ルネサス、NISA成長枠に最適?投資家必見の分析

ルネサス エレクトロニクス株式会社(6723)は、東京都江東区に本社を置く半導体メーカーです。

2010年、日立製作所、三菱電機、NECの半導体部門を統合して設立されました。

主力製品は、マイコン、アナログIC、パワーデバイス、センサーなどです。

マイコンでは、自動車向けマイコンで世界トップクラスのシェアを誇っています。

また、アナログICでは、医療機器や産業機器向けの製品で高いシェアを獲得しています。

2024年2月8日に業績上向きで今後の見通しも良いことから復配を決めています。

そしてバランスを見ながら配当を慎重にあげていくとコメントしている事から成長していくと思われます。

 しかし、経営の合理化に人員削減や工場集約も含まれている事からコスト削減による原価削減の一方、生産力が弱まっている可能性もありうるとも言えます。

M&Aによる収益力拡大が今回の業績の伸びとも言えるので,これからの動向が気になるところです。

投資を始めたい方や少額投資を考えてる方などに適した内容で書いているつもりです。
上級者やもっと詳しく知りたい方は、この記事以外も参考にしてください。

ルネサスの強み

ルネサスの強みは、以下の3つが挙げられます。

  1. 幅広い製品ラインナップ

ルネサスは、マイコン、アナログIC、パワーデバイス、センサーなど幅広い製品ラインナップを有しており、さまざまな分野のニーズに対応することができます。

  1. 高い技術力

ルネサスは、マイコンの製造技術で世界トップクラスの技術力を持っており、アナログICやパワーデバイスの技術力も高い水準にあります。

  1. グローバル展開

ルネサスは、世界中に製造拠点や営業拠点を有しており、グローバル市場で幅広い顧客に製品を提供することができます。

ルネサスは、今後も自動車向けマイコンやアナログICなどの分野で、さらなる成長を目指しており、IoTやAIなどの新興市場にも積極的に進出していく方針です。

製造ラインナップ〔マイコン、アナログIC、パワーデバイスなど〕

マイコン

半導体の一種であるLSI(Large-Scale Integrated Circuit)で、CPU(中央処理装置)、メモリ、I/O(入出力)などの機能を備えており、電気製品の制御や計算、データ処理などに使用されます。

LSIとは、多数の電子部品を1つのチップ上に集積化した集積回路のことです。

2023年10月31日に英Arm(アーム)のCPUコア「Cortex-M85」を集積した業界初のマイコン「RA8M1グループ」を発売し、量産を始めたと発表しています。

新製品のAI(人工知能)/機械学習処理性能は、Arm Cortex-M7ベースの既存マイコンに比べて最大4倍とする事から幅広いアプリケーションに使用されそうで、ルネサスの大きい強みといえます。

英Arm(アーム)はソフトバンググループが持ち株を保有している会社で、スマートフォン向けの半導体設計で99%のシェア率を誇る企業です。

引用元:日経XTECH

アナログIC

デジタル信号ではなく、連続的なアナログ信号を処理する半導体集積回路(IC)のことです。

アナログ信号とは、音声や映像、電圧、電流などの、0と1のデジタル信号とは異なる、連続的な信号のことです。

アナログICの種類

  • オーディオ・ビデオIC:音声や映像の処理を行う
  • 電源IC:電圧や電流を安定化したり、変換したりする
  • センサーIC:温度や圧力、流量などの情報を測定する
  • 通信IC:電波や光信号を変調・復調する
  • パワーIC:モータや電力機器の制御を行う

パワーデバイス

電力の制御や変換を行う半導体デバイスの総称です。

パワーデバイスの種類

  • ダイオード:一方向にのみ電流を流す
  • トランジスタ:スイッチングや電気信号の振幅を増大させる
  • インダクタ:電流を蓄える
  • コンデンサ:電荷を蓄える

自動車などのこれらの部品では世界トップクラスのシェアを誇る企業です、これからの成長が期待できます。


ルネサスは、2024年6月20日に米パワー半導体企業トランスフォームの買収完了を発表し、EV向けの半導体も発表している。

ルネサスの演算半導体などとトランスフォームのパワー半導体の合わせた15種類のシステムとなっていて、EVに搭載する充電器などへの採用を見込んでおり、動作検証は済ませているようで、従来品に比べてかなりの電力消費を抑えれる狙いである。

トランスフォームは電力効率が高い窒化ガリウム(GaN)を素材に使った次世代のパワー半導体を手掛ける会社で、EVの発展に期待が持てそうです。

引用元:日本経済新聞


ルネサスの課題

一方、ルネサスの課題としては、以下の2つが挙げられます。

  1. 経営の効率化

ルネサスは、2010年の設立時に、日立製作所、三菱電機、NECの半導体部門を統合しました。そのため、統合後の経営の効率化が課題となっています。

  1. 競争激化

半導体業界は、グローバルで競争が激化しています。

ルネサスは、今後も競争力を維持するために、技術開発やコスト競争力の強化などが必要となります。

ルネサスは、強みを活かして、課題を克服し、さらなる成長を目指していく必要があるでしょう。

2024年2月15日に豪州の米アルティウムを買収し、完全子会社化すると発表、ルネサスとしては過去最大の8879億円の買収額となった。

アルティウムは設計プロセスの効率化できるプラットフォームを提供しており、ルネサスは、半導体だけでなく、複雑化したシステムや設計の効率化を実現していく考えで、このプラットフォームと従来の半導体のハードウエア企業としてのルネサスの2本柱としていく事で競争激化していく半導体業界に対して競争力強化と経営の効率化拡大を図るようです。

株価指標(株価、PER,PBR,ROA,ROEなど)

2024年4月29日終値

  • 株価:2539.5円(6723)
  • PBR:2.25倍
  • PER:15.13倍
  • ROE:19.07
  • ROA:11.28
  • 時価総額:約5兆195億円
  • 発行株式数:約19億株
  • 売上高(前期比):約1.46兆円(-2.1%)
  • 営業利益(前期比):約3907億円(-7.9%)
  • 配当利回り:1.1% 配当性向:14.8%

引用元:SBI証券https://site1.sbisec.co.jp/ETGate/

2024年2月8日に復配を行うことになったと発表してます。引用元:ルネサス

今期の業績は少し落ちてるようにみえますが、昨年度の売上高前期比が63.2%と営業利益前期比が174.5%でかなり上昇しており、来期予想は売上高:約1.5兆円(3.4%)と営業利益:約3830億円(‐2.0%)となっており、M&Aや材料費高騰などが営業利益が前回より低い原因かと考えますが、M&Aや償却増もあるかもしれません。

しかし、売上高が上がっているので、経営の効率化により解消されるかもしれませんので、今後に期待です。

PER,PBR,ROA,ROEと割高ですが、今回の買収で、今後も成長が期待できるため、この割高の判断で良いかは、難しいところです。

株価指標の目安について↓

NISA銘柄のメリットは、業績好調の継続する可能性が比較的高い事とグローバル事業の拡大による成長性が高い事です。

デメリットは社会情勢悪化による生産ラインの影響による製造ラインの影響が利益減となる事から成長スピードの鈍化が最大のリスクと思います。

安い時期に購入にしたいですが,なかなか見極めが難しいので、ドルコスト平均法↓の記事を参考にしてください。

復配を発表、業績が回復しできている事から踏み切ったようです。

ルネサスエレクトロニクスは、短期的には横ばいくらいか、少し下がる可能性もありますが,これから成長を続けると思います。

時々、株価チェックしておいてもいいかもです、リスクが高いと思いますが、株価上昇の利益を狙う目的で,新NISA成長枠の1つにするのも悪くないと思いますが、半導体業界は,成長性が不確実な部分や経営リスクが全くないわけではないので,許容リスクを考えて慎重に考え、ほかのサイトなども参考にし、考えてみてはよいと思います。

価格変動リスクなどのためにドルコスト平均法の購入方法があります。

詳しくは下の記事で↓

この記事は、bradの質問から株探、株予報、SBI証券のデータを参考に作成しています、最後まで読んでいただいてありがとうございました。
Googleのポリシーを遵守して運営しております
ポリシー違反のご指摘は、お手数ですがお問い合わせフォームよりご連絡ください。

引用元:ルネサス