この記事は,私が勉強のために調べた事や今までの知識をアウトプットした内容です。
投資を始めたい方や少額投資を考えてる方などに適した内容で書いているつもりです。
上級者やもっと詳しく知りたい方は、この記事以外も参考にしてください。
丸紅株式会社(8002)は、世界130拠点で食料、エネルギー、素材などを貿易し、社会の発展に貢献する総合商社で、伊藤忠商事と丸紅は同じ伊藤忠兵衛を起源とする総合商社で、第二次世界大戦後に財閥解体により2社に分割されました。
総合商社5社の中で、株価が最安値、穀物と発電で強みを持ち、そのほかの分野でもバランスが取れており、安定収益や配当などに期待があり、増配や成長性も期待できる銘柄です。
しかし、総合商社5位となっており、競争激化と原材料費高騰のリスクそして外国投資家株主比率が35%となっており、社会情勢悪化やマイナスイメージで株価の下落が激しい可能性もある銘柄です。
リスクはありますが、今後の株価は、事業や強みから徐々に上がると考えています。
丸紅株式会社 会社概要
1. 企業情報
- 会社名: 丸紅株式会社
- 設立: 1949年12月1日
- 代表取締役社長: 柿木 真澄
- 本社: 東京都千代田区大手町一丁目4番2号
- 従業員数: 4337名(丸紅グループの従業員数50200名)
- 連結対象会社数:子会社326社、関連会社164社
- 拠点数:130拠点
- 事業内容:
- 生活産業グループ: ライフスタイル、情報・物流、食料、アグリ。
- 素材産業グループ: フォレストプロダクト,化学品,金属。
- エナジー•インフラソリューショングループ: エネルギー、電力、インフラプロジェクト
- 社会産業・金融グループ: 航空・船舶、金融・リース・不動産、建機・産機・モビリティ
- CDIO: 次世代事業開発、次世代コーポレート・デベロップメント
- その他: プロジェクト・投資、地域事業
主な事業
- 生活産業グループ:アパレル、自動車事業(タイヤなどのゴム事業からカーメンテナンス事業まで網羅)、システムソリューションやモバイル事業をグローバルに展開し,菓子卸専業業界売上高国内1位、コーヒー分野と鶏肉の生産加工に強く、穀物や生鮮食品など多数の食品を取り扱い、北米2位を誇る農業資材リテール分野(HELENA社を運営)があり、生活産業の価値創造に取り組んでいます。
- 素材産業グループ: 植林から紙製品販売までを網羅するバリューチェーン、世界の洋上貿易市場の約30%のシェアを占めるエチレントレード、再生可能エネルギーや循環型社会に貢献するグリーン化において業界トップクラスであり、日本企業トップクラスの銅持分権益量を有しています。
- エナジー•インフラソリューショングループ: 水素や燃料アンモニアの新規事業に加え,国内外のエネルギー需要(石油や天然ガスなど)の生産・トレード・物流・マーケティング事業を強みとし,原子力事業、インフラ事業も手掛けており,発電事業は、業界トップクラスと言われ、海外の上下水道をはじめとする様々な水事業にも力を入れ、英国における法人向け電力小売全英6位の企業を関連会社に持っています。
- 社会産業・金融グループ: 一般船からLNG船(LNG船保有数16隻)までの保有や運営機能や業界に精通したプロフェッショナル人財を有し,みずほリース(株)などの国内外の協業先との強固なパートナーシップを築き,宇宙•防衛業界内に幅広くビジネスを展開し、航空機管理•保有機数は253台となっています。
- CDIO: 身軽さとスピード重視した体制で,次世代社会基盤領域の事業拡大や探求、ヘルスケア領域の事業拡大、ウエルネス領域の事業拡大、スタートアップへの投資、次世代メディア事業拡大など、新しい収益基盤に取り組んでおり、子供ブランド「IFME」は、国内トップシェアです。
世界中に拠点や事業所を有している事から幅広いグローバル展開を可能としています。
丸紅株式会社の強みと課題
強み
- グローバルな事業展開: 世界約に約130拠点を持ち、海外駐在員数は788人となっており、米国で70年以上の実績から競争力は特に優れており、非資源分野のおける収益性(関連会社に中古車販売金融全米3位の企業など)は高く、純利益の3割を占めていると言われており、
- 多角的な事業: ライフスタイル、素材、エネルギー、社会産業・金融、次世代事業開発など、幅広い事業を展開し、総合商社の中で穀物や発電はトップクラスといえ、全米における売上比率(素材産業、社会産業・金融グループの比率が大きい。)は、国内(食料・アグリグループ、素材産業グループ、生活産業グループと中心に比較的ポートフォリオが整っている)と同等といえ、南米、アジアなどの比率も高い(国内や全米の半分ほど)といえます。
- 豊富な経験とノウハウ: 160年以上の歴史の中で培ってきた豊富な経験とノウハウを持っており、継続的な成長投資を続けており、モリタニング制度、収益性強化のPDCAサイクルなどにより資産の優良化・入れ替えに努めています。
- 高い財務力: 安定した財務基盤を持ち、積極的な投資活動が可能となっており、米国におけるさらなる収益性強化、英国のエネルギー事業の強化をはじめ、銅鉱山事業の強化などにも力を入れており、成長性の高い東南アジアや米国の消費者向けビジネスの成長を取り込むため、全米ルームシューズ事業No1シェアのR.G.Barry Corporationを買収し、米国におけるライフスタイルブランド運営事業へ参入しています。
- 人材力: グローバルに活躍できる人材を擁し、「丸紅人財エコシステム」を掲げており、多様なバックグラウンドを持つマーケットバリューの人材が 「集い」、「活き」、「繋がる」事で、新たな価値を見出すなど、丸紅グループの最大の資産といわれており、就活クチコミアワード2024総合5位、障害者雇用推進、ベストモチベーションカンパニーアワード2024大手企業部門2位、健康経営銘柄2024選定など多くの外部評価を獲得しています。
課題
- デジタル化への対応: デジタル技術の進展に伴い、事業環境が大きく変化しており、迅速な対応が求められており、各グループごとにDX戦略に取り組んでおり、生成AIの活用や顔認証決済の構築など、デジタル活用推進体制を整えています。
- 新たな収益源の創出: 既存事業の枠を超えた新たな収益源の創出が求められており、この課題に対してCDIOグループを中心に取り組んでおり、全米事業強化、サステナビリティな活動強化を行っており、持続可能で強靭なサプライチェーン構築や取引先との協働に取り組んでいます。
- 人材育成:人財に提供あるといえ、 グローバルに活躍できる人材の育成が課題で、デジタル人財認定制度の導入し、デジタル人財基盤・IT基盤の整備や充実を取り組む人材育成をしています。
- リスク管理: 複雑で変化の激しい事業環境の中で、リスクを的確に把握し、管理する能力の向上が必要で、事業ポートフォリオの継続的強化によりコスト削減や収益性を高める取り組みをしており、グループ全体で総合リスク管理するとともに収益性を高め、ROE向上、株主資本コストの低減にも努めています。
国内卸売業界売上高5位となっており、1位の三菱商事との売上高は2倍以上となっており、2位の伊藤忠商事と3位の三井物産との差も2倍近くほどといえ、4位の豊田通商との売上高の差は、1.5倍近くですが、営業利益では、全体の4位となっています。
丸紅株式会社の株価指標(PBR、PER、ROE、ROA、売上高、営業利益、配当利回りなど)
2024年9月29日
- 株価:2427.5円(8002)
- PER:8.05倍
- PBR:1.17倍
- 時価総額:約4.06兆円
- 発行株数:約16.7億株
- ROA:14.88%
- ROE:5.59%
- 売上高(前期比):約7.2兆円(‐21.1%)来期予想:約7.81兆円
- 営業利益(前期比):約2763億円(‐18.9%)来期予想:約3100億円
- 配当利回り:3.71% 配当性向:30.4%(24/3)DOE:4.52%
5年間チャートです。
- 引用元:SBI証券https://site1.sbisec.co.jp/ETGat
同業界では、PER,PBR,ROA,ROEともに高いといえます、DOEは、標準より少し高いといえます。
PBR,PERについては↓
DOEは↓
貸借倍率:6.51倍 回転日数:9.2日となっており、株価上昇を予想する投資家が多いが、業績が落ちた印象から株価下降がある可能性から値動きはあると考えます。
フォレストプロダクト(植林から紙製造など)と金属事業が大きく前回より下がっており、畜産物や穀物事業とアグリ事業も下がっており、次世代事業は一部回復しているが下がっており、去年よりマイナスになっており、来期も今期とおねじような業績になっており、22年期と同じくらいといえます。
引用元:バフェットコード
NISA銘柄としてのメリットとデメリット
メリットは、穀物や発電関係に強く、グローバル事業も盛んな事もあり、特に米国事業拡大に期待があり、安定収益が見込め、まだまだ成長も期待できることから株価上昇の期待もでき、長期配当成長株といえ、来期増配であり、自己株取得も行っているので株主還元にも期待できます。
そして三菱商事、伊藤忠商事、三井物産、豊田通商、住友商事とくらべて株価は最安値となっている事もメリットといえ、少しでも株価を抑えて卸売業界の銘柄を希望する方や北米事業拡大による業績上昇の銘柄に投資するにはおすすめと考えます。
引用元:丸紅の株価情報
デメリットは、競争激化と原材料費高騰がリスクといえ、三菱商事の総合力は侮れないため、発電や穀物が、総合商社トップクラスとはいえ、優れた経営戦略は必要と考え、米国での景気停滞による業績低下もリスクといえます。
株主比率では、外国投資家が35%の保有率を占めている事から業績悪化や社会行政悪化などによる株価下降が激しくある可能性も考えられます。
まとめると成長力が高く、収益性も高いそして配当株として期待できますが、原材料費高騰、マイナスイメージのニュース、社会情勢悪化による株価低下は激しくなる可能性を秘めた銘柄といえます。
今後、先程のデメリットがない限り、成長性と株主還元から徐々に株価上昇も期待できると考えます。
これらのメリットとデメリットを踏まえて購入を検討してみても良いかもしれません。
また、個人の判断になりますが、動向を探りながらの購入や1株ずつ購入のドルコスト平均法のような、株価変動リスク低減での方法をおすすめします。
詳しくは下の記事で↓
ほかの株式分割した銘柄↓
この記事はbradの質問を参考に作成しました。
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引用元:丸紅株式会社