この記事は,私が勉強のために調べた事や今までの知識をアウトプットした内容です。
投資を始めたい方や少額投資を考えてる方などに適した内容で書いているつもりです。
上級者やもっと詳しく知りたい方は、この記事以外も参考にしてください。
ローツェ株式会社は、半導体製造ラインを支える装置や、創薬・再生医療研究向けの装置などを開発・製造・販売するメーカーです。
半導体の搬送システムの特にウエハ関連では、世界シェア1位となっており、FPD搬送システムについても成長性が期待できる企業ですが、競争激化による世界シェア1位陥落が業績不振の株価低下につながる銘柄で、半導体関連の株は値動きが激しいのでリスクといえます。
2024年8月31日を基準値とし、2024年9月1日から1/10株式分割する予定で、5億円規模の自社株式取得も実施する予定です。
ローツェ株式会社 会社概要
会社概要
- 社名: ローツェ株式会社
- 設立: 1985年3月
- 本社: 広島県福山市神辺町道上1588-2
- 代表取締役社長: 藤代 祥之
- 従業員数: 約248名 連結:4026名
- 売上高: 約300億円
事業内容
- 半導体・FPD関連装置の開発・設計・製造・販売:
- ウエハ搬送システム
大気用搬送ロボット、真空用搬送ロボット、アライナ(独自のセンサー搭載)、ロードポート(独自の開閉機能とモータによる精密な速度制御がハイレベルなクリーン性能を実現)、真空プラットフォーム(高度な位置再現性や高い信頼性の真空隔壁能力を持っている)、EFEM/SORTER(新型クリーンロボットと高速リニア走行軸搭載で高速搬送を実現。)、ストッカ(自社独自の窒素パージユニット搭載)など。
- マスク・レチクル搬送システム(マスクやレチクルとは、半導体製造において精密なパターン転写を可能と重要なツールです。)
RSR160(”レチクルのエッジ部分を最小範囲で保持し、パーティクルの付着無しに搬送します。”)など
- ライフサイエンス関連製品(”創薬・再生医療に必要な細胞培養操作において、インキュベーター(細胞培養装置)やソフトウエアパッケージによる効率化、自動化を実現します。”)
Cell keeper、メカトロCO2インキュベータSCALE48とSCALE120、CellFarm(L) 、CellShot Varistock Power Seal、Twist lncubato(クール・サーモ・ツイストシリーズ)、Heat Sealer、Twist Decapper
- ソフトウェアソリューション
システムインテグレサービス、パッケージサービス、EDA・装置制御ソリューション,
ホストオンライン通信ソリューションなど
- 制御機器
コントローラやステッピングモータ&ドライバなど
強みと課題
強み
- 高い技術力: 半導体・FPD関連装置の開発・設計・製造において、高い技術力を持っています。
- 豊富な経験: 30年以上の経験に基づき、様々な装置を開発・設計・製造しています。
- 高品質な製品: 高品質な製品を提供しています。
- グローバルネットワーク:米国、欧州、アジアと8カ国に展開し、海外売上比率89.2%を誇ります。
独創的な垂直統合型生産体制のため、一元管理の元で高品質な製品を提供できています。
半導体関連の搬送システムを主に製造しており、ウエハー転送装置の分野では世界シェア1位といわれており、世界中から高い評価を受けています。
また、コスト競争力を確保するために、ベトナムに量産製品製造拠点としてグループ最大の工場を保有し、自社開発、自社生産を貫き通し、徹底的にオンリーワンを追求する姿勢がローツェのもっともな強みといえます。
FPD関連装置は、韓国やベトナム向け自動化装置の納品が進んでおり、売上高を伸ばしていくと思われます。
引用元:半導体業界の企業研究 Forbes
課題
- 半導体・FPD市場の競争激化: 半導体・FPD市場の競争激化は、収益力に影響を与えています。
FPDの搬送関連が主なため、製造装置を手掛けている東京エレクトロン、富士フィルム、フジプレアム川崎重工業と少し違うかもしれませんが、これらの企業が搬送関連に参入してくる可能性もあり,特に川崎重工業との競争激化はあると考えます。
引用元:半導体業界MAP
- 技術革新のスピードアップ: 技術革新のスピードアップに対応する必要があります。
半導体関連は、世界中で技術研究が加速しており,少しの遅れが、業績悪化につながります。
自社の研究だけでなく、先進的な企業や関連グループとの共同研究開発を積極的に進めており、研究費も24年期に増額し、来期も増額予定です。
- 人材不足: 人材不足は、課題となっています。
人材の多様性や尊重し、個性を最大限発揮できる環境やキャリアアップの機会を公平に提供し、活躍できる職場作りに励んでいます。
また、地域でものづくりに興味ある若者を増やすための取り組みを行っており,小学生プログラミング支援や中学生ロボット教室開催など提供しています。
今後の展望
- 新製品・新技術の開発: 新製品・新技術の開発を通じて、事業の拡大を目指します。
- 海外事業の拡大: 海外事業の拡大を通じて、収益源の多角化を目指します。
- 人材育成: 人材育成を通じて、競争力の強化を目指します。
その他
ローツェ株式会社は、半導体・FPD関連装置の開発・設計・製造・販売を行う会社です。30年以上の経験に基づき、高い技術力と迅速な対応力で、高品質な製品を提供しています。
近年は、半導体・FPD市場の競争激化や技術革新のスピードアップなどの課題に直面していますが、新製品・新技術の開発、海外事業の拡大、人材育成などを通じて、事業の改革を進めています。
株価指標
2024年10月24日
- 株価:2034円(6323)
- PER:15.01倍
- PBR:3.21倍
- 時価総額:約3632億円
- 発行株数:約1764万株
- ROA:13.85%
- ROE:24.40%
- 売上高(前期比):約932億円(‐1.3%)来期予想:約1207億円
- 営業利益(前期比):約241億円(‐8.6%)来期予想:約316億円
- 配当利回り:0.79% 配当性向:12.2%(23/3)DOE:2.9%
5年間チャートです。
- 引用元:SBI証券https://site1.sbisec.co.jp/ETGat
同業界では、PER,PBR,ROA,ROEともに高いといえます、DOEは標準といえます。
PBR,PERについては↓
DOEは↓
貸借倍率:23.45倍 回転日数:24.3日となっており、株価上昇を予想する投資家が多く,少し値動きは動くと考えます。
中国の製造装置メーカー向けの半導体関連装置がよくなり、アメリカや台湾も回復傾向で、ベトナムの新工場稼働の償却増もこなしているので、高い利益を誇っているといえます。
NISA銘柄のメリットは、世界シェア1位のウエハ搬送装置を中心とした半導体関連による安定収益と世界の半導体関連増加は、ローツェの成長性を高める要因となるため、業績上昇による株価上昇が期待できます。
株式分割は2024年8月31日を基準値とし、2024年9月1日に実施予定で、自己株式取得は総額5億円を上限とし、15000株取得予定となっています。
自己株式取得や1/10株式分割と株主還元と株の購入しやすくなることもメリットといえます。
デメリットは、競争激化により世界シェア1位の陥落やコスト高騰による利益低下などがあります、成長性が高いが、リスクも高いといえます。
株式分割前までは、単位株購入は、NISAの1年購入額限度を超えるので、デメリットといえます。
まとめると成長性が高く、株価上昇が期待できますが、競争激化の半導体業界なので、研究開発の遅れが、株価下降につながりやすく、半導体関連は値動きが激しいので、それもデメリットといえます。
長期というより短中期での購入もよいかもしれません、最終的には個人の判断でお願いします。
個人の判断になりますが、動向を探りながらの購入や1株ずつ購入のドルコスト平均法のような、株価変動リスク低減での方法をおすすめします。
詳しくは下の記事で↓
ほかの株式分割した銘柄↓
この記事はbradの質問を参考に作成しました。
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引用元:ローツェ株式会社