日本触媒株式会社(4114)は、1941年創業、大阪府大阪市中央区と東京都千代田区に本社を置く大手化学メーカーです。
日本触媒は、触媒技術を核に、さまざまな化学素材を製造・販売しています。
主な製品は、アクリル酸、高吸水性樹脂、エポキシ樹脂、有機合成触媒、電子材料などです。
日本触媒の製品は、さまざまな産業に利用されており、人々の生活や社会の基盤を支えています。
例えば、アクリル酸は、塗料や粘着剤、紙おむつなどの原料、高吸水性樹脂は、紙おむつや生理用品などの吸水性向上剤、エポキシ樹脂は、接着剤や塗料などの原料、有機合成触媒は、化学合成の触媒、電子材料は、半導体やディスプレイなどの原料として利用されています。
日本触媒は、世界各国に拠点を展開しており、グローバルに事業を展開しています。
この記事は,私が勉強のために調べた事や今までの知識をアウトプットし、投資初心者などに読んでもらって知識を深めていただきたいと思ってます。
上級者やもっと詳しく調べたい方は,この記事とほかのWEBも読んでいただくことをおすすめします。
強み
- 触媒技術の強み
日本触媒は、長年にわたる研究開発によりさまざまな分野で高い技術力を有し、触媒技術において世界トップクラスの技術力を有しており、自社開発の触媒技術を活用することで、高品質で付加価値の高い製品を製造しています。
特に、アクリル酸、高吸水性樹脂、エポキシ樹脂などの基礎化学品や環境触媒、電池・エレクトロニクス材料などで高い技術力を誇っています。
- グローバル展開の強み
日本触媒は、世界各国に拠点を展開しており、グローバルに事業を展開しています。
そのため、世界中の顧客のニーズに応えることができます。
世界2位のアクリル酸生産メーカーとして中国や東南アジアなどの成長市場への展開を進めています。
- 研究開発の強み
日本触媒は、研究開発に積極的に投資しており、常に新たな技術開発を行っています。
そのため、競争力の高い製品を開発することができます。
- 環境対応力
日本触媒は、2050年カーボンニュートラル実現に向け、さまざまな取り組みを進めています。
日本触媒は、今後も触媒技術を核にさまざまな化学素材の開発・製造・販売を展開し、製造工程におけるCO2排出量の削減や再生可能エネルギーの活用など環境負荷低減に積極的に取り組んでいます。
製品
- アクリル酸
アクリル酸は、塗料、粘着剤、合成繊維などの原料として利用される重要な化学物質です。
日本触媒は、世界第2位のアクリル酸生産メーカーであり、主力事業といえます。
- 高吸水性樹脂
アクリル酸をベースに作られた高吸水性樹脂(アクアリック CA®)は、紙おむつや生理用品などの吸水性向上剤として利用される重要な化学物質です。
アクアリック CA®は、主に紙おむつに使用されている汎用性の高い吸水性樹脂です。
各種水性液に対し、優れた吸液性と吸収速度を有しており、特に加圧条件下での保水性に優れています。
日本触媒は、世界有数の高吸水性樹脂メーカーです。
- エポキシ樹脂
エポキシ樹脂は、接着剤、塗料、電子材料などの原料として利用される重要な化学物質です。
優れた強靭性、耐熱性、強い接着力などを有し、日本触媒は、世界有数のエポキシ樹脂メーカーです。
- 電子材料
電子材料は、半導体やディスプレイなどの電子機器の製造に欠かせない材料です。
真球状シリカ微粒子(シーホスター®)はスマホやタブレットの半導体チップ、アクリキュアー®HDは光ファイバー製造時に使用されるもので、この2つの素材をはじめ、世界トップクラスのシェア率を有しています。
燃料電池やリチウム電池などの技術も優れており、亜鉛2次電池(低コストで安全性が高いと言われいる。)向け素材の量産計画が行っています。
日本触媒は、次世代半導体や有機ELなどの開発に貢献する、高機能電子材料の開発を強化しています。
これらの製品は、さまざまな産業に利用されており、人々の生活や社会の基盤を支えています。
課題
- 市場環境の変化
アクリル酸の市場は、原料価格の高騰や中国の安価な輸入品の増加などの影響により悪化しています。
また、高吸水性樹脂やエポキシ樹脂などの市場も、競争が激化しています。
中国のアクリル酸製品は、低コストで量産能力も高く、品質も上がっています。
原材料高騰もあり、日本触媒にとっては大きな痛手となっています。
製造工程見直しやコスト削減に力を入れていると思われます。
- 事業構造の偏り
日本触媒の売上高の約6割は、マテリアルズ事業によるものです。
マテリアルズ事業は、原油価格や為替などの市況の影響を受けやすいため、事業構造の偏りが課題となっています。
- 人材の不足
日本触媒は、成長戦略の実現に向けて、人材の確保と育成が課題となっています。
特に、グローバル展開や新規事業の創出に必要な人材の確保が重要となっています。
今後、日本触媒は、強みを活かし、課題を克服することで、さらなる成長を目指す必要があります。
引用元:日本触媒
株価指標
2024年1月6日
- 株価:1523円(4114) 株式分割後
- PER:22.4倍
- PBR:0.63倍
- 時価総額:約0.2兆円
- 発行株数:約0.3億株
- ROA:3.72%
- ROE:5.49%
- 売上高(前期比):約0.4兆円(13.6%)
- 営業利益(前期比):約235億円(‐19%)
- 配当利回り:2.95% 配当性向:36.9 DOE:2.02%
5年間チャートです。
引用元:SBI証券https://site1.sbisec.co.jp/ETGat
同業界では、PBR,ROA,ROEともに割安といえ、PERは標準です。
営業利益が悪いのは、中国の躍進と原材料高騰などのため、アクリル酸の市場悪化が想定以上だったのと償却費なども痛手となったようです。
高吸水性樹脂やディスプレー材料が好調なので、アクリル酸の市場対策次第で、成長が見込めます。
NISA銘柄のメリットは、高吸水性樹脂の堅調、2次亜鉛電池素材の量産計画、半導体分野など成長が見込める分野が多い事、配当利回りもなかなか良いので、長期としてよい銘柄です。
デメリットは、主力事業のアクリル酸の市場悪化といえます、今後の業績にも響いてくると思われます。
2024年3月28日から株式分割1/4となり、少し購入しやすい株価となってます。
主力事業の市場悪化がかなりのリスクといえますが、市場回復やコスト削減などの対策、半導体分野やエネルギー分野の成長、素材の開発などさらなる企業成長もありうるので、成長株といえます。
個人の判断になりますが、動向を探りながらの購入や1株ずつ購入のドルコスト平均法のような、株価変動リスク低減での方法をおすすめします。
詳しくは下の記事で↓
ほかの株式分割した銘柄↓
この記事はbradの質問を参考に作成しました。
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引用元:日本触媒