住友商事、鋼管や資源を強みにバランスよい収益の企業の今後は?

この記事は,私が勉強のために調べた事や今までの知識をアウトプットした内容です。

投資を始めたい方や少額投資を考えてる方などに適した内容で書いているつもりです。

上級者やもっと詳しく知りたい方は、この記事以外も参考にしてください。

住友商事(8053)は、グローバルネットワークと情報力で多角的な事業を展開し、持続可能な社会の実現に貢献する総合商社です

油井管など鋼管の強固なネットワークが強みで、メディアのJCOMはケーブルテレビの最大手であり、アグリ事業やそのほかの事業もバランスよい事から安定収益からの配当株であり、成長性も高い銘柄です。

しかし、総合商社6位となっており、1位の三菱商事とは大きい差があります。

外国投資家株所有率も3割ほどなので、社会情勢悪化やマイナスイメージが株価下落が大きい可能性を秘めた銘柄となっており、原材料費高騰もリスクといえます。

リスクはあるものの、安定収益と配当株なので,株価は段々と上昇するものだと個人的には考えます。

会社概要

1. 企業情報

  • 会社名: 住友商事株式会社
  • 設立: 1919年12月24日
  • 代表取締役社長: 上野 真吾
  • 本社: 東京都千代田区大手町二丁目3番2号大手町プレイス イーストタワー
  • 従業員数: 5196人 (連結ベース79513人)
  • 事業内容:
    • 金属

各産業向け鉄鋼製品のサプライチェーンの構築と運営し、DXの活用により機能や価値の向上を図っています。

鋼材、鋼管に関する知見・提案力・強固なネットワークが強みで,世界最大級の油井管流通事業とエネルギーメジャーの戦略パートナーシップを築き,鉄道用資機材の特色あるセグメントでトップシェアを誇っています。

  • 輸送機・建機

リースファイナンス(業界トップクラス)を強みとし,自動車・建設機械・船舶事業と航空宇宙関連事業の製造・販売•アフターマーケット•金融•サービス等をグローバルにカバーしており、人材育成に力を入れています。

  • インフラ

安定した事業運営の仕組みを形づくるストラクチャリング能力,豊富なEPC(設計:Engineering ,調達:Procurement 、建設:Construction の頭文字をとった総称)実績に裏打ちされたプロジェクトマネジメント能力、社内外パートナーとの連携を通じたバリューチェーン構築力を強みとし,地域社会の課題解決、再生エネルギー事業拡大,カーボンニュートラルな活動などに取り組んでいます。

  • メディア・デジタル

ケーブルテレビ市場一位のJCON、モバイル事業に強いティーガイアなどを有し,DX人材とノウハウをグループ全体で活用し、事業価値と向上に努めています。

  • 生活・不動産

スーパーマーケット「サミット」や調剤併設型ドラッグストア「トモズ」を運営を通じて小売事業やヘルスケア事業のノウハウを活かして、アジア圏での事業拡大や不動産•食品流通に力を入れています。

2024年5月3日に岸田首相のブラジル訪問の際に覚書を発表し、ブラジルと畜産業にて新たなグローバル展開をすることがわかり,これによりスーパーマーケット「サミット」などに今後、良い影響をもたらされると思われます。

  • 資源・化学品

電子機器受託製造事業(EMS:Environmental Management Systems(環境システム))、農業資材事業、アルミ製練事業などでの競争優位性を持ち、資源やエネルギー上流における操業と事業経営の経験やノウハウを活かしてグリーンケミカル、アルミチェーン、非鉄金属チェーン、農業関連などの事業に取り組んでいます。

アグリ事業において川上から川下までの一貫したバリューチェーンを強みに持ち、サステナブルな食料生産システム構築に力をいれています。

  • エネルギーイノベーション•イニシアチブ(EII)

カーボンニュートラル活動として脱炭素、循環型エネルギーシステム構築、次世代エネルギー事業に取り組んでおり,海外組織も立ち上げ,グローバル体制を整えて、グループにとって将来の収益基盤構築に取り組んでいます。

企業理念

  • 「明日を、より豊かに。」を合言葉に、グローバルな視点で社会に貢献する総合商社を目指します。

強みと課題

強み

  • 総合商社としての強み:
    • 幅広い事業展開:多角的な事業を展開し、資源・化学品が5割近く、金属が2割近く、輸送機•建機は1割近く、生活•不動産とメディア・デジタルが1〜2割近く.インフラが1割以下となっており、幅広い経営となっています。
    • グローバルネットワーク: 世界78カ国約886のグループ会社拠点を持ち、各部門でのグローバル活動は盛んで、エチオピアの通信事業を中心としたアフリカでの事業展開,アジア圏の工業団地ビジネス、マダガスカル共和国でのニッケル事業などに取り組んでいます。
    • 情報力と人材力: 長年の経験と実績に基づいた豊富な情報力と、グローバルに活躍できる人材を擁しています。
    • 財務力: 安定した財務基盤を持ち、積極的な投資活動が可能となっています。
    • リスク管理能力: 複雑で変化の激しい事業環境の中で、リスクを的確に把握し、管理する能力に優れています。
  • サステナビリティ経営への積極的な取り組み:
    • SDGsの達成に向けた取り組み: 社会課題の解決と持続可能な社会の実現に向けて、積極的に取り組んでいます。
    • ESG経営: 環境、社会、ガバナンスの観点から経営活動を評価し、持続的な成長を目指しています。

課題

  • デジタル化への対応:
    • デジタル技術の進展に伴い、事業環境が大きく変化しており、迅速な対応が求められています。
    • 新規事業への参入: デジタル技術を活用した新たな事業への参入が課題です。
    • データ活用: 蓄積されたデータを活用した効率的な経営と新たな価値創造が求められています。

メディア•デジタル部門を中心に各部門のDX活動が進んでおり,連携を図り対応しているようです。

  • 人材育成:
    • グローバルに活躍できる人材の育成: 多様な文化や価値観を持つ人材を育成し、グローバルな事業展開を支える人材が必要です。
    • デジタル人材の育成: デジタル技術を活用した新たな事業を展開できる人材が必要です。
    • 次世代リーダーの育成: 将来の経営を担うリーダーを育成することが重要です。

グループ内での人材育成は積極的に行われ,「事業は人なり」が、住友の事業精神の1つとなっており、各部門でも人材育成に力を入れていると思われ,「個」と「組織」が共に成長する関係の構築が、Enriching lives and worldの実現となる事を目標に取り組んでいます。

  • 競争激化への対応:
    • 世界的な競争が激化しており、差別化された競争力が必要です。
    • 新規市場への参入: 新たな市場への参入と事業拡大が必要です。
    • M&A: 戦略的なM&Aを通じた事業拡大が求められています。

EII部門を中心に新たな収益基盤の構築や各部門のグローバル活動、強みの航空事業のさらなる強化(空飛ぶ車や大型ドローンなどの抵抗度空域事業)、大型蓄電池事業など新規事業にも力を入れてます。

  • 地政学的リスクへの対応:
    • 世界情勢の不安定化により、地政学的リスクが高まっています。
    • 供給網の多元化: 供給網の多元化によるリスク分散が重要です。
    • 政治情勢への対応: 変化する政治情勢に迅速に対応する必要があります。

契約条件の見直し、リスクマネジメント強化,サスティナビリティ推進することにより社会的構造変化にも対応できるグループ作りに取り組んでいます。

注記:

上記はあくまでも一般的な情報であり、個々の状況や見解によって異なる場合があります。

情報収集

住友商事に関する情報は、以下の情報源から収集することができます。

ROE12〜15%を維持し,収益基盤の確立を目標とし,DOEを3.5〜4.5%の範囲内で株主還元していく方針のようで、223年期は増配予想(年間配当金115円→125円)となっています。

株価指標

2024年8月10日

  • 株価:3172円(8053) 
  • PER:7.24倍
  • PBR:0.87倍
  • 時価総額:約3.87兆円
  • 発行株数:約12億株
  • ROA:9.39%
  • ROE:3.66%
  • 売上高(前期比):約6.91兆円(1.4%)来期予想:約6.90兆円
  • 経常利益(前期比):約5276億円(‐27.0%)来期予想:約6321億円
  • 配当利回り:4.1% 配当性向:39.6%(24/3)DOE:3.71%

5年間チャートです。

同業界では、PER,PBR,ROA,ROEともに高いといえます、DOEは、標準といえます。

PBR,PERについては↓

DOEは↓

貸借倍率:17.32倍 回転日数:11.0日となっており、株価上昇を予想する投資家が多く,少し値動きは動くと思われます。

金属、メディア・デジタル、生活・不動産が下がっており、資源・化学品は大きく下がってます。

22年期と業績の差が少なく、来期予想業績も同じようなので、それほど心配する必要はないかもしれません。

住友商事は、卸売業業界 売上高ランキング:6位となっており、一位は三菱商事となっており、売上高と営業利益は2倍ほどの差があり、5位の丸紅と売上高に差がありますが、営業利益はそれほど差がないです。

引用元:バフェットコード


NISA銘柄のメリットは、油井管などの鋼管とメディアも強みといえます。

増配と自己株式取得で株主還元しており、成長性も高い事から株価上昇も期待できる長期配当成長株の銘柄といえます。

引用元:住友商事の株式情報

デメリットは、競争激化と原材料費高騰がリスクで、1位の三菱商事の総合力の強さは油断できません。

株主比率では、外国投資家が32%の保有率を占めている事から業績悪化や社会行政悪化などによる株価下降が激しくある可能性も考えられます。

まとめると成長力が高く、配当株としても期待できるが、マイナスイメージのニュースや社会情勢悪化による株価低下は激しくなる可能性を秘めた銘柄といえます。

これらのリスクを踏まえて購入を検討してみても良いかもしれません。

また、個人の判断になりますが、動向を探りながらの購入や1株ずつ購入のドルコスト平均法のような、株価変動リスク低減での方法をおすすめします。

詳しくは下の記事で↓

ほかの株式分割した銘柄↓

この記事はbradの質問を参考に作成しました。

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引用元:住友商事