この記事は,私が勉強のために調べた事や今までの知識をアウトプットした内容です。
投資を始めたい方や少額投資を考えてる方などに適した内容で書いているつもりです。
上級者やもっと詳しく知りたい方は、この記事以外も参考にしてください。
日立製作所(6501)は世界トップクラスの総合電機メーカーであり、IT、インフラ、エネルギー、産業システムなど幅広い事業を展開し、社会イノベーション事業を通じて、人々の生活、社会の未来をよりよいものに変えていくことを目指している企業です。
2024/6/30を基準値とし、2024/7/1に1/5株式分割を実施を発表し、自己株式取得も行う予定の企業で、グローバル事業がよく、世界レベルの企業であり、成長性が高いです。
しかし、外国投資家株主比率が48%ほどあり、マイナスイメージなニュースや社会情勢悪化による株価下降が激しい可能性もあり、購入時期が難しい銘柄といえます。
会社概要
企業情報
- 会社名: 株式会社 日立製作所
- 設立: 大正9年(1920年)2月1日
- 代表取締役社長: 小島啓二
- 本社: 東京都千代田区丸の内一丁目6番6号
- 従業員数: 28,672名(2023年3月末現在)
- 連結従業員:322,525名(2023年3月末現在)
事業セグメント
LUMADAとは、Illuminate(照らす・解明する・輝かせる)”と“Data(データ)”を組み合わせた造語で日立の先進的なデジタル技術を活用したソリューション/サービス/テクノロジーの総称です。
- デジタルシステム&サービス(DSS)(23年度売上高予想約2.45兆円 LUMADA収益:約1兆円)
- クラウドサービスプラットフォームBU
- デジタルエンジニアリングBU
- 金融BU
- 社会BU
- 日立システムズ
- 日立ソリューションズ
長年にわたり、金融・電気・公共・交通分野で高信頼なシステム構築・運用力を培い、DX実現のためのサービスやソリューションとデジタル・人財を国内外に有しており、LUMADA事業の拡大のため、人財の拡充やクラウドソリューションの強化に力を入れています。
- グリーンエナジー&モビリティ(23年度売上高予想約2.58兆円 LUMADA収益:約0.37兆円)
- 原子力BU
- パワーグリッドBU
- 日立パワーソリューションズ
- 鉄道BU
鉄道や送配電事業の技術力・導入実績で強みを持ち、基本戦略をDXとサスティナビリティとし、過去最高の受注残の実行し、デジタルシステム&サービスとの連携を図り、サービスを提供しているようです。
- コネクティブインダストリーズ(CI)(23年度売上高予想約3兆円 LUMADA収益:約0.91兆円)
- ビルシステムBU
- 日立グローバルライフソリューションズ
- 日立ハイテク
- インダストリアルデジタルBU
- 水・鉄道BU
- 日立インダストリアルプロダクツ
- 日立産機システム
昇降機、家電・空調機器、計測・分析装置、医療機器、産業機器など業界トップクラスの競争力のあるプロダクト(生産)を持ち、それらをデジタルでつなぐ事により異業種の課題解決するトータルシームレスソリューションを提供とLUMADA事業の拡大や進化により強化し、ほかの企業との差別化を図っており、顧客のニーズに応える産業を目指しているようです。
グローバル展開や実績
- 日立グループは世界180以上の国と地域で事業を展開し、売上比率は、北米:14% 欧州:16% 中国:13% ASEAN・インド:9% 日本:42%となっています。
- 国内電気機器ランキング2位となっています。(1位はソニーG)
- 世界のシステムインテグレーター会社ランキング5位となっています。(1位:Accenture PLC(アイルランド)、国内では日立製作所がおそらく1位)
強みと課題
強み
- 幅広い事業領域: デジタルシステム&サービス(DSS)、グリーンエナジー&モビリティ、コネクティブインダストリーズ(CI)など幅広い事業領域を有しています。
- 高い技術力: 100年以上にわたる研究開発活動を通じて培ってきた高い技術力を持ち、情報通信システム、電力システム、鉄道システムなどの分野で世界をリードしています。
- グローバル展開: 世界180以上の国と地域で事業を展開しており、海外売上高比率は約58%を占めています。
- 豊富な経験とノウハウ: 100年以上の歴史の中で培ってきた豊富な経験とノウハウを持っています。
- 高いブランド力: 日本を代表するグローバル企業であり、高いブランド力を持っています。
課題
- デジタル技術の進展への対応: デジタル技術の進展により、事業環境が大きく変化しており、日立製作所も迅速な対応が求められています。
LUMADA事業の加速や進化、そしてグローバルに展開するなどの目的のため、日立デジタルを米国シリコンバレーに設立、IT×OT×プロダクトの融合を加速する活動を行い、グループ全体を横断したシナジー創出を主導することにより、2022年度だけで13件の新規事業を立ち上げており、One HitachiでのLumada事業の拡大は着実に進んでいるようです。
- グローバル競争の激化:日立製作所も激しいグローバル競争に直面しています。
日立グループの総合力をもって、社会イノベーション事業のグローバルでの成長や人財マネジメントとマーケティング戦略の強化に努めており、サウジアラビアでの再生可能エネルギーを活用した世界初の持続可能なスマートシティの実現に協業しています。
- 後継人育成: 経営トップや技術者など、優秀な人材の育成が課題です。
デジタル人財強化として国内では、若年層や内部人財を日立アカデミーによる教育(eラーニングやDX研修など)でデジタル事業に対応できる人材へと育成し、国外では、多数のデジタル人財を有するインドなどの採用、M&Aによる人財獲得強化を取り組んでいます。
- イノベーション創出: 既存事業の枠を超えた新たなイノベーションの創出が求められています。
- 社会課題への対応: 環境問題、エネルギー問題、高齢化社会など、様々な社会課題への対応が求められています。
2つの柱 “ GX for CORE ”と “ GX for GROWTH ” からなるグリーン戦略を策定し、脱炭素、資源循環に力を入れています。
セブン&アイとの協業で、セブンイレブン店舗(三郷彦成2丁目店)に設置した太陽光パネルによる発電を有効活用するために、中古EVバッテリーを利用した可動式蓄電池(バッテリキューブ)を開発・設置、店内エネルギーマネジメントも活かして、2013年度比で購入電力量約60%低減、CO2排出量約70%低減の見込みの予定です。
米ジョンソン・コントロールズ・インターナショナル(JCI)との合弁会社でエアコンを製造するジョンソンコントロールズ日立空調の持ち分40%の株を独ボッシュに売却すると発表した。
JCIも持ち分60%をボッシュに売却する事となり、「白くまくん」ブランドの家庭用エアコンは消費者の知名度も高く、今回の事業再編により日立の家庭用エアコンから事実上の撤退を決めています。
今後、ボッシュ傘下の新会社とライセンス契約を結び、「白くまくん」ブランドの製品を市場に展開していきたい考えと思われます。(引用元:日経ビジネス)
株価指標
2024年10月6日
- 株価:3761円(6501)
- PER:28.38倍
- PBR:3.06倍
- 時価総額:約17.4兆円
- 発行株数:約46億株
- ROA:11.08%
- ROE:4.77%
- 売上高(前期比):約9.7兆円(‐10.6%)来期予想:約9兆円
- 営業利益(前期比):約7558億円(1%)来期予想:約8550億円
- 配当利回り:0.96% 配当性向:28.4%(24/3)DOE:3.14%
5年間チャートです。
- 引用元:SBI証券https://site1.sbisec.co.jp/ETGat
同業界では、PER,PBR,ROA,ROEともに高いといえます、DOEは、標準より少し高いといえます。
PBR,PERについては↓
DOEは↓
貸借倍率:3.44倍 回転日数:3.3日となっており、株価上昇を予想する投資家が多く,回転日数が短い事から値動きは動くと思われます。
ITや送配電事業は順調、子会社売却による売却損により営業利益減ですが、来期にはIT事業のさらなる拡大や欧州の送配電も拡大があり、ドイツのMAマイクロオートメーションを買収やほかにも買収しているのか、M&Aも積極的に行っているが、その費用増にもかかわらず、利益を出しているようです。
NISA銘柄のメリットは、世界でも有数な企業であり、成長力の高さやグローバル事業の拡大も予想される事から高い成長力が、一番のメリットといえ、自己株式取得と1/5株式分割などの株主還元も行っているのもメリットと言え、前期より購入しやすくなっています。
子会社の日立産機システム(東京都千代田区、竹内康浩社長)は、三菱電機の名古屋製作所(名古屋市東区)の配電用変圧器事業を買収、金額は明らかではないが、10億円程度とみられ、10月から段階的に譲渡を開始し、2026年4月の完了を予定する。(引用元:ニュースイッチ)
日立製作所の送配電事業のさらなる拡大があると思われ、これもメリットといえます。
引用元:REUTERS
デメリットは、競争激化もありますが、研究開発に力を入れているとはいえ、後れをとれば、リスクになると思われ、株価下降もあり得ると思います。
株主比率では、外国投資家が48%の保有率を占めている事から業績悪化や社会行政悪化などによる株価下降が激しくある可能性も考えられます。
まとめると成長力が高く、収益性も高いが、マイナスイメージのニュースや社会情勢悪化による株価低下は激しくなる可能性を秘めた銘柄といえます。
これらのリスクを踏まえて購入を検討してみても良いかもしれません。
また、個人の判断になりますが、動向を探りながらの購入や1株ずつ購入のドルコスト平均法のような、株価変動リスク低減での方法をおすすめします。
詳しくは下の記事で↓
ほかの株式分割した銘柄はこちら
この記事はbradの質問を参考に作成しました。
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引用元:日立製作所