セブン銀行(8410)は、セブン&アイグループ傘下のネット銀行で、全国のセブンイレブンで24時間手数料無料で入出金ができるのが特徴です。
NISA銘柄として5万未満で単位株を購入できる銘柄で、配当利回りの良さがメリットですが、強みといえるATM事業に固執しているように思うので、これはデメリットとも言えます。
固執しているとはいえ、現在では、利便性の高いATMとなっており、1日に1台当たり105件の利用回数を誇り、金融以外にもマイナンバーカードによるサービスを利用できるなどデジタル社会にも対応しており、ここ数年でさらなる成長を期待できると思われ、海外事業として米国、インドネシア、フィリピンとセブンイレブンの店舗数拡大に応じてATMも拡大しているだけでなく、スーパーなどにも設置し、拡大していくと思われる事から短期的な成長を見込め、業績は伸びていくと思われますが、キャッシュレス社会のさらなる進化に対してのサービス提供の遅れによる停滞がかなり業績に響くと思われ、長期的な業績は、少し不透明と私は分析しています。
この記事は,私が勉強のために調べた事や今までの知識をアウトプットし、投資初心者などに読んでもらって知識を深めていただきたいと思ってます。
上級者やもっと詳しく調べたい方は,この記事とほかのWEBも読んでいただくことをおすすめします。
会社概要
本店所在地 〒105-0001 東京都港区虎ノ門1丁目23番1号 虎ノ門ヒルズ 森タワー
設立 2001年4月10日
代表取締役社長 淺井 隆
従業員数 約614人
主な事業
- 普通預金、定期預金などの預金業務
- 振込、両替などの各種取引
- ローン、クレジットカードなどの貸出業務(最近では、スマートフォンアプリでMyセブン銀行を開発しています。)
- コンビニATMの運営(あらゆる手続き・認証の窓口となり、金融を超えたサービスを推進、24722台設置し、消費電力も低減に努めているようです。)
セブン銀行は、セブン&アイグループが設立した銀行です。
コンビニエンスストア「セブン-イレブン」に設置されたATMを中心に全国約26253台、アジアは約3800台(インドネシア・フィリピン)、北米は約9004台(2022年2月末現在、海外は2021年3月末)のATMでサービスを提供しています。
強みと課題
強み
1. コンビニATMという圧倒的な利便性
セブン銀行最大の強みは、全国のセブン-イレブンに設置された全国約26253台のATM(2023年9月末現在)です。
これは、他の銀行と比べて圧倒的な台数であり、24時間365日、どこでも簡単に利用できるという利便性を提供しており、1日に1台当たり105件の利用回数を誇っています。
海外事業として米国、フィリピン、インドネシアで事業展開しており、米国では、8600台規模のネットワークを構築し、2025年には、11600台となる予定で、インドネシアでは、8000台規模であり、フィリピンでは、現地セブンイレブンでの設置が完了しており、マレーシアでも事業を展開していく予定です。
2. 手数料無料サービスの充実
セブン銀行では、振込手数料や口座維持手数料など多くのサービスが無料です。
これは、顧客にとって大きなメリットであり、家計簿アプリとの連携など、利便性をさらに高めています。
UFJ銀行は毎月25日と月末、三井住友銀行は2毎月25日と26日の日中が利用手数料0円、PayPay銀行や楽天銀行は3万円以下なら手数料0円、使える金融機関も600社以上となっているので、多くの方が利用しており、キャッシュレス社会・デジタル社会へのタッチポイントとしてPayPayのチャージが現金でできたりと利便性が高いATMといえます。
また、人財力にも提供があり、”「データサイエンスプログラム」や「市民開発アプリ研修」”に多くの社員が参加し、データ活用などの業務に成果が出ており、”現状の人財との「量」「質」のギャップを精査し、事業別、役割・機能別の両面から、現状のスキル保有者との当該ギャップを確認し、ITとグローバル人財の採用・育成を当社の重要施策として位置づけています。IT人財の育成は、全社員へのIT /DX研修の提供、内製プロジェクト等への関与により必要なスキルの習得を促進し”、グローバル人材の際よ・育成にも取り組んでおり、手数料無料なサービスだけでなく、ATMでできる新たなサービスの模索などイノベーション力を高めているといえます。
3. セブン&アイグループとの連携
セブン銀行は、セブン&アイグループと密接な関係を築いており、nanacoポイントとの相互交換やイトーヨーカドー系の店舗各種サービスの利用など、グループの顧客基盤を活かしたサービスを提供しています。
4. 高い収益性
セブン銀行は、ATM手数料収入を中心に、高い収益性を誇っています。
これは、効率的な経営体制と、顧客基盤の強さによるものです。
課題
1. ATM事業への依存
セブン銀行の収益は、ATM手数料収入に大きく依存しています。(経常利益の5割ほどを構成しています。)
そのため、他の収益源を育成することが重要課題となっています。
2. デジタル化への対応
近年、金融業界ではデジタル化が急速に進んでいます。
セブン銀行もフィンテック企業との連携などデジタル技術を活用した新たなサービスの開発に積極的に取り組む必要があります。
カード不要のスマホ取引など、デジタル技術を活かしたサービスやマイナンバーカードの健康保険利用申し込みなどを提供している。
3. 海外展開
セブン銀行は、海外展開にも力を入れています。
現時点では海外での収益は限定的で、今後、海外市場での競争力を強化していく必要があります。
セブン銀行の株価指標(PBR,PER,ROE,ROA,配当など)
2024年12月4日
- 株価:329.3円
- PER:19.96倍
- PBR:1.39倍
- 時価総額:約3931億円
- 発行株数:約1.17億株
- ROA:2.11%
- ROE:12.27%
- 売上高(前期比):約1978億円(27.6%)
- 経常利益(前期比):約305億円(5.5%)
- 配当利回り:3.34% 配当性向:40.3%(24/3)DOE:4.94%
セブン銀行の株価5年間チャートです。
- 引用元:SBI証券https://site1.sbisec.co.jp/ETGat
同業界と比べるとPER、PBR、ROE、ROAは比較的割安で、来期の業績予想は売上高(前期比):約2150億円(8.6%)経常利益(前期比):約280億円(‐8.2%)となっています。
人流回帰や資金需要の回復によりATM総利用件数が増加、2023年7月1日付で株式会社セブン・カードサービスを連結子会社化した影響などにより増収となり、設備費など費用増ですが、経常利益も増益となっています。
来期予想は、増収予想ですが、設備費増があると思われ、減益の予想をしています。
PBR,PER,ROA,ROEについては↓
信用取引残の指標は、貸借倍率:1.01倍と回転日数:14.0日と若干ですが、株価上昇する可能性を予想する投資家が多く、標準的な回転日数から長期的に上昇する可能性があると分析できますが、業績がキーポイントといえます。
セブン銀行のNISA銘柄としてのメリットとデメリット
NISA銘柄のメリットは、ATM事業も成功が挙げられており、配当利回りの良さと株価が安い事もメリットと思われ、不祥事やATMに対するトラブルがない限りは、短期的に収益を上げ、増配などの株主還元に期待ができると思います。
デメリットは他銀行の規模の大きさによる競争激化でのリスクもありますが、ATM事業の停滞は大きいリスクといえ、銀行界では新しい企業といえ、信頼性、銀行界での時価総額の低さから株価が安いと思われ、成長性がほかの銀行より低いと思われます。
セブン&アイとの協力したグローバル事業拡大が、これからの成長につながると考え、セブンイレブンの海外店舗拡大でATM設置数のさらなる増加と海外取引の利便性を高めるためにデジタル分野の向上も必要と考えます。
ほかの銀行の簡単な紹介は↓
株価購入は、この記事を参考にしていただいてもよいですが、最終的には、個人の判断になります。
動向を探りながらの購入や1株ずつ購入のドルコスト平均法のような、株価変動リスク低減での方法をおすすめします。
詳しくは下の記事で↓
この記事はbradの質問を参考に作成しました。
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