マルハニチロ(1333)は、世界クラスの水産資源の調達力と長年培ってきた加工技術を活かし、高品質で安全な水産加工食品を国内外で販売する、水産業界最大手の企業です。
国内売上高一位と成長性の高さからNISA成長枠におすすめですが、競争激化の業界で、株主還元が少し低い事からこれから改善していくと考えますが、成長による株価上昇を目的として購入を考えてもよい銘柄と思います。
この記事は,私が勉強のために調べた事や今までの知識をアウトプットした内容です。
投資を始めたい方や少額投資を考えてる方などに適した内容で書いているつもりです。
上級者やもっと詳しく知りたい方は、この記事以外も参考にしてください。
マルハニチロの会社概要
設立: 1943年3月31日
従業員数: 約33,000人
代表取締役社長: 池田健
本社所在地: 東京都江東区豊洲三丁目2番20号 豊洲フロント
事業内容:
- 水産事業
クロマグロの完全養殖技術をはじめ、ブリ、カンパチなどの養殖における国際的な各種認証の取得や魚粉比率を下げた配合飼料の使用などを通じ、天然水産物の負荷をできるだけ少なくするために取り組んでいます。
- 食卓用加工食品事業
安定した原料調達力と商品開発力、技術力を融合させ、付加価値の高い商品など、ロングシェア商品も多い。
- ファインケミカル事業
DHA・EPA・コンドロイチン・スクワラン・プロタミン・DNAといった医薬品素材や健康食品素材、化粧品素材などを提供しています。
- 物流事業
全国主要貿易港を中心に、約60万トンの設備能力を有する物流拠点を展開し、輸配送網を築いています。
マルハニチロの強みと課題
強み
- 世界トップクラスの水産資源の調達力:
マルハニチロは、世界中に拠点を持つ調達ネットワークを通じて、安定的に高品質な水産資源を調達することができます。
- 長年培ってきた加工技術:
マルハニチロは、長年にわたって培ってきた加工技術によって、高品質で安全な水産加工食品を製造することができます。
独自のマルハニチログループ品質保証方針があり、顧客のニーズに沿った品質と食へのこだわりをもって社員一同、一丸となって執り行っているようです。
「DHAリサーラソーセージ」というトクホの商品やDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)を含有した「よかとと 薩摩カンパチどん」が水産品として日本で初めて「機能性表示食品」として受理され、高い技術力を誇っています。
- 国内外の販売ネットワーク:
マルハニチロは、日本国内だけでなく、世界各国に販売拠点を有しており、グローバルに商品を販売することができます。
オランダ、スペイン、中国、ベトナム、モロッコ、チリに駐在員事務賞を有し、主要拠点はアメリカ、南アフリカ、中国、アジア、ヨーロッパなど32拠点あります。
ニュージーランドで外資企業唯一、漁獲枠を保持しており、厳しい資源管理の南極海でオーストラリア経済水域の漁獲枠の約7割を保有する企業です。
- ブランド力:
マルハニチロは、「マルハ」「ニチロ」などのブランドを有しており、高いブランド力を持っています。
マルハは1880年、ニチロは1906年に設立と長い歴史と培っていたノウハウなどで戦後・ゼロからの再出発、日本漁業の復活に取り組むなど漁業業界をけん引し、高いブランド力を誇っています。
課題
- 水産資源の価格変動:
水産資源は、資源量や天候などの影響を受け、価格が変動しやすいという課題があります。
- 競争激化:
水産業界は、国内外で競争が激化しており、価格競争やシェア争いが起こっています。
国内売上高は、1位はマルハニチロとなっており、2位がニッスイです。
水産業世界時価総額では マルハニチロは10位となっており、ニッスイ6位で競争は激化しているものと思われます。
引用元:バフェットコード Reinforz Insight
ニッスイの記事↓
- 為替変動:
マルハニチロは、海外市場での事業展開を積極的に進めており、為替変動の影響を受けやすいという課題があります。
海外事業をけん引する欧州事業の拡大や2022年10月、マルハニチロは三菱商事とともに、サーモン陸上養殖の合弁会社「アトランド株式会社」を設立、三菱商事の人財・技術・ノウハウとマルハニチロの養殖技術を活かして運用していくようです。
海洋環境保全に特化した資金調達のための債券のブルーボンド発行、サスティナビリティな活動だけでなく、確かな収益性も含めて判断し、さらなる成長をはかっています。
これらの課題を克服するために、マルハニチロは、これらの強みと課題を克服し、持続的な成長を目指しています。
三菱商事の記事↓
マルハニチロの株価指標(PBR,PER,ROE,ROA,配当など)
2024年8月24日
- 株価:3149円(1333)
- PER:7.2倍
- PBR:0.73倍
- 時価総額:約1592億円
- 発行株数:約5057万株
- ROA:3.2%
- ROE:10.82%
- 売上高(前期比):約1.03兆円(1.0%) 来期予想:約1.05兆円
- 営業利益(前期比):約265億円(-10.3%)来期予想:約300億円
- 配当利回り:3.18% 配当性向:20.6%(24/3)(24年3月期の決算短信にて)DOE:2.22%
5年間チャートです。
引用元:SBI証券https://site1.sbisec.co.jp/ETGat
同業界と比べてPER,PBRは割安といえ、ROE,ROAは標準、DOEが2.22%で同業界では少し低いといえます。
PBR,PERについては↓
DOEは↓
加工食品は回復してますが
貸借倍率は4.08倍で回転日数は88.5日となっており、株価上昇を予想する投資家も比較的多く、値動きの幅は少しありそうです。
加工食品が回復、そのほかの分野も維持しているが,水産事業は漁獲量が低下したことにより減収減益となっています。
来期予想でも食品関係やほかの事業も維持する予想、水産事業も底打ちで、為替差益は見込まずとしているようです。
2025年度の第1四半期と第2四半期によると増収減益となっているようで、養殖ユニットの養殖において高水温による成長の遅れやコスト増が響いての減益と北米ユニットのすりみ・フィレの相場軟調による現役が響いていると思われ、今後の見通しでは、最適化や生産効率の最大化を図り、来期予想通りあたりになると見込んでいるようです。
C&F ロジホールディングスの所有株についてSGホールディングスの公開買い付けに応じると発表し、売却予定総額 :約67億円の特別収益となるようで、来期の業績に影響があると思われます。
政策保有株式の解消にもつながるので、大きいニュースと思われます。
マルハニチロのNISA銘柄としてのメリットとデメリット
メリットは業績が来季も維持されており、国内1位の売上と三菱商事と協力の陸上養殖実現、グローバル事業の拡大などからの成長性の高さといえます。
そして今期の一株あたり年間配当金85円となっており、来期に増配(一株あたり年間配当金予想100円)がありそうですので、これからの期待が持てます。
デメリットは、マルハニチロとの競争激化による収益低下と原材料の高騰と円高によるグローバル事業の差益収益の低下などがあげられ、漁獲量低下がかなり気になるところで、温暖化の影響もあると思われ、サーモンの陸上養殖などに取り組んでいるとは言え、先行きにリスクはあると思います。
成長性が高い企業で増配もあるので、株主還元はこれから高くなっていくと思われ、漁獲量低下やコスト増加も懸念材料と言えますが、世界最大規模の水産漁火サプライヤーとして世界の人々の健康を支えるグローバルな一貫したバリューチェーンを構築していくと思われることから成長していくと考えられます。
長期保有に向いているとは言え,ご自身で損切りラインを決めておいた方が良いでしょう。
株価購入を考えてる方は、個人の判断でお願いしますが、今年は動向を探りつつ、購入の機会を伺うか、ドルコスト平均法の購入方法で少しずつの購入が良いと思います。
詳しくは下の記事で↓
この記事はbradの質問を参考に作成しました。
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引用元:マルハニチロ