【高配当利回り】シチズン時計:配当性向50%を目指す銘柄、NISAに。

シチズン時計株式会社(7762)は、東京都西東京市に本社を置く、日本の時計メーカーです。

1918年に尚工舎時計研究所として創業し、1924年に「シチズン」ブランドを発表しました。

シチズン時計は、光発電技術「エコ・ドライブ」や、GPS衛星電波受信技術「サテライトウォッチ」など、独自の技術を開発し、世界的な時計メーカーとして成長してきました。

銘柄として配当利回りがよく、単位株購入も15万円未満で購入できるのは大きな特徴といえ、株価指標から割安銘柄と言えます。

配当性向50%を目指すとしており、好業績よる増配にも期待が持てます。

材料費高騰、為替リスクがあり、国内での売上が少し低いと思われ、収益性向上も課題と言えると考えます。

この記事は,私が勉強のために調べた事や今までの知識をアウトプットし、投資初心者などに読んでもらって知識を深めていただきたいと思ってます。
上級者やもっと詳しく調べたい方は,この記事とほかのWEBも読んでいただくことをおすすめします。

シチズン時計の会社情報

  • 創立:1930年5月28日
  • 本社:東京都西東京市田無町6‐1‐12
  • 代表取締役社長:佐藤 敏彦
  • 従業員数:14817名
  • 事業内容:”各種時計類及びその部分品の製造及び販売並びに持株会社としての、グループ経営戦略の策定・推進、グループ経営の監査、グループ技術開発及び知的財産の管理その他経営管理等”

時計(米国市場ミドルレンジシェア トップクラス、ムーブメント販売 世界トップクラス)、工作機械(中小型CNC自動旋盤 世界シェアトップクラス)、デバイス(時計部品技術で携わる精密加工技術を応用)、電子機器(小型精密技術の応用展開)等を事業としています。

シチズン時計の強みと課題

強み

  • 独自の技術力

シチズン時計は、光発電技術「エコ・ドライブ」やGPS衛星電波受信技術「サテライトウォッチ」など、独自の技術を開発しています。

「小型化」「精密加工」「低消費電力」の技術に注力し、特定領域でNo1のポジションを確立する事を目指しており、時計関連だけでなく、小型プリンターや体温計の事業も展開しています。

。小型金属部品加工技術に定評のある自動車部品を中核に競争優位性の確立を目指し、自動車機能部品を中心に世界中の自動車メーカーへの供給し、スマートフォン、家電商品、医療機器などのタクティルスイッチ(プッシュ操作時のみONするモーメンタリー式の微小電流用スイッチ)、水晶デバイス、モーターなど独自技術と差別化技術を活用し、市場変化に対応した高品質・高付加価値製品拡大を図っています。

強固な事業基盤構築の推進のため、独自の技術の低周波振動切削のさらなる強化、タイ工場の増床や軽井沢新棟建設を実施、ロボットシステムなどを用いた自動化・省力化の拡大に努めています。

グループ保有特許件数:約5000件

グループ保有商標件数:5000件以上

これらの技術は、時計のムーブメントの省エネ化や、正確な時刻表示を実現しています。

  • グローバル展開

シチズン時計は、世界100以上の国と地域で事業を展開し、製造体制は、日本だけでなく、中国やタイにもあります。

海外市場の成長に積極的に取り組んでおり、売上高の約6割を海外で稼いでいます。(日本:27% アジア:23% アメリカ:27% ヨーロッパ:22%)

グローバル市場で期待できるブランドとしてプロフェッショナルスポーツブランド「PROMASTER」とサステナブルウォッチブランド「CITIZEN L」を掲げており、「PROMASTER」はアナログとデジタルのエコ・ドライブコンビネーションを販売し、存在感を高めており、「CITIZEN L」のスズランをテーマにしたモデルはグローバル市場で好調に推移していると言われています。

グローバルでのサービス力・エンジニア力の強化、実機を使った実習プログラムを拡充を目的とした「グローバルトレーニングセンター」を軽井沢本社内に新設し、技術力の底上げを目指すようです。

引用元:シチズン時計https://www.citizen.co.jp/ir/chart1.html

  • ブランド力

シチズン時計は、国内外で高いブランド力を持っています。

「シチズン」ブランドは、信頼性と品質を象徴するブランドとして、世界中で愛されています。

シチズン時計は、今後も独自の技術力とグローバル展開を強みに、世界的な時計メーカーとして、成長を続けていくと考えられます。

コーポレートガバナンス体制を整え、専門性の高い取締役を中心にグループリスクマネジメントや実効性の評価などを行い、サスティナビリティな活動を推進し、グループ長期ビジョン「豊かな未来につなぐ」を目指していくと思われ、事業基盤を強化しています。

具体的な製品としては、以下のようなものがあります。

  • エコ・ドライブ

光発電技術によって、光を動力源として時を刻む時計です。

電池交換不要で、環境にやさしいのが特徴です。

  • サテライトウォッチ

GPS衛星から時刻情報を受信し、正確な時刻を表示する時計です。

世界中のどこでも、正確な時刻を表示できるのが特徴です。

  • アテッサ

シチズン時計のフラッグシップブランドです。

エコ・ドライブやサテライトウォッチなどの先進技術を搭載した、高品質な時計をラインナップしています。

  • プロマスター

スポーツやアウトドアなどのアクティブシーンに最適な時計です。

耐久性や防水性などの機能を備えた、タフな時計をラインナップしています。

  • エクシード

スタイリッシュなデザインと、実用性を兼ね備えた時計です。

ビジネスシーンからカジュアルシーンまで、幅広いシーンで活躍する時計をラインナップしています。

シチズン時計は、時計の歴史と伝統を大切にしながら、常に新しい技術やデザインを追求し、世界中の人々に愛される時計を作り続けています。


課題

シチズン時計の課題は、以下のとおりです。

  • スマートウォッチの台頭

近年、スマートウォッチの台頭が進んでいます。

スマートウォッチは、時計としての機能だけでなく、スマートフォンとの連携や、さまざまな機能を搭載した、新たな時計の形として注目を集めています。

シチズン時計は、スマートウォッチにも力を入れていますが、AppleやSamsungなどの大手メーカーとの競争が激化しています。

  • 国内市場の成熟

日本の時計市場は、成熟期を迎えており、今後の成長は鈍化すると考えられます。

そのため、海外市場のさらなる拡大が課題となっています。

  • ESGへの対応

近年、ESG(環境・社会・ガバナンス)への対応が求められています。

シチズン時計は、環境負荷の低減やサステナブルな経営への取り組みを強化しています。

今後もESGへの対応を強化していくことが課題となっています。

これらの課題を克服し、シチズン時計が今後も世界的な時計メーカーとして、成長を続けていくためには、以下の取り組みが重要と考えられます。

  • スマートウォッチ市場への本格参入

シチズン時計は、スマートウォッチへの参入を進めていますが、まだ本格的な展開には至っていません。

今後は、AppleやSamsungなどの大手メーカーに対抗できる独自のスマートウォッチを開発・販売していくことが重要と考えられます。

  • 海外市場のさらなる拡大

シチズン時計は、海外市場の成長に積極的に取り組んでいますが、売上高の約6割を海外で稼いでいるものの欧米や中国などの先進国市場では、依然としてシェアが低くなっており、為替リスクも高いと考えます。

今後は、これらの市場でのシェア拡大を図っていくことが重要と考えられます。

  • ESGへの対応の強化

シチズン時計は、環境負荷の低減やサステナブルな経営への取り組みを強化し、人材育成、コーポレートガバナンス体制の強化を図っており、対応強化を図っており、CSR(企業の社会的責任)調達として「シチズングループ調達基本方針」を定めています。

今後もESGへの対応を強化し、社会の持続可能性に貢献していくことが重要と考えられます。

引用元:シチズン時計https://www.citizenwatch-global.com/

シチズン時計の株価指標(PBR,PER,ROE,ROA,配当など)

2024年10月19日

  • 株価:935円(7762)
  • PER:10.4倍
  • PBR:0.88倍
  • 時価総額:約2302億円
  • 発行株数:約2.46億株
  • ROA:5.70%
  • ROE:9.73%
  • 売上高(前期比):約3128億円(3.8%)来期予想:約3052億円
  • 営業利益(前期比):約250億円(5.7%)来期予想:約245億円
  • 配当利回り:4.84% 配当性向:42.7%(24/3) DOE:4.15%

時計事業は消費者マインドの低下があったものの『ATTESA』や『PROMASTER』などの男性向けウオッチの好調とインバウンドで増益、工作機械事業は中国やアジア市場が伸び悩むなど減益、デバイス事業は、需要低迷などあり、減収増益となっており、全体的に増収増益となっています。

来期予想は、工作機械事業のさらなる減収減益が見込まれ、全体的に業績は下がる予想です。

ただ、今期は年間配当金が6円増配の1株40円です。

5年間チャートです。

SBI証券を引用

引用元:SBI証券https://site1.sbisec.co.jp/ETGat

同業界では、PER,PBR,ROA,ROEともに割安で、ROE8%の継続的達成を目標にしている事から収益性向上を図ると思われます。

「中期経営計画 2024」における株主還元方針として安定的かつ継続的な配 当を重視することを掲げ、配当性向50%を目安としており、これからの増配にも期待したいところです。

今期は、工作機械事業で減収減益、デバイス事業で減収増益となっており、全体で増収増益となっています。

来期予想は少し業績が下がりそうですが、1株45円となっており、配当性向50%の予定です。

引用元:シチズン時計

信用取引残の貸借倍率:3.52倍、回転日数:12.7日と株価上昇を予想する投資家が比較的多く、回転日数は少し長い事から含み損がある可能性がありますが、値動きがあるものの株価上昇する可能性を秘めていると信用取引残から個人的に思います。

シチズン時計のNISA銘柄としてのメリット・デメリット

NISA銘柄のメリットは、配当利回りが良く、業績好調、自己株式取得や配当性向50%目安としている事から株主還元にも力を入れており、時計事業がコア事業ですが、自動車関連部品や医療機器などの精密機器の成長やグローバル事業展開拡大による成長性も期待できるので、中長期成長株といえます。

デメリットは、スマートウォッチなど他社の新開発による業績悪化と国内シェアでの業績アップが、あまり見込めない点で、材料費高騰リスクやグローバル展開している事から為替リスクも高いと思われ、社会情勢も関わりが大きいと考えます。

2024/1/4が860円から2024/2/25で1087円とかなり株価上昇し、2024/3/10には1008円と少し落ち込んでいますが,購入するタイミングが、そろそろかもと思いますが,個人の判断で慎重にお願います。

日本株全体が上がっているとはいえ、高配当で好業績が要因とも言えますので、値動きが上下しながらも長期的に上がっていく可能性もあります。

株価も購入しやすく、15万円未満で単位株にはなりますが、このまま、株価上昇するとも限りませんので、個人の判断になりますが、動向を探りながらの購入や1株ずつ購入のドルコスト平均法のような、株価変動リスク低減での方法をおすすめします。

詳しくは下の記事で↓

引用元:シチズン時計 24/3決算短信

この記事はbradの質問を参考に作成しました。
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