明治HD(2269)は、乳製品、菓子、医薬品などを手掛ける、食と医薬で世界の人々の健康と幸せな未来を創造するリーディングカンパニーです。
2023年3月31日を基準日とし、1/2株式分割となった銘柄で、株主優待も変更となっています。
引用元:明治HD
株主優待があまり下がってなく、購入しやすい株価になり、グローバル事業の拡大による成長性が高いといえますが、グローバル事業の拡大に対して後れをとっているような印象と競合他社との競争激化によるリスクが高いと思われます。
この記事は,私が勉強のために調べた事や今までの知識をアウトプットした内容です。
投資を始めたい方や少額投資を考えてる方などに適した内容で書いているつもりです。
上級者やもっと詳しく知りたい方は、この記事以外も参考にしてください。
明治HDの会社概要
設立
2009年4月1日(創業1916年)
本社
東京都中央区京橋ニ丁目4番16号
連結従業員数
17,290人(2023年3月31日現在) 国内外63社
事業内容
- 食料品事業:乳製品、菓子、栄養食品
「安全・安心」「おいしさ・楽しさ」「健康・栄養」をベースに、乳幼児から高齢者まで幅広い世代に向け、粉ミルク、牛乳・乳製品、菓子、スポーツ栄養食品、流動食など多岐にわたる商品をお届けし、人々の健康な食生活に貢献しています。
明治ブルガリアヨーグルト、R-1、明治ミルクチョコレート、果汁グミ、ザバスシリーズ、明治エッセルスーパーカップなど、数多くのロングセラー商品やヒット商品を手掛けている。
- 医薬品事業:医薬品、医療機器
感染症領域のリーディングカンパニーとして、ワクチンによる予防から抗菌薬や中枢神経系疾患領域の医薬品、ジェネリック医薬品を国内外に展開し、動物薬でも感染症の治療薬やワクチンを提供しています。
コーポレートスローガン
- 健康にアイデアを
ビジョン
- 食と医薬で、世界の人々の健康と幸せな未来を創造する
明治HDの強みと課題
明治HDの強み
- 食と医薬の両分野で事業を展開している
ヨーグルト国内シェア37.7%(No1)、粉末・顆粒プロテインシェア国内シェア31.9%(No1)チョコレート国内シェア25.2%(No1)と全身性抗菌国内シェア21.5%(No1)、インフルエンザワクチン国内シェア29%(No1)と国内シェアNo1の商品を中心に展開しています。
- 長年にわたって培ってきた技術力とノウハウ
これまで蓄積してきたノウハウに外部の豊富なリソースを掛け合わせたオープンイノベーションによって、「健康価値領域」でのイノベーションを起こしていきます
4次元嚥下シミュレータ「Swallow Vision®」を活用し、事故予防のための行政の取り組みに参画、武蔵野赤十字病院と共同受託し、誤嚥シミュレーションによる窒息事故予防に貢献しています。
- グローバルな展開
海外売上高比率は食品:7.9%、医薬品:26.1%であり、インドネシア、タイ、中国、インドの拠点は、グループ全体のグローバルな生産・販売網を支える重要拠点(26社)となっている。
北米に3社あり、チョコレート商品を中心に展開、グループ会社のスタウファー・ビスケット社は、米国では定番の「アニマルクラッカー」のトップメーカーとして創業以来140年以上にわたって全米で支持され続けている。
欧州に4社あり、抗菌薬の「メイアクト」は、感染症専門医からの評価が高く、スペインでは高い評価を得ている。
明治HDの課題
- 人口減少や高齢化による市場の変化
2026年までに海外売上高比率は食品:10%、医薬品:30%とグローバル事業拡大やサスティナビリティな活動テーマとして「こころとからだの健康に貢献」「環境との調和」「豊かな社会づくり」の3点を掲げ、事業を通じた社会課題解決に積極的に貢献する事により市場の変化に対応していくビジョンを掲げています。
- 競争激化
明治HDは国内売上高食料品ランキング8位となっており、厳しい位置となっています。
一位は日本たばこ産業、2位はアサヒGHD、3位はキリンとなっており、サントリー食品インターナショナルや味の素株式会社と激しい競争となっています。
引用元:バフェットコード(食料品業界 売上高ランキング)
- 原材料価格の高騰
顧客の理解と新しい販売体制で対応、値上げやグローバル事業の拡大で対抗していくと思われ、水資源の確保に向けた取り組みなどの「事業基盤」やカカオ生産の問題の解決などのサステナビリティな活動が、原材料費高騰に対しての経営戦略にも対応すると思われ、力を入れていると思います。
明治の株価指標(株価、PER,PBR,ROA,ROE,配当,株主優待など)
2024年10月2日
- 株価:3580円(2269)
- PER:19.4倍
- PBR:1.34倍
- 時価総額:約1.05兆円
- 発行株数:約2.9億株
- ROA:4.33%
- ROE:6.95%
- 売上高(前期比):約1.10兆円(4.1%) 来期予想:約1.15兆円
- 営業利益(前期比):約843億円(11.8%)来期予想:約860億円
- 配当利回り:2.79% 配当性向:52.3% DOE:約3.63%
5年間チャートです。
引用元:SBI証券https://site1.sbisec.co.jp/ETGat
株主優待
現行 (2023年3月31日時点) | 変更後 (2024年3月31日以降) | ||
---|---|---|---|
ご所有株式数 | 優待品 | ご所有株式数 | 優待品 |
ー | ー | 100株以上 (現50株以上) | 1,500円相当 |
100株以上 | 2,000円相当 | 200株以上 (現100株以上) | 2,500円相当 |
500株以上 | 3,500円相当 | 1,000株以上 (現500株以上) | 5,500円相当 |
1,000株以上 | 5,000円相当 | ー | ー |
引用元:明治HD
同業界と比べてPER,PBR,ROA,ROEともに標準から割安で、DOEも少し低いか、標準となっています。
PBR,PERについては↓
DOEは↓
今期は、中国事業では開拓や償却などの費用増で大幅に下がり、国内医薬事業も減益となっていますが、全体的には増収増益となっています。
来期予想業績も良さそうですが、世界の消費傾向、為替、人件費や物流費などの費用の予想は難しく、見通し通りにならない可能性がありますが、信用取引残では、貸借倍率は2.11倍で回転日数は29.6日となっており、株価上昇を予想する投資家も比較的多く、回転日数から取引期間が少し長く、長期的に上昇する可能性があると思われる一方で、含み損の可能性もありそうですが、今のところは、来期予想もよさそうなのが、株価上昇する要因となる可能性があります。
社債格付けもAAーと高いランクといえることからも高い信用度があり、安定株といえます。
NISA銘柄としてのメリットとデメリット
メリットは、株主優待とグローバル事業の拡大による成長性の高さといえ、長期成長配当株と向いており、水資源確保やカカオ生産問題そして人的資本などのサステナビリティな活動が、成長していくポイントになる可能性を秘めていると思います。
デメリットとしては、競合他社との競争激化による業績低下のリスクが比較的高いと思われ、グローバル事業の拡大は少し後れをとっているように思います。
長期保有に向いているとは言え,ご自身で損切りラインを決めておいた方が良いでしょう。
株価購入を考えてる方は、個人の判断でお願いしますが、今年は動向を探りつつ、購入の機会を伺うか、ドルコスト平均法の購入方法で少しずつの購入が良いと思います。
詳しくは下の記事で↓
この記事はbradの質問を参考に作成しました。
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引用元:明治HD