ニッスイ(1332)は、1911年創業の水産事業を基盤に、食品事業、ファインケミカル事業などを展開する、食の安全・安心と豊かな食生活の実現を目指すグローバル企業グループです。
株主優待が500株からしかでませんが、なかなか魅力的で、配当利回りもわるくなく、これから株主還元に力を入れていくようでNISA銘柄として長期保有におすすめですが、競争激化と原材料高騰による業績低下などのリスクだと思います。
この記事は,私が勉強のために調べた事や今までの知識をアウトプットした内容です。
投資を始めたい方や少額投資を考えてる方などに適した内容で書いているつもりです。
上級者やもっと詳しく知りたい方は、この記事以外も参考にしてください。
ニッスイの会社概要
設立:1911年に「日本水産株式会社」として設立、1943年に株式会社ニッスイと改名しました。
従業員数: 1504名(個別) 10104名(連結)
代表取締役社長: 浜田晋吾
本社所在地: 東京都港区西新橋1-3-1 西新橋スクエア
事業内容:
- 水産事業
漁業・養殖から加工、販売まで、水産物のグローバルサプライチェーンを構築、養殖事業は、選抜育種による高品質なサーモンやブリの生産に強みとしており、養殖を将来の成長戦略と位置付けて、事業基盤を強化しています。
- 食品事業
、家庭用・業務用冷凍食品、缶詰・びん詰、フィッシュソーセージ・練り製品などを製造・販売を手掛けており、家庭用冷凍おにぎりと家庭用ちくわの市場では国内No1のシェアを誇ります。
全米では、家庭用水産調理冷凍食品は全米シェア1位となっています。
- ファインケミカル事業
EPAの研究を軸に水産資源由来の化成品の安定供給と高度化に向けて独自の技術を磨いており、世界の医薬品市場にEPAを送り出す体制を整えています。
- 海洋関連・エンジニアリング事業
海洋関連技術と人財を活かして、船舶の建造・修繕や、海洋・深海調査船や探査機などの運行・管理業務を受託し、地球環境問題の解明や地震津波研究・資源探査技術の向上などに貢献しています。
コーポレートスローガン:
- 食で世界に貢献
ビジョン:
- グローバルに展開する食のリーディングカンパニー
水産事業、食品事業、ファインケミカル事業などを展開しています。
グループ企業数は国内外合わせて50社を超え、世界26カ国以上に拠点を展開しています。
ニッスイ株式会社は、「食で世界に貢献」というコーポレートスローガンのもと、食の安全・安心と豊かな食生活の実現を目指しています。
ニッスイの強みと課題
強み
- 長年の経験と実績に基づく高い技術力:
ニッスイは、1911年創業以来、水産事業を中心に長年にわたって培ってきた技術力と経験を有しています。特に、冷凍技術や加工技術においては高い評価を得ており、世界レベルの技術力を有し、養殖ブリの国内シェア約9%と人工種苗比率100%(日本初)であり、トラウトサーモンは、チリシェア率40%となっています。
- グローバルな展開:
ニッスイは、日本国内だけでなく、世界各国に拠点を展開しており、グローバルな事業ネットワークを構築しています。海外市場における豊富な経験とノウハウを生かし、海外市場の成長を取り込んでおり、水産フライの家庭用水産調理冷凍食品シェアNo1を北米で、家庭用チルト白身魚フライシェアNo1をフランス、家庭用冷凍白身魚フライシェアNo1をニュージーランドで獲得し、家庭用・業務用水産フライ(白身魚フライ・エビフライ)で世界シェアNo1を誇っています。
海外売上高比率:38.9%となっており、独自の強みを活かして事業を展開している会社が互いに連携するグローバルグループとなっており、協働することで、付加価値の高い商品の提供を実現します
- 多角的な事業展開:
ニッスイは、水産事業以外にも、食品事業やファインケミカル事業などを展開しており、収益源を多角化し、景気変動や市場環境の変化に左右されにくい経営基盤を築くと思われ、現在は、水産業と食品業が多くを占めますが、食へのこだわりをテーマにファインケミカル事業や物流事業なども強化すると思われます。
- 高いブランド力:
ニッスイは、「日水」ブランドとして、高いブランド力と信頼性を確立し、長年にわたって高品質な商品を提供してきた実績によるものです。
課題
- 競争激化:
水産業界は、国内外で競争が激化しており、価格競争やシェア争いが起こっています。ニッスイは、競争優位性を維持するために、差別化戦略やコスト削減努力を続ける必要があります。
売上高は、ニッスイは国内業界2位で、1位はマルハニチロとなっており、水産業世界時価総額では ニッスイ6位でマルハニチロは10位となっており、競争は激化しているものと思われます。
引用元:バフェットコード Reinforz Insight
マルハニチロの記事↓
- 資源価格の変動:
水産資源は、資源価格の変動の影響を受けやすいという課題があります。ニッスイは、資源価格の変動リスクを軽減するために、安定供給体制の構築や調達戦略の見直しを進める必要があります。
- 高齢化による人材不足:
ニッスイは、従業員の高齢化による人材不足が課題となっています。ニッスイは、人材確保や育成に積極的に取り組む必要があります。
- 食の安全・安心へのニーズの高まり:
近年、食の安全・安心へのニーズが高まっています。ニッスイは、安全・安心な商品を提供するために、品質管理体制の強化を進める必要があります。
ニッスイは、これらの強みと課題を克服し、今後も食の安全・安心と豊かな食生活の実現に向けて、グローバルに事業を展開していくことが期待され、ガバランスの強化やリスクマネジメントの向上を図るため、取締役会の強化や強みのバリューチェーン強化に努めています。
ニッスイの株価指標(PBR,PER,ROE,ROA,配当など)
2024年9月21日
- 株価:920円(1332)
- PER:11.92倍
- PBR:1.15倍
- 時価総額:約2874億円
- 発行株数:約3.1億株
- ROA:3.93%
- ROE:9.57%
- 売上高(前期比):約8313億円(8.2%) 来期予想:約8750億円
- 営業利益(前期比):約296億円(21.1%)来期予想:約325億円
- 配当利回り:2.61% 配当性向:31.3%(24/3)DOE:2.99%
- 前期より6円増配の年間配当金一株24円となり、来期も同額の予定。
- 株主優待あり:くわしくはこちら
5年間チャートです。
引用元:SBI証券https://site1.sbisec.co.jp/ETGat
同業界と比べてPER,PBR,ROA,ROEともに標準といえ、DOEが2.99%で同業界では標準といえます。
PBR,PERについては↓
DOEは↓
今期は、日水製薬株式会社の売却益が前期に計上されており、ファイン事業は減収減益、物流事業も人件費増などで減収減益、水産事業は、去年より需要が高いため、価格が前年より低いことから増収減益、食品事業やその他が増収増益となり、全体的に増収増益となり、来期予想も食品事業の減益があるものの好業績となっています。
貸借倍率は2.73倍で回転日数は24日となっており、株価上昇を予想する投資家も比較的多く、値動きの幅は少しありそうで、
ニッスイのNISA銘柄としてのメリットとデメリット
NISA銘柄としてのメリットは株主優待が500株からですが魅力的で、配当利回りも悪くなく、グローバル事業もよく、安定収益も望めるので長期投資に向いてそうです。
比較的、少額で単位株が買えるのは大きいかと思います。
デメリットは、マルハニチロとの競争激化による収益低下と原材料の高騰と円高によるグローバル事業の差益収益の低下などがあげられます。
ROEは10%以上、配当性向30%以上を2024年までに目指しており、株主還元を高めている傾向にあるのは、投資家にとって良い事だ他思います。
長期保有に向いているとは言え,ご自身で損切りラインを決めておいた方が良いでしょう。
株価購入を考えてる方は、個人の判断でお願いしますが、今年は動向を探りつつ、購入の機会を伺うか、ドルコスト平均法の購入方法で少しずつの購入が良いと思います。
詳しくは下の記事で↓
この記事はbradの質問を参考に作成しました。
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