この記事は,私が勉強のために調べた事や今までの知識をアウトプットした内容です。
投資を始めたい方や少額投資を考えてる方などに適した内容で書いているつもりです。
上級者やもっと詳しく知りたい方は、この記事以外も参考にしてください。
オリックス株式会社(8591)は、日本を代表する総合金融サービス企業であり、「ほかにはないアンサーを。」というブランドスローガンを掲げ、リース事業を祖業に、金融、不動産、事業投資、環境エネルギー投資、プロ野球球団(オリックス・バファローズ)など、幅広い事業を展開しています。
プロ野球球団やCMに川栄李奈を採用している事で有名な企業で、多角化に優れた安定した収益性やサステナビリティな活動を積極的に行っている事により良いイメージのある企業です。
今期の業績の良さに為替の影響があり、来期も増益となっていますが、地政学リスクや為替リスクなどで減益になる可能性がありますが、これはほかの企業にも言えます。
個人的な考えですが、不祥事を除けば、大きいリスクがないと考える優良企業で、商社とあまり変わらないのではと思われます。
会社概要
会社情報
- 会社名: オリックス株式会社
- 設立: 1964年4月
- 代表取締役社長: 井上 亮
- 従業員数: 33,807名
- 本社: 大阪市西区西本町一丁目4番1号 オリックス本町ビル
- グループ会社:連結会社971社 関連会社127社
- 事業内容:
- 法人営業・メンテナンスリース:金融・各種手数料ビジネス、自動車および電子計測器・ICT関連機器などのリースおよびレンタル
中小企業の事業継承、予防医療事業、脱炭素化の支援、オンラインストレージ事業、企業年金サービスなども行っており、”リース事業を起点として、「金融・事業・投資」の3つの事業領域をベースに業績を拡大”している企業といえます。
- 不動産:不動産開発・賃貸・管理、施設運営、不動産のアセットマネジメント
環境に配慮した不動産の開発・保有、住宅・マンションの開発、水族館運営(京都水族館、すみだ水族館)、電気自動車普及事業、脱プラスチック事業、リホーム、複合型まちづくり(グランフロント大阪、うめきた、クロスゲート金沢、長崎・新大工町や岐阜・高島屋南地区の再開発、松伏ロジスティクスセンター)など様々な不動産事業を行っています。
- 事業投資・コンセッション:企業投資、コンセッション
社会課題の解決に資するプライベートエクイティ投資(投資注力分野は、ヘルスケア、BPO、IT・情報サービス、物流・レンタルなど)や地域のインフラを支えるコンセッション事業(関西空港や大阪空港・浜松市公共下水道終末処理場の運営、宮城県上工下水一体官民連携運営事業)を行っています。
- 環境エネルギー:国内外再生可能エネルギー、電力小売、省エネルギーサービス、ソーラーパネル・蓄電池販売、廃棄物処理、資源リサイクル
太陽光やバイオマス発電などの再生エネルギー事業(国内だけでなく、インドなどでも)や蓄電事業、廃棄物事業などの循環リサイクルを手がけています。
- 保険:生命保険
オリックス生命など取り扱っており、保有契約数:481万件、保険金支払い能力:AAとなっており、大災害や株の大暴落など、通常の予測を超えて発生するリスクに対応できる「支払余力」支払余力の高い保険として知られています。
- 銀行・クレジット:銀行、消費性ローン
オリックス銀行を手掛けており、環境に配慮したマンションへの融資やサステナビリティボンドを発行などサステナビリティな活動も積極的に行っている。
- 輸送機器:航空機投資・管理、船舶関連投融資
航空事業や船舶事業を手掛けており、環境配慮を考えた事業展開をしています。
- グローバル事業
- ORIX USA:米州における金融、投資、アセットマネジメント
- ORIX Europe:グローバル株式・債券のアセットマネジメント
- アジア・豪州:アジア・豪州における金融、投資
オリックスの強みと課題
強み
多角化経営と収益基盤の安定性
- リース事業を祖業に、金融、不動産、事業投資、環境エネルギー投資、プロ野球球団など、幅広い事業を展開しています。
- これにより、景気変動などの影響を受けにくく、安定した収益基盤を築いており、黒字継続が2024年3月現在で59年を誇り、信用格付A格相当という健全性の高さが外部評価として記されています。
法人営業・メンテナンスリース:16%、不動産:13%、事業投資・コンセッション:9%、環境エネルギー:6%、保険:14%、銀行・クレジット:20%、輸送機器:5%と残りやグローバル事業です。
グローバルな事業展開
- 日本国内だけでなく、北米、欧州、アジアなど、約30か国・地域で事業を展開しています。
- グローバルなネットワークを活かして、さらなる成長を目指しています。
ORIX USA:4%、ORIX Europe:6%、アジア・豪州:7%となっています。
高い財務体質と安定した資金調達力
- 自己資本比率が高く、財務体質が非常に強い企業です。
- 安定した資金調達力により、積極的な投資を行うことができます。
銀行や保険事業を手掛けており、資金調達力の高さを誇っていると思われます。
優秀な人材と組織力
- 様々な分野の専門人材が揃い、チームワークを重視した組織体制を構築しています。
- 「CO-WORK」という独自なコンセプトがあり、様々な事業との連携させ、個々の専門性を最大限に活かし、グループ内の総合力を顧客に提供するための体制を整えています。
- 常に新しいことに挑戦し、イノベーションを起こし続けています。
- 3つのコアケイパビリティを「ビジネスデザイン」、「バリューエンハンスメント」、「リスクマネジメント」とし、コアケイパビリティが重なりあう事で生まれるマルチケイパビリティが経営的目線で事業全体を牽引する力となっており、マルチケイパビリティを有する人材を計画的に輩出する仕組みづくりに取り組んでいると思われます。
人材の育成には、社員一人一人が目指すべきキャリアを明確にし、自己研鑽に励み、自ら事業活動を通じて専門性と経験値を高めていくことが重要であり、「社内インターンシップ制度」(一定期間、希望する部署でその部署の業務に従事できる制度)や「キャリアチャレンジ制度」(社員が異動を希望する部署に直接アピールできる制度)とさまざまな業務に触れることで、社員の自律的なキャリア構築や積極的なチャレンジを支援する制度から優秀な人材をそろえていると思われます。
課題
人口減少・少子高齢化
- 日本の人口減少・少子高齢化は、金融事業や不動産事業に大きな影響を与えています。
- 個人金融事業における顧客数の減少や、賃貸住宅事業における空室率の上昇などの課題が懸念されています。
マンション管理事業の災害時高齢者生活支援講習・認知症サポーター活動や社会課題の解決に資するプライベートエクイティ投資など高齢化社会や健康増進などをサポートする事業に取り組み、他企業との差別化を図り、社会に貢献していくと思われます。
競争激化
- 金融業界、不動産業界、事業投資業界、環境エネルギー投資業界など、すべての事業分野で競争が激化しています。
- 差別化できる商品やサービスの開発が求められています。
サステナビリティな活動も積極的に行っており、その他金融業業界 売上高ランキング国内1位を誇り、2位は三菱キャピタル、3位が東京センチュリーとなっており、営業利益でも1位なので、日本有数な企業といえます。
引用元:バフェットコード
環境問題への対応
- 地球温暖化や資源枯渇などの環境問題への対応が求められています。
- 環境負荷低減やエネルギー効率化への取り組みが必要です。
環境事業に力を入れており、環境を考えた住宅や不動産、再生エネルギー、リサイクルなど様々な取り組みを行い、強みとし、関西エアポートと国内最大級のオンサイト型PPA(電力購入契約)を終結しており、”国内最大級となる約23.4MWの太陽光発電施設”を設置し、各空港に供給をする予定となっています。
また、スペインを始めとする欧州や中南米を中心に15か国で風力及び太陽光発電所を運営・開発をし、”2023年にはAmazonとPPA(電力購入契約)を締結し、5カ所の太陽光発電所から電力の供給を開始”しているようです。
デジタル化への対応
- デジタル技術の進展により、金融業界、不動産業界、事業投資業界、環境エネルギー投資業界も大きな変革期を迎えています。
- 新しいビジネスモデルの構築や、顧客サービスの向上に向けて、積極的に取り組む必要があります。
DE&I推進とその人材育成は、オリックスの最大の課題の一つといえ、人材育成や業務改革などに力を入れているようです。
これらの強みと課題を活かし、オリックスは今後も「ほかにはないアンサーを。」というブランドスローガンのもと、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
オリックスの株価指標(株価、PER,PBR,ROA,ROEなど)
2024年10月2日
- 株価:3340円(8591)
- PER:9.54倍
- PBR:0.98倍
- 時価総額:約4.17兆円
- 発行株数:約12.1億株
- 売上高(前期比):約2.8兆円(5.6%)来期予想:約2.9兆円
- 営業利益(前期比):約3607億円(3.4%)来期予想:約4332億円
- ROE:9.49%
- ROA:2.19%
- 配当利回り:2.95% 配当性向:33% DOE:3.13% 年間配当金1株98.6円(来期も同額予定ですが、配当性向39%による配当金が今期より高い場合は、そちらになる可能性があります。)
5年間チャートです。
引用元:SBI証券 https://site1.sbisec.co.jp/ETGat
個人的分析ですが、貸借倍率:8.1倍、回転日数:4.8日で信用買いが多く、株価上昇を予想する投資家が多いと思われ、値動きはあると思いますが、緩やかな上昇の可能性と思われ、PER,PBRは比較割安と思われ、ROA,ROEは同業界では、比較的高い水準といえ、ROEを10%以上に向上させる目標を立てており、それと連動してPBRの1倍を維持からさらなる向上を目指していると思われ、収益性の改善や自己株式取得も定期的に行う予定と思われます。
今期は、アジア、豪州、米州は減益ですが、そのほかの事業は増益となり、全体的に増収増益となっています。
来期は、様々なリスクを考えており、増収増益となりますが、為替や政策金利などにより予想と違う場合があると思われます。
NISA銘柄としてのメリットとデメリット
メリット
銀行や保険事業による資金調達力からのサステナビリティな活動を中心とした事業により、多角化もしているので、経営基盤の強い事から長期保有に優れており、株主還元(増配や自己株式取得など)も行っているので、長期配当株としておすすめです。
デメリット
人材不足、為替リスク、地政学リスク、不祥事によるリスク、投資の失敗などあり、不祥事が一番大きいリスクといえ、短期的には政策金利上昇がリスクになる可能性を考えます。
投資初心者には株価は少し高いと思われ、単位株として40万円近くする事からなかなか手が出しにくい銘柄といえ、株価も比較的上下すると思われるので、購入タイミングには注意が必要です。
リスクは多少はありますが、安定した企業と思われ、優良な銘柄といえます。
投資初心者に、配当金狙いの長期保有株としておすすめ銘柄といっていいと思われ、NISA成長枠の一角にしている投資家も多いと考えられます。
価格変動リスクなどの低減のためにドルコスト平均法のような、少額または、単位株ではなく、数株または、1株ずつ購入もよいと思います。
詳しくは下の記事で↓
引用元:オリックス
この記事はGeminiの質問を参考に作成しました。
株の購入は、ほかのwebなども参考にし,ご自身の判断で、慎重にお願いします。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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