ニチレイ(2523)は、冷凍食品事業を基盤に、低温物流、水産・畜産、バイオサイエンス、不動産事業などを展開し、食の安全・安心と豊かな食生活、健康社会の実現を目指すグローバル総合食料企業です
冷凍食品で有名なニチレイ、「本格炒め炒飯」は人気商品で、みんなランキングで冷凍チャーハン部門1位となっています。
食品だけでなく、他部門でも好業績を上げており、株主還元に力を入れている事からNISA銘柄に良いと思いますが、競合他社がかなりの大手であり、競争激化がかなりのリスクといえます。
この記事は,私が勉強のために調べた事や今までの知識をアウトプットした内容です。
投資を始めたい方や少額投資を考えてる方などに適した内容で書いているつもりです。
上級者やもっと詳しく知りたい方は、この記事以外も参考にしてください。
ニチレイの会社概要
設立: 1950年6月12日
資本金: 100億円(2023年3月末時点)
従業員数(連結含む): 約15,766名(2023年3月31日現在)(連結)
代表取締役社長: 大櫛顕也
本社所在地: 東京都中央区築地六丁目19番20号ニチレイ東銀座ビル
事業内容:
- 加工食品事業
22年連続売上NO1を誇る「本格炒め炒飯」をはじめ、冷凍食品国内トップクラスです。
- 低温物流事業
226万トン=ニチレイロジグループが国内外で保有する冷蔵倉庫の保管能力の総計。
- 水産・畜産事業
30カ国以上から鮮度や品質の高い畜産品(牛、豚、鶏等)や水産品(えび、魚卵、貝類、たこ等を調達。
- バイオサイエンス事業
インフルエンザ診断キットなどの迅速診断薬次号や各種がんの診断薬に代表される分子診断薬事業など手掛けています。
- 不動産事業
東京や大阪でオフィスビルの開発・運営、幹線道路沿いの住宅展示場や商業施設の開発・誘致、戸建分譲の開発・販売などを行っており、太陽光発電事業やオフィスビルのBCP(事業継続計画)対策、省エネルギー化など環境負荷の低減を目指した取り組みを行っている事業です。
ニチレイ株式会社は、「食文化の創造」というコーポレートスローガンのもと、食の安全・安心と豊かな食生活の実現、健康社会への貢献を目指しています。
以下、ニチレイに関する追加情報です。
- ニチレイは、世界初の冷凍マグロ船を導入するなど、冷凍技術の開発に貢献してきました。
- ニチレイは、加工食品事業以外にも、低温物流事業、水産・畜産事業、バイオサイエンス事業、不動産事業で高い技術力を持っています。
- ニチレイは、今後も食の安全・安心と豊かな食生活の実現、健康社会への貢献に向けて、グローバルに事業を展開していきます。
ニチレイの強みと課題
ニチレイの強みと課題
強み
- 長年の経験と実績に基づく高い技術力:
ニチレイは、1950年創業以来、冷凍食品事業(2022年売上高国内ランキング1位)を中心に長年にわたって培ってきた技術力と経験を有しています。特に、冷凍技術や加工技術においては高い評価を得ており、世界トップレベルの技術力を持っています。
- グローバルな展開:
ニチレイは、日本国内だけでなく、世界各国に拠点を展開しており、グローバルな事業ネットワークを構築しています。海外市場における豊富な経験とノウハウを生かし、海外市場の成長を取り込んでいます。
グループ企業数は国内外合わせて100社を超え、世界40カ国以上に拠点を展開しています。
2022年海外売上高比率は20%となっており、2030年までにM&Aとアライアンスにより規模とエリアを拡大し、30%を目指す目標を立てている。
- 多角的な事業展開:
ニチレイは、冷凍食品事業以外にも、低温物流事業、水産・畜産事業、バイオサイエンス事業、不動産事業などを展開しており、収益源を多角化しています。これにより、景気変動や市場環境の変化に左右されにくい経営基盤を築いています。
売上高比率は、低温物流:36% 畜産:14% 水産:10% 加工食品:38% 不動産業1% その他:1%となっています。
- 高いブランド力:
ニチレイは、「ニチレイ」ブランドとして、高いブランド力と信頼性を確立しています。これは、長年にわたって高品質な商品を提供してきた実績によるものです。
格付けランクもA~A+となっており、企業信用度が高いと思われます。
課題
- 競争激化:
冷凍食品市場は、国内外で競争が激化しており、価格競争やシェア争いが起こっています。ニチレイは、競争優位性を維持するために、差別化戦略やコスト削減努力を続ける必要があります。
加工食品売上高国内ランキングは7位、1位は味の素、2位は山崎パンとなっており、競争は激化していると思われます。
引用元:バフェットコード(加工食品売上高ランキング)
- 高齢化による人材不足:
ニチレイは、従業員の高齢化による人材不足が課題となっています。ニチレイは、人材確保や育成に積極的に取り組む必要があります。
従業員重視の職場づくりとダイバーシティならびに健康マネジメントの推進を基本方針とし、女性の活躍支援、外国人雇用、ライフステージや年齢に応じた多様な働き方、障害などハンディキャップのある方の雇用や協働など、従業員一人ひとりの人権や働きがい・働き方などに関する取り組みを中心におこなっており、人材不足の課題に取り組んでいます。
- 食の安全・安心へのニーズの高まり:
近年、食の安全・安心へのニーズが高まっています。ニチレイは、安全・安心な商品を提供するために、品質管理体制の強化を進める必要があります。
品質保証部を設置し、商品の衛生管理や物流など業界基準・顧客ニーズに応えるニチレイ基準をもとに厳正な品質管理を行っている。
- 環境問題への対応:
ニチレイは、地球温暖化などの環境問題への対応が課題となっています。ニチレイは、環境負荷低減に向けた取り組みを進める必要があります。
2015年のCO2排出量を2030年までに約50%削減に努める事を目標にしており、太陽光発電システムやフロンへの対応に取り組んでいます。
22年連続で、ESG投資の代表的指数「FTSE4Good Index Series」の構成銘柄、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)のESG投資指数である「FTSE Blossom Japan Index」の構成銘柄(2017年度新設から8年連続)と「FTSE Blossom Japan Sector Relative Index」(2022年度新設から3年連続)にも選定され、SDGsに力を入れており、社会的責任に対してもしっかりとした対応をとっている評価といえます。
ニチレイは、これらの強みと課題を克服し、今後も食の安全・安心と豊かな食生活、健康社会の実現に向けて、グローバルに事業を展開していくことが期待されています。
ニチレイの株価指標
2024年8月15日
- 株価:3957円(2871)
- PER:19.44倍
- PBR:1.99倍
- 時価総額:約5286億円
- 発行株数:約1.3億株
- ROA:5.20%
- ROE:10.25%
- 売上高(前期比):約6800億円(2.7%) 来期予想:約6900億円
- 営業利益(前期比):約369億円(12.1%)来期予想:約390億円
- 配当利回り:2.07% 配当性向:38.6%(24/3)DOE:3.95%
5年間チャートです。
引用元:SBI証券https://site1.sbisec.co.jp/ETGat
同業界と比べてPER,PBRは割高といえ、ROE,ROAは標準、DOEが3.069%で同業界では標準あるいは高いと思われます。
連結自己資本配当率(DOE)3.0%を基準として安定的な配当の継続を重視しており、株主還元に努めています。
PBR,PERについては↓
DOEは↓
来期予想業績も良く、業務関連が海外も含めて順調ですが、貸借倍率は2.1倍で回転日数は4.3日となっており、株価が上がると予想する投資家が多く、回転日数がある程度長いので、緩やかな上昇を予想している投資家が多い可能性があると思われます。
今期は,コスト上昇に対して価格改定や収益改善の施策もあり、不動産事業や水産事業の減益がありましたが、全体的に増益となり、前期より22円増配の1株74円となります。
来期予想は、水産事業が減収増益、畜産事業が減収増益となり、今期より好業績の予想、来期年間配当金も一株82円となり、増配予定。
NISA銘柄としてのメリットは、好業績である事と主戦力の冷凍食品に独自性と顧客のニーズに長けているため、安定した収益が期待でき、DOEを3%を維持するなど株主還元に力を入れている事から長期保有に向いていると思われます。
デメリットは、売上高ランキングが競合他社より低いため、競争激化で業績が落ちる可能性があり、業績悪化すると配当も少なくなるため、リスクといえます。
まとめると安定収益で長期保有に向いているが、競合他社がかなりの大手である事です。
長期保有に向いているとは言え,ご自身で損切りラインを決めておいた方が良いでしょう。
株価購入を考えてる方は、個人の判断でお願いしますが、今年は動向を探りつつ、購入の機会を伺うか、ドルコスト平均法の購入方法で少しずつの購入が良いと思います。
詳しくは下の記事で↓
この記事はbradの質問を参考に作成しました。
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