東洋レーヨン株式会社(記事内では,東レ)は、東京都中央区日本橋室町に本社、大阪府大阪市北区中之島に大阪本社を置く、合成繊維・合成樹脂をはじめとする化学製品や情報関連素材を取り扱う大手化学企業です。
この記事は,私が勉強のために調べた事や今までの知識をアウトプットし、投資初心者などに読んでもらって知識を深めていただきたいと思ってます。
上級者やもっと詳しく調べたい方は,この記事とほかのWEBも読んでいただくことをおすすめします。
創業以来培われてきた「有機合成化学」「高分子化学」「バイオテクノロジー」に極限追求を代表する「ナノテクノロジー」を加え、これらの4つのコア技術をベースに繊維、フィルム、樹脂、ケミカル、さらには電子情報材料、炭素繊維複合材料、水処理、医薬、医療機器とさまざまな事業分野で先端材料を創出し、事業化を実現しています。
炭素繊維の開発・販売で世界首位。
三井グループの中核企業の一つとしてその名を知られます。
サステナビリティな活動に積極的で、成長戦略としている事から水素がカーボンニュートラルにつながると考えており、「製造」、「輸送・貯蔵」、「利用」のサプライチェーン全体にわたって製品を展開し、より低コストなクリーン水素を拡大するという課題解決に貢献する先端材料をソリューションとし、ポリマー技術や加工技術を駆使し、ガスタンク向けの炭素繊維、燃料電池システム、水電解システム向けのカーボンペーパー(CP)及びガス拡散層(GDL)等の電極材料、CCM/MEA(膜・電極接合体)はいずれも業界トップといえ、事業拡大にも期待が持てます。
世界での知名度と日本唯一の生産商品など長期保有に向いてそうなNISA銘柄ですが、科学銘柄特有の値動きの激しさが課題といえます。
ホシザキ株式会社の会社概要
- 所在地: ”東京都中央区日本橋室町2-1-1日本橋三井タワー”
- 代表者: 大矢 光雄
- 従業員数:
- 東レ:6995人
- 国内関連会社:10432人
- 海外関連会社:30713人
- 設立: 1926年1月
- 連結子会社:国内112社 海外194社
東レの事業内容
- 繊維事業
高分子化学の技術をベースに基幹素材から高機能繊維・バイオマス由来繊維・リサイクル繊維の取り組んでおり、素材からテキスタイイル、縫製品までの一貫性サプライチェーンの各生産段階で付加価値を追求し、ナイロン、ポリエステル、アクリルなど、さまざまな合成繊維の製造・販売を行っており、国内唯一、三大合成繊維(ナイロン、ポリエステル、アクリル)を生産を行っており、衣服やカーテンなど様々な商品に使われており、人工皮革事業やエアバッグ事業の拡大などに注力し、複合紡糸技術なのナノデザインによる新たな機能性を持つ製品を継続的に創出しています。
例えば、ユニクロヒートテックやエアリズムなどが有名です。
また、炭素繊維や複合材料などの高機能繊維も開発・製造しています。
- フィルム事業
機能性フィルムは、薄くなればなるほど製品特性が向上するという特徴があり、コンデンサ誘電体用途(東レのPETフィルムが平滑性やクリーン性に優れている)、半導体パッケージ製造工程用途(DFR(ドライフィルムフォトレジスト)用フィルムの生産体制を強化し、高いシェアを有している。)、モビリティ関連用途(高耐熱・高耐久なPPS(ポニフェニレンサルフォルド)フィルムがxEVのモータ絶縁材料、FCVや水素製造装置向けに浸透している。)を中心に拡大しており、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、レーヨンフィルムなどさまざまなフィルムの製造・販売を行っています。
また、機能性フィルムや医療用フィルムなどの高機能フィルムも開発・製造しています。
ディスプレイ、コンデンサ、カードなどに使われています。
- 樹脂・ケミカル事業
樹脂事業では、非晶性のABS樹脂、結晶性のナイロン樹脂、PET樹脂、PPS樹脂、LCP樹脂などを事業化し、PET樹脂やLCP樹脂のエンジニアリングプラスチック(エンプラ)樹脂は、2022年の30%の売上収益比率から2025年に36%に拡大し、xEV向けに需要拡大すると思われ、PPS樹脂は、長期耐熱性、耐薬品性、難熱性を有するスーパーエンジニアリングプラスチック(スーパーエンプラ)であり、パワー半導体などの多用途で拡大し、ABS樹脂は、自動車用途に注力し、透明ABS樹脂では、世界No1のシェア率を誇り、さらなる拡大につとめています。
ケミカル事業では、世界トップシェアの製品を有しており、農薬の原料としてNZ(New Zeolite)製品、半導体・電子部品の洗浄液・剝離液として使われているDMSO(ジメチルスルホキシド)、複層ガラスのシーリング材として高断熱性や省エネに貢献するチオコールなどがあり、カプロラクタムは、独自の光反応技術を用い、高安全性と簡易プロセスを実現しています。
- 電子情報材料事業
独自の要素技術やプロセス技術を有し、高シェアのパワー半導体用材料の開発に集中し、マイクロLED用材料の開発を進展させ、印刷関連分野のVOC(揮発性有機化合物)フリーの印刷技術を開発し、ラベル・パッケージ印刷用途などへの展開を図り、新規事業としてナノデザイン技術を適用したマルチコア光ファイバや高解像度シンチレータパネルの開発に取り組んでいます。
- 炭素繊維複合材料事業
高機能性と信頼性(使いやすさ)を梃(てこ)に最適商品を提供し、高性能のレギュラートウ炭素繊維から大量生産に適した低価格のラージトウ炭素繊維までニーズを満たす商品などの多様性と開発力、生産能力・拠点・人材面でのグローバルパワー、50年超における歴史に裏打ちされた品質信頼性を強みとする事業で、カーボンニュートラルの強化にも取り組んでいます。
- 水処理事業
環境・エンジニアリングセグメントの主要事業で、幅広い製品ラインナップを組み合わせ、トータルソリューションを提供できることが強みで、分離対象物に合わせてRO(逆浸透)膜、NF(ナノろ過)、UF(限外ろ過)、MF(精密ろ過)まで様々な口径の膜製品を開発から販売まで自社で手掛け、水源と用途に合わせたシステムを最高のパフォーマンスを経済的に実現でき、国内だけでなく、中国やインドにも開発拠点を有し、各地の水質やニーズに合わせた製品開発に努めていると思われます。
- 医薬・医療事業
医薬品、人工腎臓、透析装置、体外循環治療カラム、コンタクトレンズなどに加え、先端素材を使った製品で貢献し、膵がん診断薬、拡散医療品、癒着防止剤の新製品開発に力を入れ、人工腎臓や透析装置では、繊維・膜・表面加工と東レの技術が結集され、ビックデータの活用によるAI解析システム開発に注力し、電子カルテと連携した人工透析管理システムを進化させるともに生涯型電子カルテシステムの開発し、透析トータルソリューションを強化しており、透析に必要な水処置RO装置から透析システムまですべてが揃える国内唯一のメーカーとなっています。
また、東レは、環境問題や社会課題の解決にも積極的に取り組んでいます。
例えば、再生可能エネルギーの普及や海洋プラスチック問題の解決など、さまざまな取り組みを行っており、
東レは、今後も、先端材料の開発・提供を通じて、社会課題の解決と持続的な成長を目指しています。
東レの強みと課題
東レの強みは、大きく分けて以下の3つが挙げられます。
- 先端素材の開発力
東レは、炭素繊維やエンジニアリングプラスチックなどの先端素材の開発で世界をリードしています。これらの素材は、航空宇宙、自動車、医療な、さまざまな分野で活用され、東レの成長を支えており、「有機合成化学」「高分子化学」「バイオテクノロジー」「ナノテクノロジー」の4つ子技術をベースに各部署で様々な研究・技術開発に取り組んでいます。
ファーストリテイリングとの長年のパートナーシップから開発されたヒートテックやエアリズムなど誰もが認めるヒット商品です。
ファーストリテイリングについて↓
- グローバル展開力
東レは、世界60カ国以上に拠点を展開し、グローバルに事業を展開しています。
海外売上高比率は60%であり、海外市場の成長に積極的に取り組むことで、成長機会を拡大しています。
- サステナビリティへの取り組み
東レは、環境や社会に配慮した事業活動を推進しています。再生可能エネルギーの活用や、環境負荷の低減など、サステナビリティへの取り組みを強化しており、SI(サステナビリティイノベーション)事業とそれを支えるDI(デジタルイノベーション)事業を成長戦略とし、設備投資費と研究開発費を合わせて4500億円のリソースを投入する事により連結売上収益の6割を占めるまで拡大させる計画と思われます。
2050年に東レグループが目指す以下の4つの世界の実現に向けて、課題への取り組みを加速させています。
- 「地球規模での温室効果ガス(GHG)の排出と吸収のバランスが達成された世界」(GHG排出実質ゼロの世界)、すなわち「カーボンニュートラルの世界」
- 「資源が持続可能な形で管理される世界」
- 「誰もが安全な水・空気を利用し、自然環境が回復した世界」
- 「すべての人が健康で衛生的な生活を送る世界」
東レの課題
- 競争激化
東レが強みとする先端素材分野では、競合他社との競争が激化しています。
東レは、技術開発やマーケティングの強化を通じて、競争力を維持・強化していく必要があります。
合成繊維ではモリトより売上が良いですが、モリトのマーケティングはとても優れており、これも競争激化を加速させることになる可能性があります。
合成繊維で競合のモリトはこちらの記事↓
- 円安の影響
東レの売上高の約6割は、海外事業によるものです。
そのため、円安の影響を受けやすくなっています。東レは、為替変動リスクを軽減するための取り組みを進めていく必要があります。
- 人材育成の課題
東レは、デジタル化やグローバル化の進展に対応するために人材育成の強化に取り組んでいます。
しかし、課題が残されています。東レは、人材育成のプログラムの充実や従業員の意識改革に取り組む必要があります。
「やりたいことに挑戦できる環境がある。」をテーマに少数精鋭の人材を心掛け、新人から中堅社員までのキャリアアップ制度の充実に力を入れています。
東レは、これらの課題を克服し、今後も持続的な成長を続けていくために、積極的な取り組みを進めていく必要があるでしょう。
東レの株価指標
2024年10月14日
- 株価:848.8円
- PER:15.1倍
- PBR:0.78倍
- 時価総額:約1.38兆円
- 発行株数:約16億株
- ROA:0.66%
- ROE:1.34%
- 売上高(前期比):約2.46兆円(‐1.0%)来期予想:約2.59兆円
- 営業利益(前期比):約576億円(‐47.1%)来期予想:約1201億円
- 配当利回り:2.12% 配当性向:49.7%(24/3) DOE:66.5%
- 引用元:SBI証券https://site1.sbisec.co.jp/ETGat
過去5年間チャートです。
今期の営業利益は、炭素繊維複合材料事業の風力発電翼用途の需要低迷に伴い減損損失を計上もあり、かなり減益となっていますが、炭素繊維複合材料事業以外は、少し減益となっており、来期予想では、成長領域での事業拡大と収益改善を進める事から為替レートを1ドル140円としており、回復傾向となると思われます。
同業界と比べてPER,PBRともに割安で、ROEとROAは営業利益減が響いており、低い数値となっていますが、ROEを2025年度までに8%上昇を掲げている事から現在よりROEは上がると考えられ、その影響で、ROA、PER、PBRも上がっていくと考えら手ます。
貸借倍率は0.83倍で回転日数は8.9日となっており、株価下降する予想をする投資家が比較的多く、回転日数が少しだけ長い事から少しずつ下がる可能性を秘めていると考えます。
東レのNISA銘柄としてのメリットとデメリット
NISA銘柄としてのメリットは経営戦略の良さとグローバル展開の大きさと配当利回りは少なめですが、国内唯一の三大合成繊維の製造などの強みから収益の安定が見込める点では、長期保有に向いています。
社債格付けもA+と高いランクといえることからも高い信用度があり、安定株といえます。
2023年から2025年の3年間累計営業キャッシュフロー:7600億円のうち、7200億円を投資キャッシュフローとし、残りの400億円を使い、株主還元に使われる事から配当性向を30%以上と配当の継続または、利益拡大による増配を目指していく目標を掲げており、投資家にとってはメリットといえます。
デメリットとしては、競争激化による収益の影響と化学銘柄は値動きが大きいことで知られており、これは社会情勢悪化や材料費高騰など様々です。
新開発などで取り上げられると株価急騰もありえるのが、科学銘柄にはよくあり、東レも世界でも知らている会社なので、実力からも知名度からもあり得ると思います。
この事から買う時期はむずかしく、株価購入を考えてる方は、個人の判断でお願いしますが、今年は動向を探りつつ、購入の機会を伺うか、ドルコスト平均法の購入方法で少しずつの購入が良いと思います。
詳しくは下の記事で↓
この記事はbradの質問を参考に作成しました。
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引用元:東レ