SUBARU(スバル) 「7人の侍」の一つ、独自性高い銘柄

SUBARU(7270)は、水平対向エンジンとAWDシステムで独自性を確立し、世界トップクラスの衝突安全性と高い走行性能を誇る自動車メーカーです。

ゴールドマン・サックス証券は2024年2月18日、日本の株式市場をけん引する7銘柄を「七人の侍」と名づけて発表し、その中にSUBARUも入ってます。

すでに株価は上がってますが、より強くなる可能性があり、注目したいです。

独自性のデザインと高級感を持ち,男のステータスと言える自動車が多い印象で,他者との差別化に優れていると思います。

競争激化などで低迷はある可能性は否定できないですが,独自性と成長力で生き残る可能性がある銘柄です。

この記事は,私が勉強のために調べた事や今までの知識をアウトプットした内容です。

投資を始めたい方や少額投資を考えてる方などに適した内容で書いているつもりです。

上級者やもっと詳しく知りたい方は、この記事以外も参考にしてください。

SUBARU(スバル) の会社概要

正式名称

株式会社SUBARU(英文表記:SUBARU CORPORATION)

本社所在地

東京都渋谷区恵比寿1-20-8 エビススバルビル

創立

1953年(昭和28年)7月15日(創業:1917年(大正6年5月))

従業員数

7,228人(連結会社 合計37,693人)(2024年3月31日現在)

自動車販売網(販売数の7割近くを米国となっており、国内は1割ほどとなっています。)

国内:440店舗、海外:約90か国・地域(米国マーケットシェア:4% グローバルシェア:1%)

事業内容(売上比率は、97.7%が自動車となっており、2.2%は航空宇宙、その他は0.1%となっています。)

  • 自動車製造・販売(生産拠点は、群馬県とインティアナ州(米国))
    • OUTBACK
    • LEGACY
    • IMPREZAなど
  • 航空宇宙事業(生産拠点は、栃木県と愛知県)
    • 陸上自衛隊多用途ヘリコプター「UH-2」と民間バージョンの「SUBARU BELL 412EPX」
    • ボーイング社の旅客機生産に参画、「中央翼」を担当しています。
  • その他関連事業

代表取締役社長

中村 知美

主要株主

  • トヨタ自動車株式会社(約19.9%)

強みと課題

スバルの強み

  • 独創的な水平対向エンジンとシンメトリカAWDシステムをコア技術の起点とし、商品開発を行っています。
  • 優れた操縦安定性と安全性を掲げ、「アイサイト」の運転支援システムに強みを持って今う。
  • スバル独自のデザイン力を有し、「機能」、「スピリット」、「カタチ」の3つの意味を含めたデザインとなっていると言われており、スポーツ車をはじめ、SUVのデザイン性により固有のファンを獲得しているといえます。
  • 世界クラスの衝突安全性をもっており、「スバルグローバルプラットフォーム」という次世代プラットフォームを構築しています。
  • 環境性能への取り組みにも力を入れており、廃車時の回収効率を高め、良質な再生鋼財への循環環境に寄与し、樹脂部品を再生樹脂やバイオマス材料に切り替えるなど行っています。

日本のJNCAP、米国のIIHS欧州のEuro NCAPなど国内外の公的機関による安全性能試験・評価を受けており、最高ランクの評価を多数獲得しており、「安全性」、「走破性」、「機能性」といった商品価値を高めるサイクルを繰り返し、顧客にニーズに応え、信頼を深め、機能価値が情緒価値に昇華し、多くのファンを獲得していると思われます。

また、運転システム「アイサイト」やあらゆる路面でもスムーズな走行を強みし、「アイサイト×AI」によりさらなる強化となり、万が一の衝突事故に対しても効率的に衝突エネルギーを吸収する「スバルグローバルプラットフォーム」に高強度部材を活用し、シビアな衝突にも耐え得る構造のキャビンを組みわせる事で、全方位の衝突に対応する構造となっており、歩行者に対してもエアバッグを装着するなどあらゆるパターンのシミュレーションをAIなどを駆使し、ワーストケースを見つけて対応しています。

そして、SUVカテゴリーでは、トップクラスの燃費を誇っており、SUV事業に集中してサイズやパッケージの強化も行っており、主要株主ですが、競合他社のトヨタをはじめ、ホンダや日産、そして世界の自動車産業と差別化となると思われ、SUVに強みを持つ企業といえます。

モノづくりとして「変種変量短生産」、「自工程保証」、「技術技能の継承」の3つを柱とする考え方をもっており、それほど規模がなくても無駄なく短い時間で顧客に届ける事を軸の一つとし、市場環境の変化による対応の一つとして「ブリッジ生産」の手法をとっており、完成車生産工程までを様々な種類の車が同一のラインとなり、各工場の生産能力を余すことなく活用する事により変化に対応しやすい生産体制を構築しています。

電動化計画については、2030年時点での電動車販売比率をバッテリーEVのみで50%へ引き上げ、120万台の全世界販売台数に対して60万台のバッテリーEVを販売するという目標に大きく見直し、2028年末までに合計8車種のバッテリーEVを投入し、ラインアップも充実させます。

また、トヨタハイブリッドシステムを搭載した次世代e-BOXER車両およびバッテリーEVを国内および北米でも生産開始を予定してます。


スバルの課題

  • 生産能力の不足(自動車業界では、規模が小さいと言われています。)
  • 電動化への対応
  • 自動運転技術の開発
  • 新興市場での競争力強化

SUBARUの商品は高価で北米では、売れ行きが良くなる中,新興市場では伸び悩むところがあり、国内売上比率も1割程度と国内事業が、競合他社より少ないと思われるところがあり、課題となっていると思われますが、スバルらしい商品を提供する事で固有の顧客を獲得し、高性能な自動車を提供する事により差別化を図ると考えます。

そのほか、世界の自動車業界との競争激化が懸念され、国内7位、世界17位とリスクといえ、強固な販売網を持っているとはいえ、既存店舗の売上強化だけで、競合他社に対応できるかが、ポイントとなってくると思われ、独自の技術力だけでなく、人財力のさらなる強化も行う事で、自動車の変革期も乗り越え、顧客とのさらなる絆を深めていくと考えます。

引用元:バフェットコード ポジデン

また、SUBARUは、バッテリー型自動車(BEV)、カーボンニュートラル、新興勢力が取り巻く環境の中、生産体制における「柔軟性」が重要ととらえており、グローバルサステナビリティな活動とともにリスクマネジメントも構築し、「笑顔を作る社会」をめざし、コーポレートガバナンスの強化に向けた取り組み(取締役会・監査役会の12人中で、監査役2名と取締役1名が女性となっており、毎年、スキル項目の見直しを行い、専門性を強化する活動など)を行っており、株主還元にも力を入れていると思われます。

今後の展望

SUBARUは、中期経営ビジョン「STEP」に基づき、電動化、自動運転、コネクテッド技術などの先進技術開発を加速させ、持続的な成長を目指していくとしています。

SUBARU(スバル) の株価指標

2024年8月5日の株価指標

  • 株価:2574円(7270)
  • PER:5.3倍
  • PBR:0.75倍
  • 時価総額:約1.9兆円
  • 発行株数:約7.5億株
  • 売上高(前期比):約4.70兆円(24.6%)来期予想:約4.72兆円
  • 営業利益(前期比):約4681億円(75%)来期予想:約4000億円
  • ROA:8.79%
  • ROE:16.51%
  • 配当利回り:3.73% 配当性向:20.8(24/3)DOE:3.3%
  • 年間配当金23/3期より30円増配の一株106円となっており、来期は、営業利益減の予想から一株96円の減配となりそうです。

総還元性向30%~50%を目安に、業績、投資計画、経営環境を総合的に勘案し、安定的・継続的な配当と機動的な自己株式の取得を実施していく事がSUBARUの目標のようで、長期投資としても向いていると思われます。

今期は、諸費用増がありましたが、自動車事業と航空宇宙事業が良く、為替差益と販売数増加で増収増益となっており、来期の営業利益減は為替基準が、今期より低いためと思われます。

5年間チャートです。

SBI証券を引用

引用元:SBI証券  https://site1.sbisec.co.jp/ETGat SUBARU

PER,PBR,ROE,ROAともに同業界内では、割安といえます。

DOEは↓

信用取引残の貸借倍率:4.87倍、回転日数:10.1日と株価上昇すると予想する投資家が比較的多く、回転日数が少し長い事もあり、値動きは落ち着いているように見えますが、2024年1月からグングンと株価上昇し、30%近くの上昇をしています。

PBR,PERについては↓

そしてゴールドマンサックス証券会社より「七人の侍」の1つとして選ばれており、日経平均株価下落時に株価は下がるかもしれませんが、生き残ってさらなる成長が期待できる銘柄と私は思います。

SUBARU(スバル) のNISA銘柄としてのメリットとデメリット

メリット

好業績で、グローバル事業が良く、「七人の侍」にえらばれるほど優秀な銘柄といえ、米国においてのSUV事業において強みを持っており、米国のニーズに応える事を軸に取り組んでおり、さらなる成長性が期待できます。

配当利回りもよく、長期配当株であり、成長株といえます。

おそらく、2024年度は増配しそうです。


デメリット

競争激化と世界売上ランキングや国内売上ランキングの低さからの業績停滞や新興国向けに商品を製造していない事からのグローバル事業停滞など、少し、リスクが高いと思われます。

「七人の侍」に選ばれたとはいえ、日経平均株価が下がり、SUBARUの株価は下がると思います。

また、株式所有者別状況において3割ほどが外国法人等となっており、業績低下や不祥事もありますが、ある程度の株価上昇による差益をねらっての利確もあるので、前触れもなく、株価が下がる可能性もあると思われ、日本の景気だけでなく、米州や欧州などの社会情勢にも探りを入れておく必要があると思われ、注意が必要といえます。

8月頃からの日経平均株価下落により株価が下がっており、値動きが激しい中、2400~2800円の間で株価は安定していると思われます。

新型フォレスターを米国事業に投入し、業績が上がり始めていると思わますが、2025年第1四半期業績としては、前期より少し減益となっている事からほぼ予想通りの業績予想となると考えており、このままいけば、株価は加工する可能性を示唆しますが、最近の米国による金利引き下げにより景気回復の兆しからSUBARUの業績も変わる可能性があると個人的には考えます。

必ず、上がるという保証はありませんが、要因としては考えられると思うので参考程度に思っていただけばよいと思います。

リスクや情勢からみると購入は、少し様子見と思いますが、最終的には個人の判断でお願いします。

トヨタとホンダの記事↓

日産の記事について↓

マツダの記事↓

いすゞの記事

スズキの記事↓

この記事はbradの質問を参考に作成しました,株の購入は、ほかのwebなども参考にし,慎重にお願いします、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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引用元:SUBARU 24/3決算短信

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