日清食品HD(2897)は、日本の食品会社です。
1948年に安藤百福によって創業され、世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」や「カップヌードル」「焼きそばU.F.O.」「出前一丁」などの商品開発で知られています。
2023年12月6日に2024年1月1日付で1株を3株に分割すると発表しました。
株式を分割するのは1963年の上場後初めて。
24年1月から少額投資非課税制度(NISA)が拡充されることなどを踏まえ、最低投資額を引き下げて投資しやすくする。
引用元:日本経済新聞https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC067NU0W3A201C2000000/
この記事は,私が勉強のために調べた事や今までの知識をアウトプットし、投資初心者などに読んでもらって知識を深めていただきたいと思ってます。
上級者やもっと詳しく調べたい方は,この記事とほかのWEBも読んでいただくことをおすすめします。
日清食品HDの事業
大きく分けて以下の2つに分けられます。
- 即席麺事業
即席麺事業は、日清食品HDの基幹事業です。
チキンラーメン、カップヌードル、焼きそばU.F.O.、出前一丁などの主力商品を中心に、国内外で展開しており、日清食品と明星食品を取り扱っています。
- その他事業
その他事業は、チルド食品、冷凍食品、菓子・シリアル食品、乳製品・清涼飲料・チルドデザート、菓子などの事業を展開しており、「日清SPA王」、「冷凍 日清中華」、「冷凍 日清まぜ麺亭」、「ピルクルシリーズ」、「十勝飲むヨーグルト」、「湖池屋」、「シスコーン」などの多くの商品を手掛けています。
世界120以上の国や地域で事業を展開しており、売上高の約7割を海外で稼いでいます。
日清食品HDは、常に新しい技術を開発しています。
日清食品の強みと課題
強み
- 世界的なブランド力
日清食品HDの即席麺事業は、世界的なブランド力を持っており、ブランドごとに製品開発から販売に至るまで全責任を負うミニ社長を設置しており、ブランド間での競争力を高め、より斬新な商品を生み出すなど強いブランドを育てる企業風土が醸成しています。
チキンラーメン、カップヌードル、焼きそばU.F.O.などの主力商品は、世界中で愛されています。
最近はカレーメシも人気です、作り方についてはこちらをアメブロで↓
- グローバル展開
日清食品HDは、海外関係会社42社と事業拠点所在数19ヵ国に展開し、米国において若者をターゲットにマーケティング施策を展開し、各市場を上回るCAGR(年平均成長率)達成し、「NISSINブランド」の浸透とプレミアム商品の一層の拡大を目指しており、アジアのタイにおいて韓国風の袋麺「激」が大ヒット、中国において出力の「出前一丁」は順調に進捗するなど世界各国に「CUP NOODLES」ブランドや高付加価値袋麺を拡大しています。
海外市場の成長に積極的に取り組んでおり、今後も海外売上高(海外売上高比率:31.4%)の拡大を目指しています。
- 技術力
日清食品HDは、常に新しい技術を開発しています。
例えば、冷凍食品の開発では、独自の「凍結技術」を開発し、食感や風味を損なうことなく、おいしく冷凍食品を製造しており、その他に米の再合成技術、減塩技術、プラントベース加工技術、栄養ホールド製法、培養肉、最適化栄養食設計技術(ロボットアームを導入)の独自のおいしさの再現技術を備え、世界でも最高水準の安全性を誇っており、残留農薬の自動前処理処置装置「FASRAC」を独自開発し、製品や原材料から農薬を抽出する前処置を自動で行い、手作業に比べて処理能力は3倍、検査能力6倍となり、年間1000検体以上の農薬分析を可能にしています。
課題
- 国内市場の成熟
日本の即席麺市場は、成熟期を迎えており、今後の成長は鈍化すると考えられます。
主力のカップヌードルシリーズの「特上 カップヌードル」や「カップヌードル 謎肉まみれ」などがCMやSNSで話題となり、ブランドジャパンの「総合力」ランキング上位に食い込んでおり、「CUP NOODLE」は4位、「NISSIN日清食品」は13位にランクインしている事から話題性に長けた商品アピールができていると言え、「ピルクル ミラクルケア」販売から1年で累計出荷数2億本突破するなど国内事業に力を入れており、更なる飛躍も期待できます。
- 競争激化
国内外で即席麺メーカーの競争が激化しています。
丼型うどん・そばカテゴリーで「日清のどん兵衛」が売上No1、焼きそばカテゴリーで「日清焼きそばU.F.O」が売上No1 カップライスカテゴリーで「日清カレーメシ」が売上No1、冷凍生パスタで「日清もちっと生パスタ」が売上No1、チルド2食ラーメン「行列のできる店のラーメン」が売上No1、大容量ドリンクヨーグルト「十勝のむヨーグルト」売上No1、コンフレークの「シスコーン」が売上No1と即席麺以外にも売上No1商品が多く、ニーズに応える企画力や技術が高いと言え、更なる商品を生み出すと思われます。
- ESGへの対応
近年、ESG(環境・社会・ガバナンス)への対応が求められています。
日清食品HDは、環境負荷の低減やサステナブルな経営への取り組みを強化しており、独自にCO2の価格を設定し、判断基準とする「インターナルカーボンプライシング制度」を導入、容器包装の回収(神戸市と官民一体で取り組んでいる)や再資源化(ケミカルリサイクルでの試作に成功)、パーム油の持続可能な調達などをはじめ、多くのサスティナビリティな活動やコーポレート・ガバナンス体制の強化(社外取締役比率63%、40代から80代までの幅広い年齢層の役員。)にも力を入れています。
今後もESGへの対応を強化していくことが課題となっています。
日清食品HDは、これらの課題を克服し、今後も世界的な食品メーカーとして成長を続けていくことができると考えられます。
日清食品HDの株価指標
2024年9月16日
- 株価:3847円(2897)
- PER:20.56倍
- PBR:2.37倍
- 時価総額:約1.18兆円
- 発行株数:約3億株
- ROA:7.12%
- ROE:11.73% 長期的に10%を当初の目標値としており、今後15%から20%の目標を立てているようです。
- 売上高(前期比):約7329億円(9.5%)来期予想:約7850億円
- 営業利益(前期比):約733億円(31.9%)来期予想:約760~800億円
- 配当利回り:1.82% 配当性向:37.4% DOE:4.38%
- 株式分割を実施したので、前期の年間配当金を1/3にした1株約36円ほどと考えると今期はおよそ1株40円ほどとなり、増配となると考えます、来期予想は、1株35円ほどとなり、減配といえますが、業績次第でしょう。
業績は、中国事業が少し減益ですが、そのほかの事業や米州事業が増益となっています。
来期予想は、詳細はわかりませんが、原価高騰や為替市況によりますが、さらなる増収増益の予想しているようです。
5年間チャートです。
- 株主優待
株数 | 選べる商品 | 長期保有優遇制度 |
100~300未満株 | 3000円相当 | |
300~1000未満株 | 3500円相当 | 4500円にアップ |
1000~3000未満株 | 4500円相当 | 5500円にアップ |
3000以上株 | 5500円相当 |
引用元:SBI証券https://site1.sbisec.co.jp/ETGat
日清のNISA銘柄としてのメリットとデメリット
メリットは、株主優待と収益基盤が比較的安定しているので長期運用銘柄としては個人的にまずまずの印象で、自己株式取得を定期的に行い、配当性向40%を目安としており、株主還元にも力を入れているのはメリットと言えます。
デメリットは、PER,PBR,ROA,ROEともに同業界と比べて割高で、成長しているとはいえ、なかなか購入のタイミングが難しい銘柄です、株式分割で、少しは購入しやすくなりましたけど、個人の判断になりますが、特に単位株購入は慎重になります。
株主構成比率で外国法人・個人が23.41%と少し外国投資家の比率が高い事から業績停滞による株価下降も激しくなる可能性を秘めています。
一株購入もなかなかの購入価額なので、ドルコスト平均法のような、株価変動リスク低減での方法をおすすめします。
詳しくは下の記事で↓
ほかの株式分割した銘柄↓
この記事はbradの質問を参考に作成しました。
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