業、バス・船舶事業、工事業、製造整備事業など

関西都市圏、広島、岡山、金沢などの中核都市があり、豊富な環境エリアも有し、安全向上の取り組み(災害時のドローンの活用、訓練の実施など)、ネットワークの充実(利便性向上やインバウンド需要の取り込みなど)、デジタル戦略(決算サービスやポイント利用の向上)など行っている。

  • 流通業:物販・飲食業、百貨店業、卸売業

コンビニ、飲食店、百貨店、ビジネスホテル「ヴィアイン」の運営を行なっており,セブンイレブンやユニクロなどの協業し、立地の特性を踏まえた多様なニーズに対応した運営を行なっています。

  • 不動産業:不動産賃貸・販売業、ショッピングセンター運営業、ホテル業

住宅分譲、投資向けファンド(JR西日本プライベートリート投資法人)、ショッピング事業(36施設)、賃貸業、医療施設などを運営しています。

  • 旅行・地域ソリューション業:旅行・地域ソリューション

関西の迎賓館として100年以上続く「Nara Hotel」や「Hotel GRANVIA」などを運営し、日本旅行を子会社とし、赤い風船などの旅行事業に携わっています。

  • その他:広告業、土木・工事業、コンサルタント業、情報サービス業

西日本旅客鉄道の強みと課題

強み

  • 広い路線網と充実した列車網

新幹線を基軸とした鉄道ネットワークにより観光資源が豊富な西日本各地の広域周遊観光の促進や大阪・関西万博を支えるアクセス輸送などインバウンド需要や出勤・通学の移動手段として貢献している。

鉄道設備のCBM化(「Condition Based Maintenance」の略語で、「状態基準保全」を意味します。)のためのAIモデル構築(自動改札、着雪予測など)やICT(「Information and Communication Technology」の略称で、日本語では「情報通信技術」)環境の整備によりスムーズで安全なネットワークを心掛けていると思われます。

  • 高い安全性の確保

安全が確保できない時に「迷わず列車を止める」事の重要とし、訓練を実施し、実践力の向上を図り、安全最優先の意識の浸透に努めているようで、AIによる画像解析による検知機能などのDXを取り入れるなど新しい技術を取り入れています。

第6回インフラメンテナンス賞の特別賞を受賞しており、外部からも評価されています。(引用元:経済産業省

  • 顧客満足度の向上

ICOCAにプラスしたWESTERポイントによる機能増強によりさらなる会員数増加を狙っています。

現在の WESTER会員数 : 約580万人→2025年に800万人→2027年に1000万人の目標を立てており、ファンづくりに留まらず西日本エリアを起点に誰もが参加できるつながりを生み出し、持続可能なエリアづくりに貢献してまいります。

  • 地域社会との連携

地場産業の活性化や地域資源の磨き上げを通じ、住みたくなる沿線づくりに取り組み、地域課題の解決に向けて、ICOCAの活用した生活サービスの提供、駅ビル開発によるコミュニティ形成につながる場づくりなどに貢献しています。

課題

  • 人口減少

地域課題に取り組み、持続可能な暮らしの実現する「総合インフラマネジメント事業」などに取り組み、街の活性化することにより人口減少の課題に対応していくと思われます。

  • モータリゼーションの進展

駅ビル開発や広域なネットワークの更なる強化により利便性を上げ、活性化する事により対応していくと考えます。

  • 競争激化

東海旅客鉄道や九州旅客鉄道などは、博多や京都などで競争激化もあると思われますが、関西圏の阪急阪神ホールディングスや近鉄グループホールディングスなどの私鉄は、競合他社といえ、強みの新幹線を基軸にした広域ネットワークで差別化を図っていると思われます。

鉄道業界売上高国内ランキング3位、1位の東日本旅客鉄道と差があります。

それよりも近鉄グループホールディングス(記事はこちら)と営業利益では差がありますが、売上高の差は少ないです。

近鉄グループホールディングスの動きに注視が必要と思われます。

引用元:バフェットコード

大阪・関西万博による活性化

大阪・関西万博による活性化は、新幹線の利用もあるが、関西空港などからの輸送手段として利用されると考えられ、海外からも多くの来客が訪れる事が予想されます。

そして、大阪・関西万博だけでなく、ユニバーサルスタジオジャパン、京都、大阪、奈良などをはじめ、多くの観光資源を有する地域のため、移動手段として西日本旅客鉄道が利用されると考えられ、活性化すると思われます。

鉄道だけでなく、ホテル事業も活性化すると考えられ、大きな事故や災害がない限りは、大きな業績アップを期待できると思われます。

しかし、大阪・関西万博の不振は、それを投資している企業にとっても痛手となり、西日本旅客鉄道にとっても例外ではないと考えます。

近鉄グループホールディングス、阪急阪神ホールディングス、大阪メトロなど競合他社といえますが、競い合うというより協業関係になる可能性も個人的には考えられ、舞洲までの交通手段で、大阪メトロの中央線が最も輸送力が高いと思われるが、西日本旅客鉄道はJR桜島線の電車とシャトルバスといった方法をアクセス手段もひつようであり、おそらく互いに協業関係をとらないと大阪関西万博の不振になる可能性も出てくると思われます。(引用元:大阪関西万博

この事から関西圏の鉄道事業としては、個人的には協業関係とし、安全に来客者を輸送する事を最優先にすると考えます。

引用元:産経新聞 大阪関西万博 

西日本旅客鉄道の株価指標(株価、PER,PBR,ROA,ROE,配当,株主優待など)

2024年8月23日

  • 株価:2786円(9021)
  • PER:12.62倍
  • PBR:1.23倍
  • 時価総額:約1.33兆円
  • 発行株数:約4.8億株
  • 売上高(前期比):約1.63兆円(17.2%)来期予想:約1.71兆円
  • 営業利益(前期比):約1797億円(114.1%)来期予想:約1700億円
  • ROE:9.23%
  • ROA:2.63%
  • 配当利回り:2.58% 配当性向:35% DOE:3.23%
  • 株主優待あり:詳しくは西日本旅客鉄道 株主優待

また、令和6年4月1日より1/2株式分割を実施しており、今年度の年間配当金は、1株142円となっており、来期は、1/2株式分割の影響で1株72円となっており、2円の増配予想となっています。

5年間チャートです。

引用元:SBI証券 https://site1.sbisec.co.jp/ETGat

個人的分析ですが、貸借倍率:43.93倍、回転日数:57.9日となっており、株価上昇を予想する投資家がいると思われ、回転日数が少し長い事から長期的に上昇の可能性があると考える一方、損切りできなく、取引していない投資家が多いかもしれません。

PER,PBRは割安か標準と思われ、ROA,ROEは標準と考えます。


今期は、鉄道需要の回復、インバウンド需要などによりすべての事業で堅調となり、業績が回復してますが、来期予想では、国際情勢や物価高のコスト増を踏まえると増収減益となっており、大阪・関西万博のため、安全対策強化をし、主要事業の活性化に備えると考えます。

西日本旅客鉄道のNISA銘柄としてのメリットとデメリット

メリット

集客率の高さからの安定収益がメリットといえ、配当株とまではいかないものの、株主優待もJR西日本を利用する方には魅力的といえ、長期保有にも向いており、来々期あたりの大阪・関西万博による主要事業の活性化による業績アップが短期的にある可能性も秘めています。

デメリット

競争激化によるリスクや経費増によるリスクがありますが、インバウンド需要の低下は大きいリスクと思われ、大阪・関西万博の不振による業績衰退も短期的リスクとしてあります。

災害リスクや事故リスクも考えられますが、安全対策や災害対策に力を入れており、短期的なリスクと考えられます。


長期保有に向いており、株主優待もよいと思いますが、インバウンド需要低下(集客率低下すると思われる)や大阪・関西万博不振のリスクは、業績停滞につながる事となり、株価にも影響があると思うので、個人的には、買う時期を見定める必要があると考えてます。

しかし、これは個人的な考えなので、参考程度に思っていただいたらよいと思います。

投資は自己責任で行う必要があります。投資判断を行う前に、この記事を参考にほかのWebと合わせて十分な調査を行い、リスクを理解した上で、ご自身の判断で購入してください。

価格変動リスクなどの低減のためにドルコスト平均法のような、少額または、単位株ではなく、数株または、1株ずつ購入もよいと思います。

詳しくは下の記事で↓

引用元:西日本旅客鉄道

この記事はGeminiの質問を参考に作成しました。

株の購入は、ほかのwebなども参考にし,ご自身の判断で、慎重にお願いします。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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