ダイキン工業株式会社(6367)は、大阪府大阪市に本社を置く、空調・冷凍機、化学、フィルタ、油機、特機、電子システムの6つの事業を展開する総合メーカーです。
今期の業績はよく、NISA成長枠銘柄でも良さそうですが,買い方に注意が必要です。
ダイキンは、「空調」「化学」「フィルタ」を柱に事業を展開しています。人と空間を健康で快適にするために、国や地域ごとに異なる文化・価値観から生まれるニーズに応え、多彩な製品とサービスをグローバル市場で展開しています。
主に空調事業・化学事業・フィルター事業・油機事業・電子システム事業・特機事業などの事業展開を行っています。
この記事は,私が勉強のために調べた事や今までの知識をアウトプットし、投資初心者などに読んでもらって知識を深めていただきたいと思ってます。
上級者やもっと詳しく調べたい方は,この記事とほかのWEBも読んでいただくことをおすすめします。
ダイキンの会社概要
会社情報
- 創業:1924年
- 本社:大阪市北区梅田1-13-1 大阪梅田ツインタワーズ・サウス
- 事業内容:空調事業(豊富な空調ソリューション事業で、売上高比率:91%)、化学事業(フッ素化合物の事業で、売上高比率:7%)、油機事業(環境に配慮した油圧ポンプや油圧ユニットなどの開発・生産などの事業で、売上高比率:1.5%)、特機事業(防衛慣例などの事業で、売上高比率:0.5%)
- 従業員数:7918人(単独)96337人(連結)500名を超えるフッ素化学のエキスパートが所属
- 連結子会社:347社(日本:30社、欧米:75社、中国:33社、欧州:86社、アジア・オセアニア:61社、その他:62社)
- 常務執行役員(トップ):平賀 義之
ダイキンの強みと課題
強み
- 空調事業における世界トップシェア
- 独自の技術力
- グローバルでの事業展開
ダイキンは、空調事業において世界トップシェアを誇り、コア技術は「材料設計」「コンパウンド」「加工」「評価・分析」で、強みは、「材料特性・表面改質の制御」で、独自の空調技術として「ヒートポンプ」「インバータ」「冷媒制御技術」があげられ、省エネ性と快適性に優れた技術を有しており、冷媒コントロールを活かし、季節の変わり目にニーズが高い「冷暖房同時運転」を可能とし、空気の技術『温度』『湿度』『空気清浄』『気流』の4大要素のコントロールは、世界有数の技術だといえます。
化学事業のフッ素化合物も強みの一つで、フッ素化合物は、撥水撥油性、耐薬品性、耐熱性、滑り性といった優れた特性をもっており、家庭用品から自動車、半導体、エアコンの冷媒など様々な分野で、必要となる素材です。
冷媒開発から生産、販売、アウターサービスまでをワンストップで自社展開しているのは世界で唯一ダイキンだけです。
その実力は世界でも認められており、空調機・エアコン業界における世界シェアではダイキンが1位となっており、2022年度の販売台数が、世界130か国以上で、4200万台以上(日本:1600万台、世界:2600万台)を販売しています。
さらに、ダイキンはグローバルでの事業展開にも積極的に取り組んでおり、世界170カ国以上で事業を展開しています。
グローバル拠点
- 北米:事務所4、工場3、研究・ラボ3
- 欧州:事務所3、工場4、研究・ラボ2
- アジア:事務所19、工場12、研究・ラボ7
特に北米事業の環境プレミアム商材で市場の変革を牽引、住宅用空調事業を拡大するとともに、業務用空調事業・アプライドソリューション事業を推進し、北米空調事業No1をめざし、インドに一大拠点化し、住宅用・業務用ともに圧倒的No1を目指しているようです。
また、空調技術のヒートポンプを使い、給湯・暖房する事で、化石燃料を直接、燃やすよりCO2を大幅に削減できるので、環境性能に優れて、カーボンニュートラルの実現を加速すると思われ、欧州でのヒートポンプ暖房市場で圧倒的No1を目指していると思われます。
そのほか、強靭なサプライチェーン、技術強化や開発、デジタル化の推進、人材強化、環境への取り組みなどさらなる成長に取り組んでいます。
課題
- 原材料価格の高騰
ダイキンの課題としては、原材料価格の高騰が挙げられます。
ダイキンの空調機は、銅やアルミなどの金属やガスや電子部品などの原材料を使用しています。
近年、これらの原材料価格が高騰していることで、ダイキンのコスト上昇につながっています。
- 中国の躍進
ダイキンは中国の躍進にも直面しています。
中国の空調メーカーは、政府の支援を受けながら技術開発や実用化を進めています。
これらの中国の空調メーカーは、ダイキンに追いつきつつあります。
ダイキンは、原材料価格の高騰や中国の台頭といった課題を克服し、今後も成長を続けていくためには、さらなる技術開発やグローバル展開の強化が求められます。
昨年、中国ゼロコロナ政策解除前からのオンライン・オフライン販売活動より売り上げ回復をし、今年度も注力しているようなので、課題対策も実施していると思われ、天井埋め込みカセット型空調や住宅用マルチエアコンなど最新機種の投入により、新たな空調文化の創造に取り組んでいます。
引用元:ダイキンhttps://www.daikin.co.jp/
引用元:ダイキン2023年3月期決算説明会https://www.daikin.co.jp/-/media/Project/Daikin/daikin_co_jp/investor/data/kessan/20230509/script-pdf.pdf?rev=9d07429fef4b4d0487a4bd250922a260&hash=60ED822FF992D560D2CB2EC7C755F855
ダイキンの株価指標(PBR,PER,ROE,ROA,配当など)
2024年8月17日
- 株価:17945円(6367)
- PER:19.68倍
- PBR:1.99倍
- 時価総額:約5.25兆円
- 発行株数:約2.9億株
- ROA:5.67%
- ROE:10.68%
- 売上高(前期比):約4.3兆円(10.2%)来期予想:約4.54兆円
- 営業利益(前期比):約3921億円(4.0%)来期予想:約4250億円
- 配当利回り:1.78% 配当性向:28.1%(24/3 決算短信より) DOE:3.0%
5年間チャートです。
- 引用元:SBI証券https://site1.sbisec.co.jp/ETGat
株価がかなり高いです,PBR.PER.ROA.ROEともに割高と考えます、DOEは少し高めと言えます。
中国経済の伸び悩みなどで停滞、欧州はやや増益でしたが、米国やアジアは堅調、日本は緩慢ペースとなり、全体的な事業が増益となり、今期も好調。
来期予想は、全体的にコストアップや米国や欧州も減速傾向、中国も減速がありそうなものの変動費コストダウンや経営戦略の見直しなどで増益増収と思われます。
このまま,不祥事や世界情勢悪化がない限りは,まだまだ伸びていくと考えるので,株価も期待できそうです。
NISA成長株と言いたいですが,単位株を購入すると株価が高いため,一年の減税対象から外れる場合もあります。
NISA成長株枠のポートフォリオとしてもダイキン工業の単位株の購入は、年間減税限度額近く、株価次第では、それを超えてしまう可能背があります。
分散投資としてもあまりお勧めできないです。
そのため、数年をかけて購入していくなど工夫が必要です。
一株購入もなかなかの購入価額なので、ドルコスト平均法のような、株価変動リスク低減での方法をおすすめします。
詳しくは下の記事で↓
この記事はbradの質問を参考に作成しました。
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