この記事は,私が勉強のために調べた事や今までの知識をアウトプットした内容です。
投資を始めたい方や少額投資を考えてる方などに適した内容で書いているつもりです。
上級者やもっと詳しく知りたい方は、この記事以外も参考にしてください。
関西電力株式会社(9503)は、大阪府大阪市に本社を置く、関西地方2府7県をエリアとする電力会社です。
近畿地方の電力を担っており、成長性と安定性を兼ねそろえた銘柄ですが、原子力稼働停止リスクや経営陣のイメージ減があり、経営の信頼回復が求められる企業と思われます。
会社概要
- 設立:1951年4月1日
- 代表取締役社長:
- 従業員数:8,474名(グループ全体:31,628名)
- グループ企業数:99社
- 販売電力量:電灯309億kWh 電力806億kWh 合計1,115億kWh
種別 | 年度末設備 (万kW) | 電源需給実績 (億kWh) | |||
---|---|---|---|---|---|
自社 | 水力 | 一般 | 336(12) | 121(14) | |
揚水 | 488(17) | 14(2) | |||
小計 | 825(29) | 134(16) | |||
火力 | 石油 | 379(13) | 41(5) | ||
LNG | 823(29) | 310(36) | |||
石炭 | 180(6) | 103(12) | |||
小計 | 1,382(48) | 454(53) | |||
原子力 | 658(23) | 265(31) | |||
新エネルギー等※4 | 1(0) | 0(0) | |||
自社 計 | 2,865(100) | 854(100) | |||
他社 | 他社 計 | 1,043 | 334 | ||
揚水発電所の揚水電力量 | - | ▲ 21 | |||
合計 | 3,908 | 1,167 |
カッコ内は構成比(%)を表す
事業内容
- 発電事業: 火力発電、水力発電、原子力発電、再生可能エネルギー発電など、様々な発電事業を展開しています。
原子力・再エネに加え、ゼロカーボン火力も含めた「電源のゼロカーボン化」、および水素社会に向けた検討・実証に取り組んでおり、DX化の推進(ドローンによる目視点検、ロボットやAIによる巡視業務の効率化など)や原子力発電所のさらなる開発や安全性向上に努めており、新たに水素のキャリアからのサプライチェーンの取り組み、バイオマス発電などのエネルギー事業、そして水力発電や火力発電の新たな可能性の追求も行っており、収益化の向上にも努めています。
原子力発電所:美浜発電所、高浜発電所、大飯発電所
火力発電所:姫路第1・第2発電所、赤穂発電所、御坊発電所、舞鶴発電所、南港発電所、境港発電所、関西国際空港エネルギーセンター
水力発電所:揚水発電所:四か所、一般発電所:148ヶ所
揚水発電所は、ふつうの水力発電所と同じように"水の力で水車を回して電気を作る"のですが、異なることは"発電のために使う水を汲み上げる(揚水する)"ことです。電気は貯めることが出来ないので水の形で電気を貯える「蓄電池」のような役割を担っています。
揚水式発電とは、発電所をはさんで上部と下部のダムを築き、水を貯えるための調整池を作り、上部調整池から下部調整池に水を流下させて発電します。電力の使用量が少ない時間に水車を逆回転させて上部調整池に水をくみ上げ、必要な時に水を流下させて電気を作ります。
引用元:九州電力
太陽光発電:堺太陽光発電
風力発電:淡路風力発電所
発電電力量:854億kwh、発電設備容量:2865.4万kwh、発電設備数167か所
また、脱炭素化の活動として舞鶴発電所でのるCO2大量輸送技術確立実験や火力発電のゼロカーボン化の挑戦なども行っています。
- 送配電事業: 発電した電力を安定的に供給するために、送配電事業を行っています。
業界トップランナーに向けたコスト構造改革・進化・変革を活性化し、非常災害発生時等の対応体制を強化しており、「収益拡大」「技術力での貢献」「サステナビリティの推進」の3つのコンセプトのもと、海外事業拡大に向けて取組みも行っています。
送電線路の長さ:18781㎞、配電線路の長さ:133309㎞、変電所数:956ヶ所
- 情報通信事業:「eo 光」やた携帯電話サービス「mineo」を運営を行っています。
eo光は、お客様満足度16年連続No1とRBB TODAY ブロードバンドアワード2022キャリア部門 エリア別総合(近畿) 第1位となっており、関西の戸建て向けではシェアNo.1の地位を確立しております。
mineoは、契約件数125万件と格安 SIMアワード2022下半期総合満足度 最優秀賞を受賞しており、独自サービスが功を奏して顧客基盤を順調に拡大しています。
- 生活・ビジネスソリューション事業:賃貸、分譲、管理、レジャーなどの総合不動産事業に加え、ヘルスケアなどの個人様向けサービス、コンタクトセンターをはじめとした事業者さま向けサービスを幅広く提供しています。
分譲住宅「シエリア」は2022年までに5872戸数を完成させており、渋谷にも進出しています。
海外でも32ヶ所のプロジェクトに参画やヘルスケア(西宮ガーデンズ健診クリニックや中の島クリニックレディースプラザなど)のサービスを行っています。
海外事業として国内外で培った技術力やノウハウを活用し、世界11ヵ国で合計22件の発電・送配電プロジェクトに参画しており、グループ収益の重要な柱とすることをめざしています。
強みと課題
強み
- 高い供給安定性: 火力発電、水力発電、原子力発電、再生可能エネルギー発電など、多様な電源を組み合わせることで、高い供給安定性を誇ります。
- 充実した送配電網: 長年にわたって培ってきたノウハウと技術力に基づき、広範囲にわたる送配電網を構築しています。
- 高い顧客満足度: 顧客ニーズに合わせたサービスの提供や、地域社会との連携などにより、高い顧客満足度を獲得しています。
- 積極的な海外事業展開: 東南アジアを中心に、海外事業を積極的に展開しています。
課題
- 原子力発電の安全性: 福島第一原子力発電所事故の影響で、原子力発電所の安全性に課題があると思われ、2024年4月ごろに発電できる最大能力に対して実際に発電する見通しの割合を示す「設備利用率」は85%と発表しており、2004年の作業員5人が死亡するなどした美浜原発3号機の事故以来となり、関西電力は、美浜原発3号機の事故を風化しないようにアン先生の向上に努めていると思われます。(引用元:NHK)
- 再生可能エネルギーの導入: 再生可能エネルギーの導入拡大に向けた取り組みを進めていますが、コストや安定供給などの課題があり、太陽光発電や風力発電の施設を作り、新たに水素事業やLNG事業も行っており、収益化の工場にも努めていると思われます。
- 経営体質の改革: 近年の不祥事を受け、経営体質の改革を進めており、2023年から3年間については、外部の弁護士が定期的に監査するなど監視機能の強化に取り組むとしています。
- 人口減少と高齢化: エリア内の高齢化や人口減少は、電力需要の減少につながり、経営に悪影響を及ぼす可能性があり、顧客にコスト改善や海外活動により収益性を確保する狙いがあり、イノベーション推進本部により新たな事業展開も模索していると思われます。
電気・ガス国内売上高ランキング1位は東京電力となっており、関西電力は2位となっています。
しかし、営業利益では、関西電力が1位となっており、競争激化していますが、経営戦略が優れていると思われます。
引用元:バフェットコード
強みのエネルギー事業や送電事業を活かし、課題である原子力発電の再稼働や安全対策に力を入れていくと思われます。
(株価、PER,PBR,ROA,ROEなど)
2024年6月29日
- 株価:2702円(9503)
- PER:9.27倍
- PBR:1.06倍
- 時価総額:約2.5兆円
- 発行株数:約9.3億株
- 売上高(前期比):約4兆円(2.7%)来期予想:約4.5兆円
- 営業利益(前期比):約7289億円(1500.3%)来期予想:約3300億円
- ROE:21.76%
- ROA:4.96%
- 配当利回り:2.22% 配当性向:2.17% DOE:% 1株50円となっており、前期より増配となっており、来期も1株60円の増配予想です。
5年間チャートです。
引用元:SBI証券 https://site1.sbisec.co.jp/ETGat
個人的分析ですが、貸借倍率:2.76倍、回転日数:3.3日となっており、株価上昇を予想する投資家が多く、値動きもありそうですが、株価上昇する可能性があると思われます。
PBR、PERは比較的標準か割安となっており、ROAとROEは低いと思われます。
今期は、原子力の稼働により火力などの費用減や販売電力料増、送電事業は減益ですが、そのほかの事業は増益となり、全体として増収増益となり、前期より業績が回復しています。
来期は、さらなる費用増がありますが、原子力の稼働率を維持すると思われ、増収減益となりますが、ここ数年の営業利益より良い成績といえます。
NISA銘柄としてのメリットとデメリット
メリット
生活に欠かせない電気事業を担っており、安定収益といっていいと思います。
自動車のEV化やペロブスカイト太陽電池による家庭や企業でも発電事業を行う事になると思われ、送電事業のさらなる発展が期待できることから成長性も高いと思われます。
配当利回りも悪くないので、長期保有として向いていると思われます。
デメリット
原子力の稼働が停止すれば、大きく業績悪化となる可能性があり、大きいリスクといっていいと思います。
太陽光発電や風力発電など新しいエネルギー事業も行っていますが、個人的な考えですが、まだまだ原子力に頼らないといけないと思います。
経営陣の不信もまだまだあると思われ、コンプライアンスな面でもリスクを残していると思われます。
社会情勢悪化によるリスクや原材料増リスクなどありますが、原子力の稼働停止リスクや新たな不祥事リスクが高いと考えます。
まとめると安定収益や配当利回りなどから長期保有として向いている銘柄ですが、原子力稼働停止リスクが高く、経営陣の信頼回復が求められている銘柄といえます。
投資は自己責任で行う必要があります。投資判断を行う前に、この記事を参考にほかのWebと合わせて十分な調査を行い、リスクを理解した上で、ご自身の判断で購入してください。
価格変動リスクなどの低減のためにドルコスト平均法のような、少額または、単位株ではなく、数株または、1株ずつ購入もよいと思います。
詳しくは下の記事で↓
引用元:関西電力
この記事はGeminiの質問を参考に作成しました。
株の購入は、ほかのwebなども参考にし,ご自身の判断で、慎重にお願いします。
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