東洋レーヨン株式会社(記事内では,東レ)は、東京都中央区日本橋室町に本社、大阪府大阪市北区中之島に大阪本社を置く、合成繊維・合成樹脂をはじめとする化学製品や情報関連素材を取り扱う大手化学企業です。
この記事は,私が勉強のために調べた事や今までの知識をアウトプットし、投資初心者などに読んでもらって知識を深めていただきたいと思ってます。
上級者やもっと詳しく調べたい方は,この記事とほかのWEBも読んでいただくことをおすすめします。
創業以来培われてきた「有機合成化学」「高分子化学」「バイオテクノロジー」に極限追求を代表する「ナノテクノロジー」を加え、これらの4つのコア技術をベースに繊維、フィルム、樹脂、ケミカル、さらには電子情報材料、炭素繊維複合材料、水処理、医薬、医療機器とさまざまな事業分野で先端材料を創出し、事業化を実現しています。
炭素繊維の開発・販売で世界首位。
三井グループの中核企業の一つとしてその名を知られます。
世界での知名度と日本唯一の生産商品など長期保有に向いてそうなNISA銘柄ですが、科学銘柄特有の値動きの激しさが課題といえます。
東レの事業内容は、以下のとおりです。
- 繊維事業
ナイロン、ポリエステル、アクリルなど、さまざまな合成繊維の製造・販売を行っており、国内唯一、三大合成繊維(ナイロン、ポリエステル、アクリル)を生産を行っており、衣服やカーテンなど様々な商品に使われています。
例えば、ユニクロヒートテックやエアリズムなどが有名です。
また、炭素繊維や複合材料などの高機能繊維も開発・製造しています。
- フィルム事業
ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、レーヨンフィルムなどさまざまなフィルムの製造・販売を行っています。
また、機能性フィルムや医療用フィルムなどの高機能フィルムも開発・製造しています。
ディスプレイ、コンデンサ、カードなどに使われています。
- 化学事業
ポリマー製品、農薬、発酵製品などの製造しており、動物薬として猫の慢性腎臓病に対する薬、世界初の犬猫用のインターフェロン製剤などを製造しています。
- 情報関連事業
電子材料、情報機器、医療機器、印刷事業などさまざまな情報関連製品の製造・販売を行っています。
また、光ファイバーや半導体材料などの高機能素材も開発・製造しています。
東レは、創業以来、基礎素材メーカーとして、新分野・新素材の開拓に励み、創業時の繊維に加えて、フィルム、ケミカル、樹脂、さらには電子情報材料、炭素繊維複合材料、医薬・医療、水処理・環境(RO膜(逆浸透膜)、NF膜(ナノろ過膜)、UF膜(限外ろ濾過膜)、MF膜(精密ろ過膜)の製造は世界唯一)といった様々な分野において多くの先端材料、高付加価値製品を創出してきました。
また、東レは、環境問題や社会課題の解決にも積極的に取り組んでいます。
例えば、再生可能エネルギーの普及や、海洋プラスチック問題の解決など、さまざまな取り組みを行っています。
東レは、今後も、先端材料の開発・提供を通じて、社会課題の解決と持続的な成長を目指しています。
東レの強みと課題
東レの強みは、大きく分けて以下の3つが挙げられます。
- 先端素材の開発力
東レは、炭素繊維やエンジニアリングプラスチックなどの先端素材の開発で世界をリードしています。これらの素材は、航空宇宙や自動車、医療など、さまざまな分野で活用されており、東レの成長を支えています。
ファーストリテイリングとの長年のパートナーシップから開発されたヒートテックやエアリズムなど誰もが認めるヒット商品です。
ファーストリテイリングについて↓
- グローバル展開力
東レは、世界60カ国以上に拠点を展開し、グローバルに事業を展開しています。
海外売上高比率は60%であり、海外市場の成長に積極的に取り組むことで、成長機会を拡大しています。
- サステナビリティへの取り組み
東レは、環境や社会に配慮した事業活動を推進しています。再生可能エネルギーの活用や、環境負荷の低減など、サステナビリティへの取り組みを強化しています。
2050年に東レグループが目指す以下の4つの世界の実現に向けて、課題への取り組みを加速させています。
- 「地球規模での温室効果ガス(GHG)の排出と吸収のバランスが達成された世界」(GHG排出実質ゼロの世界)、すなわち「カーボンニュートラルの世界」
- 「資源が持続可能な形で管理される世界」
- 「誰もが安全な水・空気を利用し、自然環境が回復した世界」
- 「すべての人が健康で衛生的な生活を送る世界」
東レの課題
- 競争激化
東レが強みとする先端素材分野では、競合他社との競争が激化しています。
東レは、技術開発やマーケティングの強化を通じて、競争力を維持・強化していく必要があります。
合成繊維ではモリトより売上が良いですが、モリトのマーケティングはとても優れており、これも競争激化を加速させることになる可能性があります。
合成繊維で競合のモリトはこちらの記事↓
- 円安の影響
東レの売上高の約6割は、海外事業によるものです。
そのため、円安の影響を受けやすくなっています。東レは、為替変動リスクを軽減するための取り組みを進めていく必要があります。
- 人材育成の課題
東レは、デジタル化やグローバル化の進展に対応するために人材育成の強化に取り組んでいます。
しかし、課題が残されています。東レは、人材育成のプログラムの充実や従業員の意識改革に取り組む必要があります。
「やりたいことに挑戦できる環境がある。」をテーマに少数精鋭の人材を心掛け、新人から中堅社員までのキャリアアップ制度の充実に力を入れています。
東レは、これらの課題を克服し、今後も持続的な成長を続けていくために、積極的な取り組みを進めていく必要があるでしょう。
東レの株価指標
2024年6月13日
- 株価:740.5円
- PER:14.63倍
- PBR:0.68倍
- 時価総額:約1.2兆円
- 発行株数:約16億株
- ROA:0.66%
- ROE:1.34%
- 売上高(前期比):約2.46兆円(‐1.0%)来期予想:約2.59兆円
- 営業利益(前期比):約576億円(‐47.1%)来期予想:約1201億円
- 配当利回り:2.43% 配当性向:49.7%(24/3) DOE:66.5%
- 引用元:SBI証券https://site1.sbisec.co.jp/ETGat
過去5年間チャートです。
![](https://okeihan1214.com/wp-content/uploads/2024/05/image-21.png)
今期の営業利益は、炭素繊維複合材料事業の風力発電翼用途の需要低迷に伴い減損損失を計上もあり、かなり減益となっていますが、炭素繊維複合材料事業以外は、少し減益となっており、来期予想では、成長領域での事業拡大と収益改善を進める事から回復傾向となると思われます。
同業界と比べてPER,PBRともに割安で、ROEとROAは営業利益減が響いており、低い数値となっています。
2023年度は業績が良いですが、業務予想は、売上高は約2.5兆円(2%)と営業利益は記載なしですが、売上だけでいえば、良好です。
貸借倍率は3.15倍で回転日数は13.7日となっており、将来的には株価上昇を予想している投資家が多いと思います。
NISA銘柄としてのメリットは経営戦略の良さとグローバル展開の大きさと配当利回りは少なめですが、国内唯一の三大合成繊維の製造などの強みから収益の安定が見込める点では、長期保有に向いています。
社債格付けもA+と高いランクといえることからも高い信用度があり、安定株といえます。
デメリットとしては、競争激化による収益の影響と化学銘柄は値動きが大きいことで知られており、これは社会情勢悪化や材料費高騰など様々です。
新開発などで取り上げられると株価急騰もありえるのが、科学銘柄にはよくあり、東レも世界でも知らている会社なので、実力からも知名度からもあり得ると思います。
この事から買う時期はむずかしく、株価購入を考えてる方は、個人の判断でお願いしますが、今年は動向を探りつつ、購入の機会を伺うか、ドルコスト平均法の購入方法で少しずつの購入が良いと思います。
詳しくは下の記事で↓
この記事はbradの質問を参考に作成しました。
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引用元:東レ
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