スズキ自動車(7269)は、日本の静岡県浜松市に本社を置く、世界大手の輸送機器及び機械工業メーカーです。
1909年に大工から身を起こした鈴木道雄により、織機メーカー「鈴木式織機製作所」として創業されました。1950年代初頭の自転車補助エンジンブームを機にオートバイ開発に乗り出した1952年から本格的な参入が始まり、1954年に鈴木自動車工業株式会社と社名変更しました。
ダイハツの不祥事によりスズキの軽自動車に注目が行く中、NISAの拡充を踏まえて2024年3月31日付で、1株を4株に分割する事が、発表されてます。
ホンダも2023年9月末ごろに株式分割しており、投資家層の拡大を図っているものと思われます。
スズキの株式分割により単位株購入額が、60万円ほどから15万円ほどに下がる事からNISA成長枠にとりいれてもよい銘柄とも言えます。
2024年3月期の年間配当も増配となる可能性も出てきました。
引用元:日本経済新聞
四輪車は軽自動車や小型車などを主力としており、2022年度世界累計販売台数は300万台を超え、世界第17位となり、軽自動車販売ランキングは国内1位となってます。
また、二輪車やマリン製品、電動車いすなども製造しており、世界中で幅広い事業を展開しています。
この記事は,私が勉強のために調べた事や今までの知識をアウトプットし、投資初心者などに読んでもらって知識を深めていただきたいと思ってます。
上級者やもっと詳しく調べたい方は,この記事とほかのWEBも読んでいただくことをおすすめします。
スズキの特徴
スズキ自動車の特徴は、以下のとおりです。
- 軽自動車の強さ
- グローバル展開
- 多角的な事業展開
軽自動車は、日本の道路事情や税制などの環境に適した小型車で、日本の自動車市場において大きなシェアを占めています。
特にD-CVT(デュアルクラッチ式CVT)とは、スズキが独自に開発したCVT(無段変速機)で、デュアルクラッチを採用しています。
従来のCVTでは、変速時にエンジン回転数と車速にギャップが生じるという課題がありましたが、D-CVTではデュアルクラッチによってエンジン回転数と車速を常に最適な状態に保つことで、変速時のショックを低減し、スムーズな走行を実現しています。
可変タイミングの良さもスズキの強みといえます。
最近では、ハイブリット機能や安全機能にも力を入れています
特に前進・後退時の低速時ブレーキサポートのような衝撃被害低減サポートや車間距離のサポート機能など他社に負けない安全装置が開発されてます。
スズキ自動車は、軽自動車の開発・製造において長年の経験とノウハウを蓄積しており、軽自動車市場において圧倒的な強さを誇っています。
また、スズキ自動車は世界130以上の国と地域で事業を展開しており、グローバルに成長しています。
中国やインドなどの新興国で高いシェアを獲得しており、インドの自動車市場販売台数トップとなっています。
「ワゴンR」、「スイフト」、「アルト」などはインド仕様車もあり、人気車となっています。
特にスイフトは、エンジンルームがコンパクトで、ターボのような加速があり、車内もコンパクトカーとしては広いといった印象です。
これは、海外進出のおおきな躍進といっていいでしょう。
さらに、スズキ自動車は、二輪車やマリン製品、電動車いすなど、幅広い事業を展開しています。自動車事業だけでなく、他の事業分野でも成長を続けています。
二輪車では、HAYABUSAやGSXシリーズが人気で、軽自動車のようなD-CVTや可変タイミングが使用されており、スムーズな走行を強みとしてます。
マリン製品は、腐食が少なくスムーズな走行や電動車いすは、スムーズな走行や安全機能など顧客のニーズに沿った商品となってます。
また、コロナ渦では、三密を避けるスポーツとしてマリンスポーツの需要が高まり、ここでもスズキの海外需要(特に東南アジア)が高まり、成長しています。
競合他社に対し、軽自動車やマリン製品は、グローバル展開で対抗していくものと考えます。
特にD-CVTなどの技術を生かした軽自動車は、ダイハツの不祥事から今後、さらに国内シェアが伸びると考えます。
スズキ自動車は、今後も軽自動車の強さを維持しながら、グローバル展開をさらに加速させ、多角的な事業展開を推進していくことで、さらなる成長を目指しています。
また、世界140か国との豊富な通信実績IoT事業のソラコムとの協業について検討している事から自動運転技術の向上も期待できるといえます。
スズキの課題
スズキの課題は、以下のとおりです。
- 電動化への対応
スズキは、軽自動車の分野で世界トップクラスのシェアを獲得しており、軽自動車の電動化を推進しています。
しかし、軽自動車の電動化は、コストや重量の増加などの課題があり、スズキはこれらの課題を解決するために、技術開発や生産体制の整備を進めています。
この面では、競合他社に後れをとっているところもありますが、ハイブリット車は、コストパフォーマンスの良い商品といえますが、やはり、良質はトヨタといえます。
- 海外市場の拡大
スズキは、インドや中国などの新興国市場で成長を続けていますが、欧米市場では、トヨタやホンダなどの他社に比べてシェアが低い状況です。
また、政治や社会情勢があまり安定しないインドや中国の今後の動向次第でリスクとなる場合もあります。
スズキは、欧米市場でのシェア拡大を図るために、商品ラインナップの拡充やマーケティングの強化を進めています。
- 人材の育成
スズキは、グローバル化や技術革新の進展などにより、新たな人材の育成が求められています。
スズキは、グローバルな視野を持った人材や技術革新に対応できる人材の育成に力を入れています。
具体的には、以下の取り組みを進めています。
- 海外での現地採用や海外研修の拡大
- 技術者や研究者の育成・確保のための取り組み
- 従業員のスキルアップやキャリアアップのための取り組み
スズキは、これらの課題を克服し、さらなる成長を遂げていくことを目指しています。
トヨタやホンダの競合の躍進も課題といえます。
トヨタとホンダの記事はこちら↓
マツダの記事↓
日産の記事↓
スバルの記事↓
スズキの株価指標(PBR、PER、ROE、ROA、配当など)
2024年8月5日
- 株価:1346.5円(分割後)(7269)
- PER:8.38倍
- PBR:1.04倍
- 時価総額:約3.7兆円
- 発行株数:約19億株
- ROA:5.37%
- ROE:11.72%
- 売上高(前期比):約5.37兆円(15.8%)来期予想:約5.6兆円
- 営業利益(前期比):約4655億円(32.8%)来期予想:約4800億円
- 配当利回り:2.67% 配当性向:22.0%(24/3)DOE:2.14%
- 1株の年間配当金122円(前期より22円増配)
5年間チャートです。
- 引用元:SBI証券https://site1.sbisec.co.jp/ETGat
同業界では、PER,PBR,ROA,ROEともに標準といえます。
今期は、コストアップに対して経営戦略や為替差益などもあり、自動車事業と二輪車事は増益なり、マリン事業は減益となりましたが、全体的に増収増益となっています。
来期予想は、販売台数増加を等によりさらなる増収増益を狙っているようです。
スズキのNISA銘柄のメリットとデメリット
NISA銘柄のメリットは、業績好調で、ダイハツの不祥事で、軽自動車分野がスズキに傾く可能性もあり、短中期成長株といえます。
2024年2月7日に2024年3月期に年間配当を10円増やし,110円とする事を発表、増配となる予定です。
分割も2024年3月末にあるので、配当がおそらくは,110円の1/4の20円台前後となりそうです。
引用元:日本経済新聞
CJPTの参画により成長性も期待できると思いますので、長期としてもよいかもです。
CJPTについては、こちらの記事で↓
デメリットは、CJPTの参画しているが、新開発の遅れは大きいリスクとなり、競争激化もリスクはあると思われ、今が好調のインド事業の停滞もリスクとして考えられます。
グローバル事業の成功は、トヨタも危険視するほどでしたが、この業績の継続と円高の影響は、価格変動リスクとして挙げられます。
株価も購入しやすく、10万円未満で単位株にはなりますが、このまま、株価上昇するとも限りませんので、個人の判断になりますが、動向を探りながらの購入や1株ずつ購入のドルコスト平均法のような、株価変動リスク低減での方法をおすすめします。
詳しくは下の記事で↓
ほかの株式分割した銘柄↓
この記事はbradの質問を参考に作成しました。
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