名村造船所(7014)は、1917年創業の大阪府に本社を置く造船会社であり、タンカーやコンテナ船などの大型船舶から特殊船舶まで幅広い船舶建造実績を持ち、高い技術力と生産効率、顧客対応力で知られる。
最近、株価が48%前後上昇している銘柄で、配当利回りは低いものの2023年度の営業利益が前期より200%プラスとなっています。
来期予想も前期より40%以上の上昇がありそうで、成長性が高い銘柄といえます。
投資を始めたい方や少額投資を考えてる方などに適した内容で書いているつもりです。
上級者やもっと詳しく知りたい方は、この記事以外も参考にしてください。
名村造船所の概要
設立: 1917年
本社: 大阪市西区
従業員数:1,028名 (2023年3月31日現在)
事業内容
船舶の製造(タンカー、バルクキャリアー、コンテナ船、自動車運搬船等)
船舶の修繕、橋梁の設計・製造・架設
各種鉄構造物の設計・製造・架設
主要取引先:
- 商船三井:三菱造船株式会社も含めて大型アンモニア輸送船の開発に着手しています。
- 川崎汽船:LNG燃料焚きバッテリー搭載省エネ型20万トン型ケープサイズバルクキャリアの概念設計を大洋電機も含めて共同しています。
- 日本郵船:老齢LNG運搬船を高効率エンジンへ主機換装する基本設計を終え、LNG輸送の安定化にむけて協業しています。
強み
- 技術力: 高度な技術力と豊富な経験を持ち、大型船舶や特殊船舶の建造実績があり、鉄構事業として橋梁や沿岸施設などの鉄構造物を商品化しており、その技術力には定評があります。
- 生産効率: 造船所間の連携や自動化による生産効率の向上、交互に船を建造して進水させる「セミタンデム」と呼ばれる建造方式で行っており、名村造船所の中核事業ともいえる船舶海洋事業で、主に「パナマックス・バルク」、「ケープサイズ・バルク」、「アフラマックス・タンカー」、「WOZMAX(大型鉱石運搬船)」、「VLCC(超大型油送船)」等の3万トンから30万トンまでの船舶を建造しています。
- 顧客対応: 顧客ニーズに合わせた柔軟な対応、ISO9001/14001 マネジメントシステム(品質マネジメントのようなもの)を構築し、顧客満足度向上に努めています。
課題
- 造船業界の競争激化: 韓国や中国などの造船メーカーとの競争が激化しており、コスト競争力で勝る中国・韓国勢に対して開発力と設計力で対抗していくと見えますが、建造量ベース1位が中国の中国船舶工業集団公司(CSSC)、2位は韓国の現代重工業で、今治造船の6位ですので、厳しい位置し、国内でも中型ばら積み船やフェリーを手掛ける内海造船との競争も激化しています。
- 新規事業の開拓: 造船事業以外の収益源を確保する必要があり、鉄構事業がありますが、LNG輸送事業やアンモニア輸送船の開発などで開拓を図っています。
- 人材確保: 高度な技術を持つ人材の確保が課題で、人材確保だけでなく、スマートファクトリー化にむけて設備投資をしているようです。
引用元:海事プレス
名村造船は、技術力と生産効率の向上、顧客対応力の強化、新規事業の開拓などにより、競争力を強化し、持続的な成長を目指している。
名村造船の株価指標(株価、PER,PBRなど)と新NISA銘柄としての評価
2024年8月15日現在の株価指標
- 株価:1745円(7014)
- PER:8.07倍
- PBR:1.52倍
- 時価総額:約1163億円
- 発行株数:約6938万株
- 売上高(前期比):約1350億円(8.8%) 来期予想:約1480億円
- 営業利益(前期比):約164億円(71.9%)来期予想:約180億円
- ROA:13.32%
- ROE:30.91%
- 配当利回り:1.72% 配当性向:6.9% DOE:2.13%
- 前期より年間配当金15円増配の1株20円となり、来期はさらに増配の1株30円の予定です。
5年チャート
SBI証券を参考に作成しました。
引用元https://www.sbisec.co.jp/ETGate/
全体として同業界内ではPBR,PER,ROE,ROAは割高で、来期予想も業績が良く、高い利益率もあり、株価も上昇しているようです。
今期は、鉄構・機械は工事の遅れや材料費高騰と事故処理(静岡で橋梁落下事故だと思われます。)で減益ですが、そのほかは増収増益となっています。
来期予想は、人件費などの費用増だが、増収増益の予想をしています。
信用取引残の貸借倍率5.81倍、回転日数10.6日で株価上昇する事を予想する投資家が、比較的に多いと考えられ、値動きが激しくなっていきそうです。
名村造船所のNISA銘柄としてのメリットとデメリット
NISA銘柄として配当が少ないものの、高い利益なので、増配もあると考えます。
それを予想してか、株価上昇しています。
デメリットは、コスト競争力の高い中国や韓国の会社の新開発などでの競争激化と人材不足などによる利益減があります。
特に高い利益の継続はかなりの企業努力がないと継続はできないのではと思いますが、世界を驚かせる船を作ってほしいと思います。
まとめると成長性高く、増配も考えられる銘柄ですが、競争激化が大きいリスクといえます。
PBR,PER,ROE,ROAについては↓
株価購入は、この記事を参考にしていただいてもよいですが、最終的には、個人の判断になります。
動向を探りながらの購入や1株ずつ購入のドルコスト平均法のような、株価変動リスク低減での方法をおすすめします。
詳しくは下の記事で↓
この記事はbradの質問を参考に作成しました。
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