東京エレクトロン(8035)は、半導体製造装置のトップメーカーであり、世界中の半導体生産を支える日本のリーディングカンパニーです。
ゴールドマン・サックス証券は2024年2月18日、日本の株式市場をけん引する7銘柄を「七人の侍」と名づけて発表し、その中に東京エレクトロンが入ってます。
NISA銘柄として突出した成長力が魅力ですが、株価が高い事が、リスクといえます。
この記事は,私が勉強のために調べた事や今までの知識をアウトプットした内容です。
投資を始めたい方や少額投資を考えてる方などに適した内容で書いているつもりです。
上級者やもっと詳しく知りたい方は、この記事以外も参考にしてください。
東京エレクトロン株式会社 会社概要
設立
1963年6月14日
本社所在地
東京都調布市多摩川4-26-2
従業員数
2,021人(単独)
17,522人(連結)
事業内容
- 半導体製造装置
- フラットパネルディスプレイ製造装置
- その他
代表取締役社長
河合 利樹
東京エレクトロン株式会社の強みと課題
東京エレクトロンの強み
- 半導体製造装置におけるシェア
世界4位で、半導体製造装置売上高:2兆2,090億円となってます。
- 高い技術力と開発力
半導体の高性能化には、ミクロン〜ナノレベルの電子回路のパターンを形成する技術が必要で、世界唯一の網羅性を誇っています。
半導体の微細加工で必要な成膜、塗布、現像、エッチング、洗浄という4つのプロセスに製品を持つ世界唯一のメーカーであり、半導体の進化に必要なEUV露光用の塗布現像装置のシェアが100%といわれており、拡散炉、パッチ成膜、ガスケミカルエッチング、塗布・現像は市場シェア1位で、プラズマエッチング、メタル成膜、ウエハーブローバ、洗浄は2位となっており、世界装置出荷台数(累計)業界最大の約92000台(年間4000~6000台増加)の実績を誇っています。
特許保有件数:21,645件は、世界No.1 であり、5年間で1.5兆円以上の研究開発投資を計画を練っています。
- グローバルな事業展開(海外売上高比率89.9%)
20社、18か国60の拠点で、国内外開発拠点の連携の他、世界屈指のコンソーシアム、研究機関、アカデミアと協業を進めており、海外売上比率は、韓国(16%)、中国(23%)、台湾(19%)、北米(16%)、欧州(9%)、東南アジア・他(6%)で日本は11%となっています。
東京エレクトロンの半導体製造装置は、あらゆる装置に使われる半導体を作っている各半導体メーカーに製造装置を提供している事が強みといえ、2022年における世界市場シェアは、FPDプラズマエッチング装置で71%。FPDコータ/デベロッパで21%となっています。
引用元:NIHON POLYMER
東京エレクトロンの課題
- 半導体市場における競争激化
2022年世界売上ランキング4位、日本売上ランキング3位となってます。
世界売上ランキング一位アプライド・マテリアルズ、日本売上ランキング1位キャノン、2位信越化学工業です。
引用元:マイナビニュース バフェットコード
- 技術革新の速度
世界中の半導体メーカーが技術革新を競い合っており、生き残るために常に努力する必要があります。
研究開発拠点14ヶ所(国内7と海外7)と2025年3月から5年間で1.5兆円の成長投資を行う予定で、人的資本が豊富で、”半導体製造装置業界においてグローバルNo. 1の 特許保有件数と知的財産マネジメントの展開”を活かすだけでなく、環境性能にも優れた製品開発など創出と実用していくと思われます。
今後の展望
- 東京エレクトロンは、「中期経営計画 VISION 2025」に基づき、半導体製造装置事業の成長を加速するとともに、次世代半導体製造装置やAIなどの新規事業分野にも積極的に投資していくとしています。
東京エレクトロン株式会社の株価指標(PBR、PER、ROE、ROA、配当など)
2024年11月13日の株価指標
- 株価:22805円(8035)
- PER:19.98倍
- PBR:5.9倍
- 時価総額:約10兆円
- 発行株数:約4.7億株
- 売上高(前期比):約1.83円(‐17.1%)来期予想:約2.20兆円
- 営業利益(前期比):約4562億円(‐26.1%)来期予想:約5820億円
- ROA:15.27%
- ROE:21.83%
- 配当利回り:2.5% 配当性向:50.1% DOE:約10.4%
過去5年間チャート
引用元:SBI証券 https://site1.sbisec.co.jp/ETGat
PER,PBR,ROA,ROEはどう業界でも割高ですが、これからの成長を考えると割高と言い切れません。
前期より経費増(2%)・国内と海外の売上高減収があり、業績が落ちており、今期は減配(1株393円)となっています。
来期予想は、脱炭素化やデータ移行など半導体需要が高まる予想し、増収増益を見通しており、来期は増配予想(1株481円)です。
信用取引残の貸借倍率:22.58倍、回転日数:15.8日と株価上昇すると予想する投資家が比較的多く、値動きは落ち着いている印象ですが、2020年からグングンと株価上昇しており、2025年度第1四半期と第2四半期の営業利益は回復傾向で、前期の業績を取り戻すと思われます。
PBR,PERについては↓
DOEは↓
東京エレクトロン株式会社のNISA銘柄のメリットとデメリット
NISA銘柄としてのメリットは、業績は少し落ちていますが、半導体メーカーに装置を提供し、開発投資に巨額な資金を投じている事からまだまだ成長していく企業といえます。
配当株というより株価上昇を狙って購入する銘柄といえます。
デメリットは、競争激化もありますが、株価がかなり高い事、そして過去から見て変動が激しいところと考えられ、株価が高いからなのか、今年に入り、1万円以上の株価下降をしていると思われ、購入タイミングがとても難しい銘柄と思われます。
単位株を購入すると一年間のNISA購入限度額を超えてしまうので、注意する必要があります。
個人的には、東京エレクトロンの銘柄は、開発投資に多額な資金を投入しており、中国、韓国、台湾は、生産性の高い半導体メーカーが多く、それらの国の売上高比率が高い事から、まだまだ成長し、株価も上昇していくと考えます。
株を購入に多額の資金がいる事も注意し、株価が高いので値動きも大きいといえます。
購入時期は、少し後と思いますが、個人の判断でお願いします。
この記事はbradの質問を参考に作成しました,株の購入は、ほかのwebなども参考にし,慎重にお願いします、最後まで読んでいただきありがとうございます。
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